キーボードのテンキーを装備する 16インチ ノートPCにて、起動時にNumlockが勝手にオンになってしまい、起動後のNumlockのオフ後も不安定な状況が生じていました。
これを制御するために、レジストリでの設定の変更、高速スタートアップの無効化、ソフト「NumLockLock」の3つの組み合わせで対応しましたので レポートします。
Numlockが勝手にオンになる状況
はじめに、ノートPCのテンキー付きキーボードにて、Numlockが勝手にオンになる状況について記載します。「勝手に」と表現しましたが、起動時にNumlockがオンになる設定となっていたものであり、起動後にオフにした場合にも、何かの設定・キーに反応したのか、時折 Numlockがオンになる状況でした。
- Windows 11の起動時にNumlockが勝手に(自動的に)オンとなる。これにより PIN コードの入力にひと手間要す。
- 手動でのNumlockのオフ後、あるいは次の段落で掲載のレジストリでの制御後も、PIN コードの入力後に 再び Numlockが勝手にオンになることもありました。
- また、しばらく Numlockのオフで使用後、主要キーのみ使用しているにもかかわらず、ある程度の使用後に 再び Numlockが勝手にオンになることが何度もありました。
Numlockの勝手にオンを制御できた 3つの手段
一般的には、以下の1あるいは2で制御できると思われるものの、私の場合には尚も不安定な状況があり、3の併用により制御できました。
- BIOS あるいはレジストリにて、Windows 11 起動時のNumlock 設定をオフにする。
- Windows 11の高速スタートアップを無効化する。
- ソフト「NumLockLock」にて上記設定を常に監視し、設定を保持する。
レジストリにて、起動時の設定をオフにする
私のPCの場合、BIOSにNumlockの項目がなかったため、レジストリにて Numlockの起動時の設定をオフにしました。ただし、これを行ってもなお 不安定でしたので、上記2と3の手段をとっています。
なお、レジストリを変更しますが、変更の間違いなどにより Windows 11の動作に影響することがあることに留意ください。
▼タスクバーに「regedit」と入力し、レジストリエディターを起動し、以下の画像のとおり「コンピューター\HKEY_USERS\.DEFAULT\Control Panel\Keyboard」へと進みます。右の画面に「InitialKeyboardIndicators」の項目がありますので、これをダブルクリックします。
なお、画像では「データ=0」となっていますが、これはNumlockがオフの状態を示しています(私の設定変更後の画像です)。起動時にNumlockがオンになっている場合、「データ=2」あるいは桁数が多い場合、末尾が2となっています。
▼こちらの画面の「値のデータ」の項目にて、0あるいは桁数の多い場合には末尾を0とすることにより、Numlockがオフとなります。入力後は「OK」を押下し、Windowsの再起動により、起動後にNumlockがオフがなっていることを確認します。
Windows 11の高速スタートアップを無効化にする
Windows 11の高速スタートアップが有効になっている場合(一般的に、初期設定では有効になっていることが多い)、Numlockの設定が保存されることなく、Windows 11のNumlockがオンの状態で起動となることがあります。
私の場合、上記のレジストリの設定後もNumlockのオンオフが不安定であったため、高速スタートアップを無効化しました。
▼「コントロールパネル」を起動、「システムとセキュリティ」へ進み、「電源オプション」を押下します。
▼以下の画面となりますので、「カバーを閉じたときの動作の選択」を押下します。
▼以下の画面で高速スタートアップを無効化しますが、点線赤枠の「高速スタートアップを有効にする」のチェックボタンがグレイアウトしている場合、上の「現在利用可能ではない設定を変更します」を押下します。
▼赤枠のとおり、「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外し、「変更の保存」を押下することにより 設定完了です。
ソフト「NumLockLock」にて上記設定を常に監視し、設定を保持する
上記の2つにおいても、Numlockをオフにする設定を保持できているはずですが、設定の保持をさらに強化するために、フリーソフト「NumLockLock」を利用しています。当ソフトにより、Numlockのみならず、CapsLockキー、ScrollLockキーのオンオフを監視し、設定した状態に固定することができます。
▼ダウンロードサイトはこちら。
▼zip ファイルでのダウンロードですので、展開したうえで以下のexe ファイルを起動します。
▼以下のブルー画面となった場合、中央左の「詳細情報」を押下すると 2つめの画面となりますので、「実行」を押下します。なお、画像タイトルでためらいを感じる方もいらっしゃるかと思いますが、ダウロードしたexe ファイルの場合など、他のソフトでも表示されることもある画面です(一般的には、リスクのあるものではありません)。
▼画面に従いインストールしますが、以下の2つのチェックボタンの表示画面は、今後も当ソフトを利用する場合には、有効化すべきとの認識です。
▼設定画面はこちらです。トップの点線赤枠が「NumLockキーの状態監視」です。赤枠の「常に監視し、キーの状態を固定する」「ONにする」の設定で、Numlock キーのオンオフを監視し、設定した状態に固定することができます。ちなみに、この状態でNumLock キーを押下し Numlockをオンすると 2秒ほどでNumlockがオフに戻り、設定が有効であることを確認できます。
▼インストール時に「NumLockLockを自動的に起動する」を有効化したことにより、以下の左端のアイコンのとおり、PC起動時に当該ソフトも起動となり、常駐化します。また、右クリック経由で設定の確認・変更を行うことができます。
まとめ
お使いのPCの環境によって、Numlockが勝手に無効化できる制御のステップは異なりますが、私は以下の3つの対応で確実かつ安定して制御できています。なお、文中に記載のとおり、1のレジストリの設定の際には、Windows 11の動作に影響を与える可能性があることに留意ください。
- BIOS あるいはレジストリにて、Windows 11 起動時のNumlock 設定をオフにする。
- Windows 11の高速スタートアップを無効化する。
- ソフト「NumLockLock」にて上記設定を常に監視し、設定を保持する。
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