USAのECサイト「Wish」にて、怪しげなスマホが多く販売されているとYouTubeの某動画でありましたので、確認してみました。AliExpressにおいても、iPhoneやXiaomi Pad 5に似せた偽物がありますが、Wishでは AliExpressの比ではないほどに、安価な偽物の割合が多いように感じます。
XiaomiやOppoのスマホなどの本物も販売されていますが、今回は紛い物の事例を掲載しますので、情報を参照するのみで、もちろん 購入はおすすめしません。
i13 Pro Max、Phone i13 Pro Max
「i13 Pro Max」、「Phone i13 Pro Max」など、本家の「iPhone 13 Pro Max」の一文字を入れ替えた Android スマホが複数販売されています。上の画像は「i13 Pro Max」の事例ですが、11,304円にして以下の基本スペックとなっています。もちろん、この価格でこのスペックはあり得ないため、購入対象とはなり得ません。
- CPUはDimensity 810。「POCO M4 Pro 5G(記事はこちら)」での搭載事例があり、2万円クラスのスマホならわかるのですが。実際のところは 4コアだと思います。
- CPUが 5G対応のDimensity 810ではないことが濃厚なため、5Gでもないでしょう。WiFiが5G対応の意味でしょうか。
- 上の画像では メモリ 16GB、ストレージ 512GBと、ハイエンド機でもないような仕様です。ただし、製品詳細では メモリ 12GBが上限となっています(メモリ 12GBも、この価格ではあり得ない)。
- 6.7インチ HD+ Full Display 1440 x 3200とありますが、「HD」と解像度が食い違っています。
- リアカメラのデザインは3カメラですが、実際には一つのみ。50百万画素とありますが、これも異なる可能性大です。
- フラットなサイドのデザインなど、iPhone 13に似ていますが「Phone i13 Pro Max」は、まるで別物とのレビュー動画を見聞きしました。
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Reolme 7
こちらは本家の「realme」ではなく「Reolme」です。本家は先頭が小文字で「a」ですが、先頭が大文字で「o」となっています。約14千円の価格で、7.3インチのディスプレイ、メモリ 16GB、ストレージ 512GBはあり得ないです。以下は Wishに掲載のレビューコメントの抜粋ですが、実機は残念な仕様です。
- ディスプレイは 7.3インチではなく 6.5インチ。他の方のレビューコメントでは、画面が小さすぎるともあり。
- レスポンスは激的に遅く、Web サイト(?)のページ・リンクを開くのに 8秒要する
- WiFiが繋がらない
- バッテリー持ちは 4時間程度
製品の仕様には「CPUは Qualcomm 888, Deca Core」とあるのですが、Snapdragon 888なら 8コア。あえて Snapdragonと表記していないと思われます。実際のところは、2コア もしくは 初期の4コアでしょうか。
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PIPI M3 Pro
一瞬 、本家の「POCO」と勘違いしてしまいましたが、「PIPI M3 pro」です。製品紹介ではスペックが明確に記載されていない、情報不足であるために、5.5インチであること以外はわかりません。例え、スペックが明記されていた場合にもフェイクである可能性が高いのですが、5,651円と上記 2製品よりも安価であることから、2コア CPUにメモリ 1GB、ストレージは 8GB もしくは16GBあたりでしょうか。上の画像では、インスクリーンの指紋認証をアピールしていますが、この価格では無理でしょう。
まとめ
他に数製品を記載しようと思いましたが、あまりにも酷いためにやめておきます。他の製品としては、「Huawei」や「Xiaomi」のブランド名そのままの紛い物がある一方で、また、独立したページで本物も販売されているために混乱してしまいます。さらには、iPhone 5C 中古の本物の可能性が高い製品の販売もあり、Wish サイトでの購入を検討する場合には、本物を見極めることが必要です。
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