
Twin Lake N150やAlder Lake N100を搭載するミニPCの競合として、「GMKtec G10」などの旧世代のAMD Ryzenを搭載する製品が人気となっていますが、「NiPoGi」ブランドより Ryzen 3300Uを搭載する「P1」が販売されています。Amazonや楽天市場で販売のセットモデルは、メモリ 16GB / SSD 512GBの構成となり、フル機能のUSB-Cのほか、USB-Aを6ポートも搭載することも特徴です。
NiPoGi P1のスペック

上の画像のとおり、通販販売ページの情報では AMD Ryzen 3300Uとの表記ですが、当記事では AMD Ryzen 3 3300Uと記載しています。
なお、以下の2020年9月に投稿の記事にて、同CPUを搭載するミニPCの実機レビュー記事へのリンクを搭載していますが、Ryzen 3 3300Uは2020年あたりの製品で搭載事例のある 旧世代のCPUです。
MINISFORUM UM300 実機レビュー、Ryzen 3 3300U搭載でベンチマークはCore i3-8145U以上、静音仕様のミニPC
| CPU | AMD Ryzen 3300U、4コア 4スレッド、最大 3.5GHz |
| GPU | Radeon Vega 6 Graphics |
| メモリ | 16GB DDR4(16GB x 1)、2スロット、最大 32GB |
| ストレージ | 2280サイズ M.2 SATA SSD 512GB、空きスロットあり |
| WiFi | WiFi 5 |
| Bluetooth | 4.2 |
| ポート類 | フル機能 USB Type-C、USB-A 3.2 Gen1 x 6、HDMI、DisplayPort、RJ45 有線LAN、3.5mm イヤフォンジャック |
| サイズ | 128.22 x 128.2 x 51mm、270g |
| OS | Windows 11 Pro |
NiPoGi E2 ミニPC 実機レビュー。Twin Lake N150を搭載、低価格ながらも普段使いでは快適に動作
▲▼以下はGeekbench 5のCPU ベンチマークスコアですが、上の画像は Ryzen 3 3300Uを搭載する実機(スペック表上のリンク先記事)での計測、下の画像は上の記事のTwin Lake N150を搭載する NiPoGi ミニPCで計測のスコアです。
マルチコアのスコアは同水準ですが、シングルコアのスコアは やや差が大きいです。ただし、Web サイトのブラウジングや動画視聴などのライトユースでは、体感レスポンスはほぼ同水準です。


▼映像出力は、USB Type-C / HDMI / DisplayPortの3系統、USB-Aを6ポート装備と、このスペック帯、価格帯のミニPCとしては充実しています。なお、同社のこの形状のミニPCでは、2.5インチ SATA SSD / HDDを増設可能な製品もありますが、本製品は M.2 SSDの空きスロットを備えています。

▼DDR4 メモリは2スロット、標準装備は16GB 1枚です。M.2 SSDにおいて、標準装備は SATAですが、2スロットともに PCIe 3.0をサポートしています。

スペックと筐体のその他の補足は以下です。
- 筐体の素材は樹脂、天板下のフィン状の部分も樹脂であり ヒートシンクに類するものではありません。
- RJ45 有線LANは 2.5Gではなく 1G イーサネットです。
- 映像出力は、USB Type-C / HDMI / DisplayPortの3系統です。
- Twin Lake N150 / Alder Lake N100を搭載するPCと比較した場合、一般的に(全てに当てはまるものではありません) メモリ 2枚の場合にはデュアルチャンネル、M.2 PCIe SSDは 3.0 x 3で動作などのメリットがあります。
価格情報
2025年11月13日現在のAmazon 価格は 26,998円。本製品は Ryzen 3 3300Uの搭載であり、同クラスの他社製品(関連記事に掲載)と比較するとやや劣ります。ただし、「GMKtec G10」などの同クラスの製品がやや値上がりしているなか(2万円台であった製品が3万円台に、あるいは販売終了となった製品もあり)、本製品は2万円での販売であり、コスパ度の高い製品との認識です。
▼同スペックで筐体違いの「NiPoGI P2(楽天市場の販売ページはこちら)」も販売されています。
▼こちらは競合となるミニPCの販売事例です。



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