12.5インチにして約1kgと軽量のOnda Xiaoma 21。前回の「Onda Xiaoma 21 レビュー 外観編、全面アルミ製のボディはEZBook 3 Proと同等以上の質感とデザインに」の外観レビューに続き、今回はシステム情報とベンチマークスコアについて記載します。
なお、ベンチマークにおいては、Xiaoma 21と同じくApollo Lake N3450を搭載するJumper EZBook 3 Proとの比較をメインとしています。
※ 当記事はGearBestさんより提供いただいた端末に基づくレビューです。
2018/12/25 追記
GearBestさんより、特別にクーポンを発行いただきました。詳しくは文末を参照。
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Xiaoma 21のスペックと実機のシステム情報
スペックは「Onda Xiaoma 21,旧機種だがTeclast F5,EZBook X1対抗として比較してみた」にて掲載のスペック表を再掲。
比較対象は2018年度に発売のGemini Lake ノート「Teclast F5」と「Jumper EZBook X1」としています。これらはタッチパネル・ディスプレイの360度回転機構を持ち、Xiaoma 21とは機能は異なるものの、1kg前後の軽量ノートとしてはXiaoma 21も十分に対抗可能なものとして掲載しています。
先の記事「Onda Xiaoma 21 レビュー 外観編、全面アルミ製のボディはEZBook 3 Proと同等以上の質感とデザインに」からの引用ですが、スペック上のポイントは以下です。
- 2017年に発売の他のApollo Lake N3450搭載機と比較すると、メモリ 4GB (6GB搭載機が多い)であること、eMMCが32GB(64GB版もあった。M.2 SSDの増設・換装可能)であることが見劣りします。
- 2018年発売のGemini Lake機はキーボード面のみプラスチック製であることが多いのですが、Onda Xiaoma 21は全面アルミ製。
- 見出し下のとおり、同一ODM製品となるCiviltop Air あるいは T-Bao Tbook Airと比較すると、ポート類は豊富。これは大きなメリットです。
- ボディ色がゴールドのみであることは、私としては残念。シルバーがあるとよかったのですが。なお、13.3インチのXiaoma 31、14.1インチのXiaoma 41もゴールドのみの展開となります。
- 200ドル台の価格帯で指紋認証がついているのは、私が知る限りではXiaoma 21と、同一ODM製品のCiviltop Air 、T-Bao Tbook Airのみ。
▲▼フリーソフト「HWiNFO」より抽出したシステム情報に、以下の記載があります。画像を縮小しているため拡大して参照ください。
- CPUはApollo Lake Celeron N3450、メモリ 4GB、eMMCから換装したSSDはTCSUNBOW N4 240GB SATA 6GB/s
▼Google Chromeのタブを7個開いた状態でのタスクマネージャー。初めて起動した直後は、Windows 更新プログラムの稼働やらでCPU使用率が100%になる時間が長かったのですが、初期設定完了後は安定しています。メモリ使用量は、メモリ 4GB搭載機としては標準的なもの。
▲▼一方のデフォルトのeMMCはHynix製。32GBと容量が少ないため、SSDの増設・起動ドライブ化は必須ですが、以下のCrystalDiskMark ベンチマークのとおりスコアは低め。
▼CrystalDiskMarkのベンチマークスコア。左はXiaoma 21、右はChuwi Hi10 ProのeMMCのスコアです。個体差かもしれませんが、Xiaoma 21のスコアはWrite側がかなり低め。
▼さらにもう一つ。左はXiaoma 21、右はJumper EZBook 3 Pro バージョン 3に搭載のeMMCのスコア。Jumper EZBook 3 Pro バージョン 3は安価なeMMCを搭載しておりスコアが伸びないのですが、それと比較しても低いスコアです。
Xiaoma 21の場合には32GBと小容量のため、SSDの増設・換装必須ですので大きな影響ではありません。
ベンチマークスコア
「Onda Xiaoma 21、MBA 11のサイズで12.5型のApollo Lake機。こだわりの魅力を整理してみた」にも記載しましたが、TecTabletsの情報では、CPU温度等の安全機構(ヒートシンク)の関係によりパワーリミットが制限されているApollo Lake機が多いなか、Xiaoma 21はパワーリミットが解除されており、Apollo Lake N3450の性能をより享受できるとのこと。
今回のベンチマークではパワーリミット解除の有無と恩恵を確認できていないのですが、同時にベンチマークを計測した、同じくApollo Lake N3450を搭載するJumper EZBook 3 Proと同水準のスコアとなっています。
▼Jumper EZBook 3 Proの参考記事
▼Xiaoma 21で計測のドラクエベンチマークのスコアを2つ掲載しました。
6回ほど計測しましたが、うち4回は画像左の1700前後、調子のいい?時には右の2600前後のスコアとなっています。「調子がいい」と表現した際には、Windows 更新後のセキュリティプログラムや他の負荷のかかるシステム系のプログラムの、バックグラウンドでの稼働が少ない場合だろうと推察します。
▼こちらはJumper EZBook 3 Proのスコア。バックグラウンドでシステム系プログラムが稼働していたであろうスコア(左)と通常時の2つのスコアを掲載しています。Xiaoma 21とほぼ同水準のスコアです。
▲▼ドラクエベンチマークで負荷をかけた際のXiaoma 21のCPU温度は、最大でも73度とかなり良好です。ボディも全く熱を感じません。
▲▼起動直後にCPU温度が100度にもなる、MacBook Air 11のBoot CampによるWindows 10とはかなりの差があります。MacBook Air 11とXiaoma 21は同じサイズ感ですが、双方ともWindows 10の使用なら、モバイル用端末はこのCPU温度からもXiaoma 21の携帯で決まり。
▼CINEBENCH R15のベンチマークスコア。左はXiaoma 21、右はJumper EZBook 3 Proです。Xiaoma 21はやや低いスコアに。
▼Geekbench 4のスコアは、Single-Coreが1407、Multe-Coreが4234と、下のEZBook 3 Proと同水準
▼参考情報として、2242サイズのM.2 SSDを増設・起動ドライブ化後のCrystalDiskMarkのベンチマークスコア。
▲▼左はTCSUNBOW SSD (240GB)に換装したXiaoma 21、右はTranscend TS120GMTS420に換装したJumper EZBook 3 Proのスコア。ほぼ同水準となり、約5,000円で240GBのTCSUNBOW SSDのコスパの高さが際立ちます。
▼自宅のWiFi(Nuro 光)での11aの回線速度はこちら。自宅では他のPCでも概ね同じ回線速度となるため、WiFiは問題なく良好。
まとめ
Apollo Lake N3450を搭載するOnda Xiaoma 21とJumper EZBook 3 Proともに、パワーリミット解除されており、特にグラフィックス系のベンチマークではスコアが高めに出るとのことですが(海外サイト情報)、Xiaoma 21のベンチマークスコアはEZBook 3 Proと同水準で一安心。
今回のベンチマークスコアの計測で確実なことは、Xiaoma 21のeMMCは32GBと小容量のうえに、ベンチマークが低めであるため(大きく体感できるものではありません)、SSDの増設・起動ドライブ化は必須です。
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▼GearBestでの販売情報。2018年12月23日時点の価格は243.99ドルのところ、クーポン「QWYNJ13U90635」の利用により 225ドルに、20個限定 1月3日まで。
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