2025年9月26日、8.8インチのAndroid タブレット「Xiaomi Pad Mini」が販売開始となりました。SoCにDimensity 9400+、メモリは 8GB あるいは12GB、ストレージは 256GB あるいは512GBのUFS 4.1、8.8インチの液晶は3K 解像度とハイエンドの構成です。
Amazonでの販売価格は iPad mini 7と同水準となり、iPad miniではなく、ハイエンドの8インチクラス Android タブレットをお探しの場合には、筆頭候補となる製品です。
Xiaomi Pad Miniのスペック
冒頭に記載の特徴以外に、7500mAhの大容量バッテリーは67Wの急速充電と18Wのリバースチャージングに対応し、USB Type-Cポートを2つ装備しています。
▼スペックは下表となります。メモリとストレージは、8GB / 256GB、12GB / 512GBの2つのセットモデルが販売されています。
CPU | MediaTek Dimensity 9400+、8コア |
GPU | Immortalis-G925 MC12 |
NPU | MediaTek NPU 890 |
メモリ | 8GB あるいは 12GB LPDDR5X |
ストレージ | 256GB あるいは 512GB UFS 4.1 |
ディスプレイ | 8.8インチ、解像度 3008 x 1880、アスペクト比 16:10、輝度 700 nits、165Hz リフレッシュレート |
WiFi | WiFi 7 |
Bluetooth / GPS | Bluetooth 5.4 |
LTE | 未対応 |
ポート類 | USB Type-C x 2 |
カメラ | フロント 8百万画素、リア 13百万画素 |
バッテリー容量 | 7500mAh、67Wの急速充電に対応、18W リバースチャージングに対応 |
サイズ | 205.13 x 132.03 x 6.46mm、326g |
OS | Xiaomi HyperOS 2 |
その他 | 2スピーカー |
スペックにおいては、以下の公式サイトも参照しています。
Dimensity 9400+の実力
搭載するSoC「Dimensity 9400+」の8コア CPUの構成は以下です。「+」とありますが、AnTuTu ベンチマークスコアが260万超(製品に応じて、260万〜280万)の「Dimensity 9400」のマイナーチェンジ版となります。なお、先日(9月24日)、「MediaTek Dimensity 9500」が発表、旧世代となりましたが、同SoCを搭載する端末は2025年第4四半期の登場となり、9月27日現在にて販売のスマホ・タブレットではハイエンドの仕様です。
- 1 × Arm Cortex-X925
- 3 × Arm Cortex-X4
- 4 × Arm Cortex-A720
GPU、NPUは以下となります。
- GPUは、12コアのArm Immortalis-G925 MC12を採用。
- NPUは、MediaTek NPU 890を採用し、DeepSeek-R1-Distill(1.5B,7B,8B)のデバイス上での動作が可能。
- 高速なUFS 4.1を搭載。
▼「Dimensity 9400+」を搭載するスマホの事例としては、以下の「Xiaomi 15T Pro 」があります。Xiaomi Tシリーズ初のライカ5倍望遠カメラ、10倍の光学レベルズーム、20倍以上のウルトラズームを実現しています。
▼こちらはSnapdragon 8 Gen3を搭載する 8.8インチタブレット「Lenovo Legion Tab」の実機レビュー記事です。実機で計測のSnapdragon 8 Gen 3のAnTuTu スコアは 約208万。こちらにおいても、この上ないほどにキビキビと動作します。

▼UFS 4.0 ストレージを搭載する、上記の「Lenovo Legion Tab」の読み書き速度です。Readにおいては 2GB/sの速度となり、PCにおける エントリークラスのPCIe 3.0 SSDクラスの速度です。UFS 4.1の「Xiaomi Pad Mini」も同程度と思われます。
3K 解像度の8.8インチ液晶
8.8インチの液晶の解像度は 3008 x 1880、最大輝度 700 nits、165Hzのリフレッシュレートに対応しています。8.8インチクラスのタブレットにおいてはFHDでも十分に綺麗ですが、3K 解像度では よりきめ細やかな表示です。なお、イメージ画像を参照すると、上下左右のベゼル幅は一般的と思われます。
67Wの急速充電、18Wのリバースチャージングに対応
8.8インチクラスにおいては 6000mAh台のバッテリーを搭載する製品が多いなか、本製品は 7500mAhの大容量バッテリーを搭載し、67Wの急速充電に対応しています。これにより、30分で58%までの充電が可能です。
さらには、18Wのリバースチャージングに対応、本製品からスマホなどに ある程度の急速充電を行うことができます。なお、「Xiaomi Pad Mini」のバッテリー残量が70%以上であることを前提とします。
▼大容量のバッテリーは、以下の2つの分離式のバッテリーにより実現しています。なお、画像のとおり、SoCは中央に配置となり、高効率な冷却に貢献しています。
USB Type-Cを2ポート搭載
USB Type-Cを2ポート搭載し、以下の機能に対応しています。上の画像のように、外部モニターに接続しつつ、無線キーボード・マウスにより、PCライクに使用することもできます。
- 短辺(上の画像の左側)のUSB Type-Cは、データ専用のUSB 2.0。ホストモードに対応し、マウスやUSB メモリなどの接続が可能です。
- 長辺(上の画像の上側)のUSB Type-Cは、USB 3.2 Gen 1。外部モニターへの映像出力に対応しています。
外観
背面の色は、海外販売モデルも含めて、パープルとグレーの2色展開。製品情報に背面の素材の明記はありませんが(見落としの可能性もあります)、イメージ画像を見るなかでは金属製ユニボディと思われます。
なお、以下の画像のハンドストラップ付き保護ケースも販売されています。1,980円とお手頃価格なうえに、ハンドストラップにより、通勤電車内などでの利便性が高まります。
価格情報
メモリ 8GB / ストレージ 256GB モデルにおける、2025年9月27日現在のAmazon 価格は 74,980円。iPad mini 7 WiFi モデルのAmazon 価格 78,800円(Amazonはこちら)と同水準の価格です。
同じく Dimensity 9400+を搭載する「Xiaomi 15T Pro」が 109,800円であり、スマホ vs タブレット、「Xiaomi 15T Pro」が ライカのカメラを搭載することなどを考慮すると、「Xiaomi Pad Mini」の価格は妥当なところとの認識です。
▼Amazon、楽天市場ともに同価格での販売です。