上の画像は、私が外出先や通勤電車内で利用している Surface Goですが、ライトユースならサクサクと動作し、そして何よりも10インチのPCとしては、キーボードのタイピング感が軽快で、サイト記事編集などに活躍しています。ただし、やや負荷の高いことを行うとカクツキを感じることもあります。
このSurface Goが2020年半ばに、Core m3-8100Yにスペックアップし、Surface Go 2として販売されるとの情報があります。今回はこのSurface Go 2の2020年3月29日時点の情報を整理してみました。
引用元
Surface Go 2 leak reveals full specs of Microsoft’s budget tablet (海外サイト)
関連記事
Surface Go レビュー、1ヵ月利用の使用感。普段使いではサクサク動作、キーボードも快適で10型では最高の携帯端末
私が使用中のSurface Goの概要
まずは私が使用する現行のSurface Goについて簡単に記載します。詳細については以下の実機レビュー記事を参照ください。
- 意外とサクサク、Surface Go 実機のベンチマークスコア、Gemini Lake N4100の比較も
- 写真多数、Surface Go 実機の外観レビュー。キックスタンド・タイプカバーの造り・実用性も十分
- Surface Go レビュー、1ヵ月利用の使用感。普段使いではサクサク動作、キーボードも快適で10型では最高の携帯端末
- Surface Go 純正キーボード、2ヵ月利用後の再レビュー。10型ではダントツの快適タイピングで高価格も納得
▲上の画像はMicrosoft USAでの現行のSurface Goの販売モデルですが、日本と異なり、Microsoft Officeとのセット販売ではないために、最安構成では399.99ドル(在庫切れ)とかなり安価となっています。私はAmazon USAで購入したのですが、メモリ 4GBにPCIe SSD 128GBと上記にはないモデル(在庫切れでラインナップから外れたと推測)です。
マグネシウム製のボディは質感高く、キーボードのキーは軽くストロークは浅いのですが、軽快かつ高速タイピングが可能です。タイピング感で言えば、会社で使用の富士通製 13.3インチや自宅で使用の14インチクラスのPCよりも快適のようにも感じます。
CPUのPentium Gold 4415Yは、Gemini Lake N4100相当のパフォーマンスとなり、Webサイト閲覧や軽めのオフィスソフトではサクサクと動作するものの、エクセルのデータ量が10万行規模で関数が多数組み込まれたファイルではモタツキも感じます。
Surface Proなどと比較すると安価なこともありますが、Surfaceとしてはスペックがやや弱いと感じていたところで、後述のとおりスペックアップ版の登場が噂されています。
▼軽快にタイピング可能なキーボード。キーボード単体としてはやや高価(最安で約1万円。Amazonでの販売事例)ですが、タイピング感のよさを踏まえるとその価格も納得。
Surface Go 2の想定されるスペック
2020年半ばの販売が噂される Surface Go 2ですが、「Surface Go 2 leak reveals full specs of Microsoft’s budget tablet (海外サイト)」、およびその流出元と思われるTwitter情報によると、下記のスペックとなっています。
CPU | Core m3-8100YとPentium Gold 4425Yの2パターン |
GPU | Intel UHD Graphics 615 |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 128GB、256GBの2パターン |
3月29日時点で読み取れるのは上記のみとなりますが、GPUとメモリは共通、上位版はCore m3-8100Y / 256GB SSD、下位版はPentium Gold 4425Y / 128GB SSD (or eMMC ?)の組み合わせ。このスペックについての私の想定・コメントは以下。
- CPUは上位のCore i3-10110Yなどの選択肢もあったかもしれませんが、価格面を考慮するとCore m3-8100Yは妥当なところか。
- 256GB SSDは現行版のSSDと同様にPCIe接続でしょう。ただし、より高速なGen.3ではなくGen.2どまりか。
- 128GB SSDとしましたが(Twitter情報もSSD)、現行の64GBがeMMCであるように、まさかのeMMCの可能性もありそう。また、SSDの場合にはPCIeではなく、上位機と差別化のためにSATAの可能性もありえると思います。
- ボディやキーボードの情報はありませんが、勝手な想像では(現行機で十分なために)大きな変更がないのでは、と推定します。
- ただし、現行機のポート類はUSB Type-Cのみのため、Mini HDMIとフルサイズのUSBポートがもう一つあると使い勝手が向上するのですが。
- 現行のSurface GoのOSは、Windows 10 Sモードとなりますが、個人利用ではSモードである意味がなく、多くの方がSモードを解除しているように思います。となると、はじめから Windows 10 Homeでもよいとの認識です。
- 現行版のディスプレイの解像度は 1800 x 1200。10インチクラスでは、2.5Kクラスにする必要性も感じないため、また、価格を考慮すると現行維持と推測します。
CPUの体感レスポンスの相違
現行版のPentium Gold 4415YからSurface Go 2の4425Yへのスペックアップは、その型番からしても体感レスポンスの相違はありません。ポイントとなるのは、Pentium Gold 4415YとCore m3-8100Yのレスポンスの相違。
私が所有する以下のCHUWI MiniBookは、Core m3-8100Yを搭載していますが、Surface GoのPentium Gold 4415Yと比較すると、体感できるほどの相違があります。ベンチマークと体感レスポンスの相違は以下となります。
▼Geekbench 5のCPUベンチマークのスコア。上はCore m3-8100Yを搭載するCHUWI MiniBook、下はPentium Gold 4415Yを搭載するSurface Go。
▲体感レスポンスに直結する Single-Coreのスコアは倍の差をつけて、Core m3-8100Yが優位。ライトユースでの体感差ではそれほどではないのですが、具体的には以下のとおり。
一方の体感レスポンスの相違は以下です。
- Surface GoのPentium Gold 4415Y、Surface Go 2に搭載されるPentium Gold 4425Yは、エントリークラスのPCに多く搭載されるGemini Lake N4100と同水準のレスポンス。
- Pentium Gold 4415Y、Suraface Goのレスポンスは、Webサイト閲覧やエクセル・ワードなどの軽めのソフトの場合にはサクサクと動作し、遅いと感じることはありません。
- 一方のCore m3-8100Yを搭載するPCは、Surface Go以上にテンポよく動作します。ライトユースにおいても、Webサイトの画像表示やタブの切替が(それほど大きな相違でないにしても)速いことが体感できます。
- Pentium Gold 4415Y、Core m3-8100Yともに負荷の大きなゲームに向くものではありませんが、通常利用では、Windows 10の更新後のシステムプロセスなどの高負荷時において、CPUパワーの相違を感じ取ることができます。
まとめ
2020年半ばの販売が噂されるSurface Go。CPUはPentium Gold 4415Yから、下位版はPentium Gold 4425Y、上位版はCore m3-8100Yにスペックアップとの情報です。気になる価格ですが、下位版は現行スペックと大差ないことから、USAでのMicrosoft Officeなし版は現行水準の550ドル、Core m3-8100Y版は700ドル台前半でしょうか(いづれもWiFiモデル)。CPUのみでみると、現行のSurface Goをお使いの方は買い替えるほどでもないでしょう。逆に、Surface Go 2のリリースに向けて、現行版の価格が下がる場合には狙い目ではないでしょうか。
▼こちらは参考表示の、現行版 Surface Goのメモリ 4GB、eMMC 64GB版の単体。やはり、Microsoft Officeが付属しているために割高です。Surface Go 2では、日本でもOfficeなしで販売して欲しいものです。
コメント