
今回 実機レビューする製品は、「Shokz」ブランドのオープンイヤー Bluetooth イヤホン「OpenFit 2+」です。片側 僅か9.4gの超軽量、シリコンとニッケルチタン合金製の柔軟性のあるイヤーフックによる快適な装用感、17.3mm 大型ドライバーによる高音質なサウンド、ワイヤレス充電に対応と、高次元でバランスのよいイヤホンです。
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Shokz OpenFit 2+の特徴

はじめに、公式サイトから抜粋の製品の特徴について記載します。公式サイトでは、以下の2種類の製品が販売されていますが、今回レビューする製品は、「Openfit 2+」です。また、カラーは「ブラック」と「グレー」の2色展開ですが、「グレー」となります。
- Dolby Audioとワイヤレス充電に対応の「Openfit 2+」
- USB Type-Cでの充電に対応の「Openfit 2」
▼「Openfit 2+」の特徴は以下となります。
- 業界初のShokzのDualBoost™テクノロジーを搭載。2つの独立したスピーカー、重低音の超大型低周波ユニット、独立した高周波ユニットにより、ダイナミックなサウンドを実現。
- 「Shokz App」により、5つのプリセットのイコライザーモードでのカスタマイズ、2つのイコライザーで自分のサウンドを作成も可能。
- オープンイヤーデザインと超軽量(片側 9.4g)により、快適で自然なフィット感を実現。
- 柔軟なイヤーフックはしっかりとフィットするように最適化、一体型のニッケルチタン合金が耳の輪郭にフィット。
- オープンイヤー型により常に外と繋がりつつも、音漏れを最小限に抑制。
- 本体への1回の充電で最大11時間のバッテリー駆動、充電ケースとの合計で 最大48時間のリスニングが可能。
- 互換性のあるワイヤレス充電器による充電が可能。
- 物理的な多機能ボタンとタッチコントロールの組み合わせにより、正確な操作が可能。
- IP55の防水性能
- マルチポイント接続により、2台のデバイスに接続可能。

▲▼本体でのコントロール・操作として、タッチコントロールのほか、物理ボタンを備えていることも特徴の一つです。イヤホンのタッチコントロールの操作が苦手な私としては、物理ボタンの装備はメリットとなります。また、タッチコントロール・物理ボタンともに、「Shokz」アプリにて機能のカスタマイズが可能です。

▼USB Type-C ポートでの充電に加え、ワイヤレス充電にも対応しています。後の段落にて記載していますが、iPhone用のワイヤレス充電器による充電を確認済です。

外観のチェック
外観について記載します。色は、ブラック・グレーの2色展開ですが、レビューする製品はグレーです。グレーとありますが、ケースはシルバー、本体はホワイト寄りの明るいグレーです。

▲▼硬質な外箱に収納されています。コンパクトなイヤホンですので、マウスと比較しても小さな外箱です。

▼イヤホンはケースに収納されているうえに、緩衝材も十分な厚みがあります。

▼付属品は左上から、製品保証書、Shokz アプリのしおり、USB-C to USB-C ケーブル、説明書、本体。説明書は日本語も含めて多言語表記ですが、文字が小さく、老眼の私には遠近両用コンタクトを装用しても判読できないもの。ただし、後述の「Shokz」アプリにおいて、ユーザーガイドの項目がありますので課題とはなりません。

▼艶が抑えられたシルバー塗装のケースです。ブランドのロゴは彫り込まれており、チープさを感じません。

▼前面に充電充電の状況を示すインジケーターがあります。充電時にはオレンジ、フル充電でグリーンに点灯します。なお、ケースに、ケースおよびイヤホンのバッテリー残量を示すインジケーターは未装備です。

▼USB Type-Cポートへの抜き差しは、硬すぎず 柔すぎずに程よいもの。なお、私はケーブルでの充電よりも、ワイヤレス充電を多用しています。


以降の写真は、実際の色よりもホワイトに写っていますが、実機はグレーとオフホワイトが混ざったような色です。

▼所有するオープンイヤー型の他の製品(現在は終売)は、比較的大きなケースですが、本製品は本体がコンパクトなうえ、イヤーフックが重なる形式での収納となり、コンパクトです。なお、左右のイヤホンを収納する順番はなく、どちらからケースに収めても綺麗に収納できます。

▼中央のボタンはペアリングボタンです。

▼ケースの内側も実際よりもホワイトに写っていますが、実際には本体と同じく、グレイとオフホワイトが混ざったような色です。また、イヤホン本体は艶消しですが、ケースの内側は多少の艶あり(ケース蓋の内側は艶なし)です。なお、本体・ケースともに、指紋や油脂が目につくことはありません。

▼以下の写真のとおり、光沢を抑えたクローム調とグレーとの配色もよいものです。なお、円形のものが物理ボタンですが、イヤホン操作時に操作しやすい位置にあります。


▲▼以下の画像のとおり、上の写真の円形の部分は高周波ユニットです。

▼あらためての全体像です。

Bluetooth 接続、マルチペアリング
続いて、BluetoothでのiPhone(iPhone 17 Pro Max)、Android スマホ(POCO F6 Pro)、Mac(M4 Mac mini)との接続、マルチペアリングについて記載します。もちろん、いづれも ペアリングは即認識、初回ペアリング後は、マルチペアリングでの2台の端末での切替もスムーズです。
iPhoneとの接続
以下の画像は縦に長いために2分割にしていますが、製品名をベースとした「OpenFit 2+ by Shokz」として即認識しました。


▼もちろん、認識後の接続も即完了。ペアリング後の再接続も即完了します。

Android スマホとの接続
iPhoneと比較すると若干時間を要しましたが、Android スマホとの初回ペアリングもスムーズです。iPhoneと同様に「OpenFit 2+ by Shokz」として認識しています。


Macとの接続
M4 Mac miniとの接続です。認識はiPhoneよりも僅かに遅いように感じましたが、ごく短時間で認識、ペアリング完了です。
▼iPhoneと同様に「OpenFit 2+ by Shokz」として認識しました。

▼認識後の接続は即完了。他のイヤホンと同様に、バッテリー残量も表示されています。

マルチペアリング
説明書は文字が小さく、老眼の私には判別しにくいのですが、マルチペアリングの手順は、アプリに記載されています。
▼後述の「Shokz」アプリを起動し、「設定」の「マルチポイント接続」をタッチします。


▲▼上の画像のとおり、マルチペアリングの手順が記載されています。手順に従い、マルチペアリングを行いましたが、即完了しました。念のために文字に表すと以下となりますが、他方の機器との接続を停止したうえでの(ペアリング解除ではありません)、初回ペアリングと同じ手順です。
- 両方のイヤホンを充電ケースに入れます。
- 充電ケースのボタンを、充電ケースのインジケーターライトがオレンジ色と緑色に交互に変わるまで3秒間押し続けます。
「Shokz」アプリの構成と使用感
続いて、以下の「Shokz」アプリの構成と使用感について記載します(iPhoneのアプリでの確認です)。全般的に、シンプルなUIで操作性は良好です。
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▲▼「Shokz」アプリでは、以下の設定などを行うことができます。私はアプリ使用に際し、メールアドレスのほか、製品のシリアル番号を登録しましたが、アカウント登録をスキップして利用することもできます。
- Dolby Audioのオンオフ
- ユーザーガイドの参照
- プリセットのイコライザーモード、カスタムでのイコライザー設定
- ボタンのカスタマイズ
- イヤホンを探すの設定
- ファームウェアのアップデート
▼画像はクリック・タッチにより拡大できますが、3つのスクショを一つにしています。アプリの構成はシンプルであり、操作しやすいもの。左のホーム画面では、左右のイヤホンとケースのバッテリー残量が表示されています。また、最下段にて、再生などの操作を行うことができます。
▼「イコライザーモード」の画面を拡大。スタンダード・ボーカルなどのプリセットされたモードにおいても変化を感じますが、カスタムでの変更をおすすめします。これにより、ある程度は自分好みの音質となります。


▲▼上の画面の「ボタンのカスタマイズ」のタッチにより 下の画面に遷移し、物理ボタンとタッチコントロールのカスタマイズを行うことができます。私の場合、カスタマイズすることなく、そのまま使用しています。

▼こちらのように、アプリ内でユーザーガイドを表示することができます。

ワイヤレス充電のチェック

充電時間を計測するものではありませんが、iPhone用の2つのワイヤレス充電器を利用し、ワイヤレス充電を確認しました。双方ともに確実にワイヤレス充電できています。なお、ケースのインジケーターは、オレンジが充電中、グリーンが充電完了を示します。

イヤホンの装用感、その他の使用感
私はオープンイヤー型イヤホンの使用は、今回で2製品目となりますが、初めて使用する方にとっては、耳への負担が少ないこと、その開放感に感動することと思います。一方、ご想像のとおり、音漏れがあるため、通勤電車内などの使用には適していません。
- イヤーフックによる耳への負担は少なく、快適な装用感です。極端に言えば、装用していることを忘れるほどであり、眼鏡よりも耳への負担は少ないです。
- 耳に接する部分はシリコンであり、イヤーフックは柔軟性のあるニッケルチタン合金ですので、装用時にもたつくこともないです。
- 私は日中はコンタクト、夜は眼鏡をかけていますが、眼鏡の上からも装用でき 違和感はありません。
- オープンイヤー型であり、耳穴への負担もなく、ある程度の連続使用により耳穴が痛くなるような現象はもちろんありません。
- オープンイヤー型であるため、再生停止時には周囲の音が当然ながらも聞こえます。
文中にも記載していますが、その他の使用感は以下です。
- 私はイヤホン本体でのタッチコントロールが苦手ですが、操作しやすい位置に物理ボタンがありますので、一時停止・再生・曲送り・音量調節などの操作を簡単に行うことができます。
- また、些細なことかと思いますが、ボタン操作時に操作音がすることもよい機能です。
- ワイヤレス充電も便利に利用しています。私はUSB-Cでの充電に煩わしさを感じ、他のイヤホンでは充電を失念することが多々あるのですが、マルチ充電スタンドの使用により iPhone / Apple Watch / 本製品の充電の習慣付けができそうです。
- 他のBluetooth イヤホンと同様に、iPhoneやMacの初回ペアリング・再接続は即完了。
- 付属の説明書は文字が小さく判読しがたいものの、「Shokz」アプリ内のユーザーガイドでカバーすることができます。
音質・音量のチェック
これまで、Bluetooth、有線ともに多くのイヤホンを使用・レビューしてきましたが(AirPodsは未使用)、価格的にも 私が使用したイヤホンでは高価な部類であり、価格に応じた音質です。なお、以下は、iPhoneとMac、Android スマホでの使用におけるコメントであり、また、レビュー記事投稿までの約2週間 通話は多用していないため、Amazon Music、YouTube、Netflixでの使用をメインとしたコメントです。
- 当然ながらも、手元にある 5,000円前後のイヤホンとは別物、7,000円前後のオーバーイヤー型ヘッドホンと比較しても、高音質のように感じます。
- 他のオープンイヤー型イヤホン(ハイエンドに属する製品。現在は終売)も同様ですが、快適な装用感とあわせて 耳元に中型のスピーカーがあるような迫力です。
- 上記のオープンイヤー型イヤホンと比較すると、低音よりも中高音のメリハリが優れているように感じます。
- 中高音の解像度、低音の迫力ともに良好ですが、アプリによるイコライザーのカスタム設定にて、より自分好みの音質に調整することができます。
- iPhone 17 Pro Max、Android スマホ(POCO F6 Pro)、M4 Mac miniで使用したなかでは、Android スマホの音質が最もよいように感じます(端末に依存します)。
- 本製品で視聴するNetflixもよいものです。環境音なども明確に識別でき、耳穴・耳への負担が少ないために集中して視聴することができます。
- 若干、耳穴の位置にフィットしていない感覚もありますが、イヤホンの回転、柔軟性のあるイヤーフックの調整により、ある程度の位置の調整は可能です。
- 私の環境に限ったことかと思いますが、惜しい事項としては、iPhone(iPhone 17 Pro Max)での使用時に、時折 音が瞬間的に途切れるような事象があります。ただし、Android スマホにおいては、当現象はありません。
- 音量としては、iPhone、Android スマホ、Macともに程よいものです。もちろん、ある程度 音量を上げた場合にも音割れはありません。
- 音漏れはありますが、通勤電車内で一時的にイヤホンを脱着する際に、周囲に気を遣うほどの音漏れではありません。
まとめ
冒頭にも記載しましたが、片側 僅か9.4gの超軽量、シリコンとニッケルチタン合金製の柔軟性のあるイヤーフックによる快適な装用感、17.3mm 大型ドライバーによる高音質なサウンド、ワイヤレス充電に対応と、高次元でバランスのよいイヤホンです。
約2週間ほど使用後の実機レビュー記事ですが、課題となるような事項はなく(私の環境で、iPhone 17 Pro Maxでの使用時に、時折 音が瞬間的に途切れるような事象があるのみ。その他の機器では同現象なし)、高音質・高品質のオープンイヤー型イヤホンをお探しの場合には候補となる製品です。
実機レビューした製品はこちら
以下の公式サイトでのセール前の価格は、公式サイト・Amazonともに 27,880円での販売です。



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