自宅には、家族がパスコードを失念した iPhone 5や、かなり以前に脱獄を試しているうちに起動できなくなった iPhone 4や3GSが転がっています。しばらく放置していたのですが、これらを何とか復旧できないかと試してみたソフトが、今回紹介のソフト Tenorshare「ReiBoot」。
WindowsとmacOSの双方に対応し、iTunesなしで「ReiBoot」の数クリックで、iPhoneやiPadの初期化を行うことにより不具合を解消できます。初期化を行うためには有料のライセンスを購入する必要がありますが、2台のiPhoneで試してみたところ、初期化の詳しい知識がなくても、シンプルな画面で簡単に初期化が完了しました。
公式サイトはこちら
Tenorshare「ReiBoot」の特徴
「ReiBoot」はWindowsとMacの双方に対応していますが、公式サイトから抜粋の「ReiBoot」の特徴は以下となります。
- 1クリックでリカバリモードを起動と解除が可能
- リンゴループ、リカバリモードやブラックアウトなど150以上のiOS / iPadOS/のシステムエラーを修復
- フリーズや、対応を確認できない課題に直面しているiPhoneまたはiPadを修復可能
- データを消去せずにiPhoneを様々なiOS不具合から救出
- iTunes / FinderなしでiPhone / iPad / iPodtouchをリセット可能
- 最新のiPhone 12シリーズ & iOS 14/ iPadOSと完全互換
上記の2に、150以上のiOS / iPadOS/のシステムエラーを修復可能とありますが、私が思いつくのは 10にも満たず、また、実際に遭遇したのは数えるほどです。ただし、Androidスマホも同様ですが、一度エラーが生じてしまうと、その対応をググってみたりと対応がかなり厄介なことに。そのような状況で便利なソフトが今回紹介の「ReiBoot」。
公式サイトに上記2の事例として以下の記載があります。このうち、私の10年以上のiPhoneの使用歴で遭遇したことのあるエラーは 2、4、9の3つ。多くは、iPhone 3GS / 4 / 4Sで脱獄を試していた際に生じたものです。
- iOS更新中にフリーズ
- リンゴループ、再起動を繰り返す
- 画面が真っ黒、あるいは真っ白・ブルースクリーンとなる
- 画面がフリーズ
- リカバリーモードから復元できない
- 「iPhoneは使用できません」のエラーメッセージ
- ヘッドホンモードが解除できない
- 復元、バックアップできない
- iPhoneをPCに接続しても認識しない。
Tenorshare「ReiBoot」のインストール
「ReiBoot」のインストールは手順に従うのみで、選択項目などもなく簡単なものですが、参考までにインストールの手順を記載します。
▼まずはこちらの公式サイトにアクセスします。
▼公式サイトに以下のダウンロードボタンがありますが、Mac / Windowsの双方に対応しています。ボタンはWindowsとMacの切替式のため注意が必要。私はWindowsに導入するつもりが、Mac用を押下・ダウンロードしてしまいましたが、オレンジの白抜きアイコンを見ると明らかでした。
なお、ダウンロードファイルは約20MB、インストール後の容量も約60MBと軽量です。
▼日本語にも対応しています。
▼「使用許諾契約書の同意」画面となりますが、「同意する」を選択し「次へ」を押下します。
▼インストール先の変更がない限りは「次へ」を押下します。
▼難なくインストールが完了しました。
ホーム画面の構成
ホーム画面、後段の初期化などへの対応画面ともにシンプルな構成で、わかりやすいものです。
▼ホーム画面の全体はこちら。かなり大きな画面です。
上の画像のうち、下の並列の部分が大きなポイントのために拡大しました。
▼こちらは無料版でも対応可能な「リカバリーモードの起動」。iPhone本体のボタンを操作することなく、リカバリーモードを起動することができます。
▲▼右下にある「デバイスをリセット」を確認してみると、以下の「完全リセット」「普通リセット」の2コースとなっています。
▲画面の文字が小さいため、文字で掲載します。
- 「完全リセット」は、iPhoneの全データを削除し工場出荷状態に戻し、パスワードの失念・クラッシュ・フリーズの不具合を解消するもの。
- 「普通リセット」は、iPhoneの設定をデフォルトに戻し、ネットワークエラー・通知の不具合などを解決を図るもの。個人設定を維持したままの解決と理解しています。
▼こちらは「Free」の表示がないことから、有料版の機能ですが「リカバリーモードを解除」の機能。
▲▼左下の「その他の問題のガイド」はFAQへのショートカットです。大きな事例としては以下の画像のとおり、「リカバリーモード」「DFUモード」「DFUモードの解除」の方法が記載され、FAQへのリンクもあります。
iPhoneで実際に使用してみた
手元にある iPhoneでは、公式サイトに記載の以下のエラー事例(ReiBootで復旧可能なエラー事例)に該当する端末はないのですが、家族がパスコードを失念した iPhone 5、アクティベーションエラーとなる iPhone 3GSの初期化を試してみました。
- iOS更新中にフリーズ
- リンゴループ、再起動を繰り返す
- 画面が真っ黒、あるいは真っ白・ブルースクリーンとなる
- 画面がフリーズ
- リカバリーモードから復元できない
- 「iPhoneは使用できません」のエラーメッセージ
- ヘッドホンモードが解除できない
- 復元、バックアップできない
- iPhoneをPCに接続しても認識しない。
リカバリーモードからの初期化
最初に試してみたのが、アクティベーションエラーとなる iPhone 3GSのリカバリーモードからの初期化。初期化は難なく成功しましたが、3GSのアクティベーションエラーは SIMに起因するために回復できず。
▼ホーム画面の左下の「リカバリーモードを起動」を押下。
▼リカバリーモードの起動中。
▼iPhone 3GSのファームウェアをダウンロード。自分で探す手間を省けます。
▼ファームウェアのダウンロード、初期化の準備完了。
▼リセットを行う過程で、製品版の購入を促されます。
▼年間ライセンスは3,980円となりますが、ライセンスにて続行です。
▼どれほど時間を要したか、記録を失念しましたが、途中でエラーとなることなく初期化が完了。
▼初期化中の iPhone 3GS
パスコードを失念した iPhoneの初期化
続いて、パスコードを失念した iPhone 5の初期化を行ってみました。
▼ホーム画面の中央左にある「開始」からスタートしましたが、ファームウェアのダウンロードと初期化を行う手順は、上記の「リカバリーモードを起動」からの手順と同じです。
▼ファームウェアのダウンロードですが、iPhone 5の場合には約1.86GBと3GSの倍以上です。iPhone 5の場合でも大容量のため、iPhone 12ともなると更に大容量でしょう。なお、ダウンロードのiOSのバージョンは自動的に最新のものとなり、旧バージョンのiOSのダウンロードはできません(初期化後は、端末に適した最新のiOSとなります)。
▼私は既にライセンスを取得した状態での続行ですが、無料版ではここから先へは進めないはず。
▼修復・初期化が完了しました。
▼初期化中・初期化後のiPhone 5。傷だらけですが、機種変時にソフトバンクから買取を拒否された端末です(電源ボタンの不具合のため)。
まとめ
iPhoneのパスコード失念や、リンゴループなどの各種エラーとなった場合、その復旧に向けて対応方法を探したり、iTunesで試行錯誤を繰り返すことになりがちです。今回紹介の Tenorshare「ReiBoot」はこのような手間をかけることなく、簡単に初期化を行い復旧することができます。
初期化・復旧にあたっては、有料のライセンス(4月18日時点では 年間 3,980円)を購入する必要がありますが、エラー対応の手間を考慮すると十分に価格に見合うものです。
公式サイトはこちら
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