7.9インチのiPad mini クローン「Teclast M89」のCPUが変更となり、M89 Proとして新規リリースされています。具体的には、6コアのMTK8176から10コアのHelio X27へと変更になったのですが、私としては通常版がおすすめ。今回は、Teclast M89 Proのスペックと、私がPro版ではなく通常版をおすすめする理由を記載します。
2020年2月27日 追記
Banggoodでは、クーポン価格 91.99ドルで販売しています(文末参照)。これほど安いとM89 Pro版もよいかも。
Teclast M89 Proのスペック
扱いやすいiPad miniとほぼ同サイズであることが、Teclast M89 / M89 Proの最大の特徴ですが、M89 Proのスペックは以下となります。
- CPU : 10コア、MT6797(Helio X27)
- GPU : ARM Mali-T880 MP4
- メモリ : 3GB
- ストレージ : 32GB
- ディスプレイ : 7.9インチ、解像度 2048 x 1536 (QXGA)
- ポート類 : USB Type-C
- WIFI : 11 a/b/g/n/ac
- Bluetooth: 4.1
- カメラ : フロント・リアともに500万画素
- バッテリー : 4500mAh、USB Type-C
- 背面はアルミ製
- サイズ : 19.90 x 13.60 x 0.74 cm、400g
- OS : Android 7.1
M89との比較は割愛しましたが、CPU以外に異なる点は以下。
- GPUはPower VR GX6250からARM Mali-T880 MP4へ。
- リアカメラは800万画素から500万画素へ。
- ポート類は、通常版にあるMicro HDMIを削除。
リアカメラについては劣化となるものの、800万画素でもおまけ程度であるために大きな影響はありません。やはり大きな変更点はCPUが6コアのMTK8176から10コアのHelio X27へと変更になったこと。この変更点については後段で記載します。
▼ボディの構成は、Micro HDMIがないこと以外は通常版と同じです。
▲iPad mini 2~4とのサイズ比較。iPad mini 2 / 3に近いサイズのため、iPad mini用のキーボードなども何とか利用できるかも。
▲▼上の記事から抜粋のM89通常版とiPad mini 3の比較写真。ボディ自体の質感的には同水準の仕上がりに。
Pro版よりも通常版をおすすめする理由
さて、私がPro版よりも通常版をおすすめする理由ですが、私が所有するM89 通常版とHelio X27を搭載する他のAndroid タブレット2台の体感レスポンスを比較した場合、M89 通常版がよりサクサクと動作するため。
Antutuベンチマーク v7のスコアは、6コアのMTK8176と10コアのHelio X27ともに実測 10万ちょっと。ただし、GPUの相違からか、6コアのM89通常版がかなりキビキビと動作するのに対し、Helio X27はWebサイトの表示にしても ややカクカクとした動作です。
比較対象のHelio X27のタブレットは、解像度がより高い10インチである影響もあるかもしれませんが、他サイトの情報をみても 6コアのMTK8176・Power VR GX6250のレスポンスが優位。
ここであえて、Pro版でHelio X27を搭載したのはHelio X27が安価なことか、より入手しやすいためだと推測します。
▼比較対象のHelio X27を搭載する ALLDOCUBE M5XとTeclast T20。両機種を比較した場合、液晶の品質からM5Xの使い勝手がよりよいものに。
まとめ
CPUを10コアのHelio X27に変更し、Pro版となったTeclast M89。ただし、レスポンスとしては6コア MTK8176が優位。2019年6月8日現在、AmazonやAliExpressでは通常版も販売されていますので、Teclast M89の購入を検討中なら通常版をおすすめします。
▼2020年2月27日追記。Banggoodでは、画像の価格 129.99ドルのところ、クーポン「BG9e48fc」の利用により 91.99ドル(3/5まで)。レスポンス的には通常版がよいのですが、これほど安いとPro版もありです。通常版は入手難となっていますし。
▼AliExpressでは、2020年1月2日時点でも、6コアの通常版を販売中。レスポンスとしてはこちらがおすすめ。
▼ちなみにAmazonでは、M89 Pro、M89 通常版ともに販売されていますが、海外通販サイトと比較すると割高感があります。
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