Apple M1 Proチップ、またはApple M1 Maxチップを搭載する 16インチの「MacBook Pro」は、大いに魅力ですが、30万円近くと手を出しにくい価格帯。そこで、あらためて惹かれるPCが「Xiaomi Laptop Pro 15 AMD Ryzen版」。CPUに Ryzen R7-5800Hを搭載し、メモリ 16GB、15.6インチのディスプレイは 3.5K 解像度の有機ELパネルです。
PCIe SSDも含めた全般的なパフォーマンスは「MacBook Pro」には敵いませんが、Winodwsをメイン利用の場合には、「MacBook Pro」に似た雰囲気で 半値以下の価格は大きな魅力です。
Xiaomi Laptop Pro 15 AMD Ryzen版のスペック
AMD Ryzenを搭載していることに注目しがちな製品ですが、明るさ 600ニトで 3.5K 解像度、アスペクト比 16 : 10の有機ELパネルも大きなメリットです。
Xiaomi Laptop Pro 15には、インテル CPU版、AMD CPU版ともに複数のバリュエーションがありますが、以下は Banggoodにてクーポンセール(2022年1月2日時点)を行っているモデルの事例です。
なお、Windowsは中国版であることに要注意です(英語への変更を経て日本語化となろうかと思います。AliExpressでは、チラホラとグローバル版も販売されています)。
CPU | AMD Ryzen 7-5800H、8コア 16スレッド、最大 4.4GHz |
GPU | AMD RX Vega 8 |
メモリ | 16GB DDR4 3200MHz |
ストレージ | 512GB PCIe SSD |
ディスプレイ | 15.6インチ、IPS、光沢パネル、解像度 3456 x 2160 (16 : 10)、有機ELパネル |
WiFi | WiFi 6 |
Bluetooth | 5.0 |
ポート類 | USB Type-C x 2(フル機能+データ専用) |
サイズ | 1.73kg 34.84 x 23.75 x 1.65 cm、1.8kg |
OS | Windows 10 Home 中国版 |
その他 | アルミ製ボディ、バックライト付きキーボード(テンキーなし)、指紋認証 |
▼私の感覚が掴みやすいよう、Geekbench 5のスコア比較です。
上から順に「AMD Ryzen 7-5800H」、所有する MINISFORUM H31Gの「Core i5 9500F / NVIDIA Geforce GTX1050 Ti」、私がメイン利用の「M1 MacBook Air」。H31Gの場合も(実機レビュー記事はこちら)、かなりキビキビと動作し快適ですが、それ以上のスコアとなり、この水準の普段使いでは M1 Macと大きな体感差を感じるものではありません。
その他、スペックと機能のコメントは以下です。 Apple M1 Proチップ、またはApple M1 Maxチップを搭載する 16インチの「MacBook Pro」との比較は酷ですが、何となく比較してみました。CPU、メモリ、GPU、バッテリー持ちは明らかに MacBook Proが優位なために、ノーコメントです。
- MacBook Proの輝度(持続輝度 1,000ニト、最大輝度 1,600ニト)と比較すると劣りますが、輝度 600ニトと、Windows PCとしては とりわけ明るいディスプレイです。
- アスペクト比 16 : 10のディスプレイは、縦の情報量が通常のワイドパネル(16 : 9)よりも多く、ExcelやWeb サイトの閲覧で重宝し、16 : 10のディスプレイを使用後に 16 : 9の製品に戻ると物足りなさを感じます。
- MacBook Proのディスプレイは 254 ppi、Laptop Proは 261 ppiと遜色ありません。
- MacBook ProのPCIe SSDの速度は最大 7.4GB/sと強烈ですが、Laptop Proは おそらくはよくても 3.0GB/s程度。MacBook Proが 一般的なPCではあり得ない水準。
- ポート類は USB Type-Cが2つのみと少なく、大柄のボディのために、HDMIとUSB-Aポートを搭載して欲しかった。
- MacBook Proの6スピーカーに対して、Lapbook Proは2スピーカー。音質にも凝っている MacBook Proですので、ここにも価格差なりの相違があります。
外観と機能
ディスプレイのベゼル幅の明記はありませんが、画面占有率 93%とあり、上下左右のベゼル幅ともかなり狭くなっています。15.6インチともなると、10キーを備える製品が多いのですが、テンキーなしで キーボード面のベゼル幅が狭いことも好印象。大量タイピングを行う私としては、テンキー付きの場合には ディスプレイとキーボードの中心線がズレることに違和感があります。
▼ディスプレイ面とキーボード面の隙間が小さいことから、精度の高さがわかります。
▲▼USB Type-Cポートを3つ備えていますが、一つは電源兼用のために実質的には2ポート。姉妹機とも言える以下の「Redmibook Pro 15」は「USB 3.2、USB 2.0、USB Type-C x 2(フル機能+データ専用)、HDMI」となっており、同仕様が望ましかった。
▼天板のロゴは控えめで好印象。MacBook Proよりも明るいグレイのように見受けられます。
▼ディスプレイの明るさとキーボードのバックライトを周囲に応じて自動的に調整する「Light Sensor」が備わっています。ちなみに、私は明るさ固定、キーボードのバックライトオフが好みです。
その他、詳細は省略しますが、製品紹介の1/3~1/4は ディスプレイの特徴が占めており、ディスプレイが大きな特徴・自信を持っていることがうかがえます。
▼35分の給電により 50%の充電とあります。私は Windows PCで使用しようと思うと バッテリー残量が残り僅かであることが多々あるのですが、この急速充電は重宝しそうです。
まとめ
ポート類が少ない マイナスポイントもありますが(私は同ポートの M1 MacBook Airをメイン利用しており、工夫しだいですが)、8コア16スレッドのAMD Ryzen 7-5800H、3.5K 解像度の有機ELパネル、テンキーなしのキーボードとアピールポイントの多い「Xiaomi Laptop Pro 15 AMD Ryzen版」。
私は店頭で 16インチの「MacBook Pro」は操作し、そのスペックとデザインのよさに惹かれていますが、やはり価格が大きなネック。そこで、あらためて注目している「Xiaomi Laptop Pro 15 AMD Ryzen版」。スペックやスピーカーなどの機能は劣りますが、デザイン的には近い雰囲気で 半値以下で購入できることは 大きなポイント。
▼Banggoodの販売情報。Windows 10が中国語版であることに要注意ですが、クーポン「BGJP2022P3」の利用により 1164.99ドル。クーポンは 2022年1月7日まで有効。
なお、AliExpressでは Windows グローバル版も少数のショップから販売されていますが、納期が遅い あるいはEU向けの可能性があり、掲載は省略しました。
Xiaomi Mi Pro 15、AMD Ryzen R7-5800H版
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