体温計を装備するスマートウォッチが何製品か販売されていますが、なかでも安価な製品を試してみましたので、使用感などを記載します。購入した製品は、Gshopper サイトで7月31日時点にて 2,258円で販売の格安品。安価ながらも、解像度は 320 x 385と高いために テキスト表示のドットも目立たず、レスポンスも良好です。ただし、SNSの通知がタイムリーに画面に表示されない、変更可能な文字盤が少ないなどの惜しい箇所もあります。
購入したスマートウォッチ
私はメインのスマートウォッチとして、Amazfit GTR 47MMを利用し、家族が利用の製品はHuawei、その他のテスト用としては 3,000円〜5,000円の製品を複数所有しています。今回購入した製品は、主に体温計の確認用として、あるいは以下の特徴に惹かれて「Gshopper」サイトから購入しました。製品名は「W26」です。
- 体温計、血中酸素計測、血圧測定などの機能を装備し、7月30日時点のGshopperでの販売価格(クーポン適用後)は 2,258円と安価なこと。
- 安価な割には、ディスプレイの解像度が 1.75インチにして 320 x 385と高いこと。
- サイドのダイヤルなども含めて、デザインがApple Watch ライク(クローンと言えるほど)であること。
- 文字盤を任意で、ある程度は自由にカスタマイズできること(やや難易度大きい)。
▼私が本製品を購入した理由の一つが、体温計を試してみたかったこと。
▼安価な製品としては、解像度が 320 x 385と高いことも特徴の一つ。4,000円前後の製品でも 240 x 280クラスのものが多いです。
価格情報、Gshopper サイトについて
こちらは Gshopper サイトの価格情報。繰り返しますが、税込・送料込で 2,258円と安価です。楽天市場やAmazonでは取り扱っていない製品ですが、同等の製品は 4,000円前後以降で販売しているように思います。
私がGshopperを利用した製品としては、今回で4製品目となります。上記のトップ画面のとおり、製品の種類として少数精鋭ですが、XiaomiのMi Band / Mi Watch Liteなどのメジャーな製品も含め、国内通販やAliExpressなどの中国系通販よりも安く、また、納期は1週間〜10日前後と短いことが大きな特徴。AliExpressの場合、安価な製品では 1ヶ月以上を覚悟する必要もありますが、短納期であることがメリットの一つです。
- Xiaomi Mi Smart Scale 2 体組成計の実機レビュー。デザイン秀逸、管理が楽しい10項目の身体データを計測可能
- Mi Smart Band 5 日本語版 実機レビュー。明るいパネルで、機能・バッテリー持ちともに驚異的。Gshopperで3,280円の販売情報もあり
- Xiaomi Mi TV Stick 実機レビュー、某 TV Stick 4K モデルよりも安定動作、制限あるも Google Playも利用可能
仕様とマイナスポイント
今回、テストにあたり、通常のスマートウォッチよりも時間を要したのですが、以下の確認に戸惑っていたためです。安価な製品であるためのマイナスポイントと言える事項ですが、レビューコメントの前に記載します。なお、私としてはマイナスポイントに感じないのですが、日本語対応していません(SNSの表示は日本語)。
- スマホでSNSなどを受領した場合、スマートウォッチにも画面表示されない(プッシュ通知がタイムリーに、画面表示されない)。通知メニューを押下すると表示できます。
- 付属のバンドの感触は一般的ですが、バンドが外れやすいこと
- 組み込まれた文字盤の種類が少なく、サンタクロースなどのアニメ関連が多いこと
- 充電器の接続部分の磁力が弱いこと。
特に、上記1のタイムリーなSNSの通知ができていないことが大きい。製品を受領して、約2週間 試行錯誤しているのですが、連携元のiPhoneやスマホアプリの設定は正しいものの、現在のところはSNSなどがタイムリーに画面表示できていません。
▼仕様は以下となります。日本語未対応ですが、SNSなどの通知は日本語で表記されます。
スクリーン | 1.75 インチ, タッチパネル、解像度 320 x 385 |
Chip | MTK2502D |
RAM、ROM | 未公開 |
対応OS | Android 4.2以上、iOS 8.0以上 |
Bluetooth | 4.0 |
GPS | 未装備 |
バッテリー | 280mAh |
サイズ | 44 x 38 x 10.7mm |
アプリ | HryFine |
その他 | 日本語未対応、IP68の防水機能、10のスポーツモードに対応 |
外観
ケースの材質は亜鉛合金とあります。5,000円前後の製品と比べると、磁力の弱い充電スタンドや、外れやすいバンドなどの粗さはありますが、2,000円ちょっとの価格としては、質感も良好です。
▼シンプルな外箱。上側のウォッチはシールであることから、汎用の外箱のように思います。
▼保護シールの貼られた本体と、充電ケーブル、マグネットスタンド
▼スクリーンのフィルムも付属しています。説明書は中国語と英語の併記ですが、シンプルな製品ですので、日本語表記があった場合にも、参照することは少ないと思います。
▼課題の一つが、充電スタンドの磁力が弱いこと。触れる程度で外れてしまうため、以下のように上下逆にして充電した方がよいです。
▼体温の表示画面。2千円台前半と思えないほどに鮮やかな表示です。
▼角度をか変えて撮影。IPSパネルの視野角も広く、この価格帯としては高解像度であり、文字のドットも目立ちません。
▼メニュー画面は列表示、ランダムなど数パターンに変更できます。タッチの精度・レスポンスも良好であり、レスポンスにおいては 5,000円前後の製品と比べても遜色ありません。
▼文字盤の事例。文字盤の種類が少なく、サンタクロースやミッキーマウスなど、お子様向けと思えるデザインが多いこともマイナスポイント。
▲中央のイラストは、デザイン的にもよいとは言えません。
▼左から主な設定項目を呼び出すことができ、動きも滑らかです。
▼バンドも含めて撮影。サイドのダイヤル、バンドともに Apple Watchを意識しています。
▼ダイヤルを回転させると文字盤が変更となります。画面タッチも同様ですが、文字盤変更のレスポンスがよすぎて、ちょっとしたことで変更となってしまいます。
▲▼下の画像の本家 Apple Watchと比較してみると、価格差数万円のクローンとも言えそうです。ちなみに、デザインが似ていることから、価格・デザインにこだわる大学生の息子は、本製品に興味津々です。
▼背面より。照明が映り込んでいるように艶やかな塗装で、指紋や油脂はやや付着しやすい。
▼上の段落のマイナスポイントにて、「バンドが外れやすい」としたのがこちら。ピンがなく、はめ込むのみの仕様であるためか、使用中にズレてしまいます。現在のところ、ズレが生じるのは写真の一方のみで、完全に外れることがないのですが、耐久性も含めてやや不安に。
アプリ「HryFine」について
Bluetooth 連携用のスマホアプリは、iPhone / Android スマホともに「HryFine」を利用します。私はスマホアプリとしては、Xiaomi、Amazfit、Huaweiの大手のほか、マイナーなものも含めると 10種類程度を実際に使用したことがありますが、どのアプリも機能・操作性ともの大きな相違なく、HryFineも同様です。ただし、HryFineのイラストについては、洗練されていないようにも感じます。
以下のアプリの画面は、イメージをつかんでいただく程度に、1つの画像に3画面を並べています。
▼左から、ホーム画面・データ管理画面・ユーザー設定画面。iPhoneで利用していますが、Bluetoothの接続が途切れることもありません。
▼左から、SNS・アラーム・カメラリモコンなどの設定画面、SNS通知の個別設定、文字盤変更画面の事例。文字盤は画像のもの以外にもありますが、サンタクロースやミッキーマウスなど、お子様用とも思えます。独自カスタマイズも可能とありますが、こちらは試行錯誤中。
使用感
上記のマイナス部分はさておき、その他の使用感を記載します。全般的に、レスポンスはわるくなく、この価格帯としては高解像度であるためにテキストのドットも目立ちません。やはり、上記のマイナスポイントが惜しいスマートウォッチです。
- レスポンスについては、4,000円〜5,000円の製品と比較しても遜色なく、メニューの呼び出しなどは むしろ本製品が速いように感じます。
- ディスプレイの明るさ、この価格帯としては高解像度のパネルとあいまって、表示品質は十分。
- 体温計については、平熱に幅があるため、発熱時でもない限りは適正か否かは判断できず。他の一般的な体温計との同時計測では、誤差の範囲でほぼ変わらないようなイメージ。
- 楽天市場で販売の体温計を装備するスマートウォッチでは、「いつ計測しても、計測の体温は変わらず」とのコメントもあります。本製品の場合には、時計スタンドに置いている状況でも36度となり、現在の(平熱の状況では)どれほどの精度か確認できず。
- 心拍数、血圧、血中酸素の計測においては、他のスマートウォッチで計測の数値と大きなズレはありません。
- 「腕を上げての画面表示」、「歩数計」、「睡眠計」などの一般的な機能は、普通に動作しています。
- バッテリー持ちにおいては、正確な計測ではありませんが、歩数計・時計、時おり体温測定の使用では、フル充電から1週間ほどで使い切る感覚。このクラスのスマートウォッチとしては妥当なものです。
まとめ
最大の特徴となる体温計においては、変化の少ない平常時の平熱では 精度のほどを確認できず。その他、約2,300円のスマートウォッチとしては、画面の鮮やかさ・テキストのドットが目立たないこと・レスポンスともに良好。一方、文字盤の種類が少なく お子様向けでのデザインであること、SNSなどのプッシュ通知が画面表示されないことが課題。
デザイン的には、Apple Watchのクローンとも言えるものであり、上記の課題を認識したうえでは、購入の検討に値する製品とも言えそうです。
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