国内外通販サイトで多くのモデルが販売され、それぞれの特徴を見出しにくい「ミニPC」ですが、AliExpressでは指紋認証とスピーカーを内蔵(ビルトイン サブウーファー)する製品が販売されています。CPUには インテル 第11世代のCore i5-1135G7を搭載する ハイエンド寄りの製品となり、メモリ・ストレージのセットモデルのほか、ベアボーンも販売されています。
スペック
AliExpressのレビューにて、複数の日本人の購入事例もありますが、セットモデルのOS(Windows 10 or 11、Home or Pro)や、スピーカーの仕様など、一部の情報が不明瞭です。以下はAliExpress サイトから確認できる情報を記載しています。なお、モデル名は「TK11 A0」とあります。
CPU | Core i5-1135G7、4コア 8スレッド、最大 4.2GHz |
GPU | Intel Iris Xe Graphics |
メモリ | 8GB / 16GB / 32GB、最大 64GB |
ストレージ | 256GB / 512GB / 1TB M.2 SSD、2.5インチ HDD / SSDを増設可能 |
WiFi | 搭載 |
Bluetooth | 搭載 |
ポート類 | USB 3.0 x 4、Thunderbolt 4、HDMI、DisplayPort、有線LAN |
サイズ | 138 x 138 x 53.5mm、561g |
OS | 詳細情報なし、Windows 10 or Windows 11 |
その他 | 指紋認証搭載(電源ボタン兼用)、スピーカーを内蔵 |
▲CPUにCore i5-1135G7を搭載するミニPCとしては、上記の「MINISFORUM TL50」があります。以下はTL50の製品紹介に掲載の CineBench R23 ベンチマークのスコアですが、体感レスポンスに影響する Single Coreのスコアが高く、在宅勤務などの作業では 申し分ないほどにキビキビと動作します。
▲▼スピーカーを内蔵するミニPCとしては、上記のBMAX B4 Pro(既に終売)のほか、BMAX Bシリーズがあります。これらは「とりあえず内蔵しました」的なものですが、本製品は、エントリーからミドルレンジのノートPCや、24インチのモニターと同程度の音量だろうと思われます。
▲セットモデルのM.2 SSDは、SATA / 高速なPCIe接続の明記がありませんが、仕様としては双方に対応しています。
指紋認証、スピーカーなどの機能
上の画像を見ると、ボディは樹脂製。映像出力は、HDMI、DisplayPort、Thunderbolt 4の3系統となり、以下の記事のようにトリプルディスプレイ化が可能です。
▼ビルトイン サブウーファーとあり、重低音を重視しているようです。
▼天板に装備された 電源ボタンと指紋認証の 2 in 1。PCとしては理想的な構成です。PCの指紋認証は、手元にあるPCを操作する範囲では、どの製品も認識精度は高く問題はありません。
▲銅製のヒートシンクを装備しています。同じ構成のヒートシンク・CPUファンを搭載する製品も多く、汎用品かと思います。
▼天板下のヒートシンク状のものは樹脂製のエアインテーク。
まとめ
第11世代のハイエンド寄りのCPU Core i5-1135G7に、電源ボタン兼用の指紋認証、ビルトインスピーカーとプラスアルファの機能を搭載するミニPCの紹介でした。
AliExpressのセットモデルの詳細スペック(SSDの接続、OS)が不明瞭なこともあり、購入を検討する場合には 既存のPCの代替など(メモリ・SSDは流用)のベアボーンがいいように思います。
▼2022年1月29日時点の、ベアボーンの価格は 461.50ドル、約55千円。
▼こちらは同CPUを搭載し、競合する「MINISFORUM TL50」。メモリ 16GB オンボード、SSD / OSなしの最小構成は 66,090円。
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