私は平日昼休みや通勤時間に、スマホからパソコンへのテザリング時を行うことが多いのですが、短時間でもかなりのデータ通信量となる状況があります。この原因を特定すべく、Windowsにてデータ通信を詳細に記録するソフトである「NetWorx」をインストールし、約3週間ほどデータを計測していましたが、データ通信量の多いアプリ、Webサイトが概ね特定できました。
このデータ通信を抑制には至っていませんが、参考までに、「NetWorx」の計測事例・通信量の多いアプリ・Webサイトについてレポートします。
NetWorxとは
冒頭のとおり、テザリングのデータ通信量の分析に、「NetWorx」を利用しています。
Android / iOSともに、その標準機能あるいはアプリにて、利用しているアプリ毎のデータ通信量を確認できますが、そのWindows版に類するものが「NetWorx」。むしろ、以下の点において、スマホアプリよりも詳細に通信量の分析を行うことができます。
- 時系列データを、ダウンロード / アップロード毎に保持できる
- アプリ毎の通信量のみならず、ブラウザでのサイト毎の通信量も表示
- Windows ログインユーザー毎の管理も可能
▼データ通信量表示の一例。以降に具体例を掲載しますが、どのアプリ・サイトのデータ通信量が多いなどの、簡易的な通信量分析としては十分です。
▼NetWorxのインストール・設定は以下の記事にて記載しています。
データ通信量の多いアプリ、サイトの事例
NetWorxをインストールして利用すること3週間。私は昼休み・通勤時間に、ほぼGoogle Chromeのみを利用しているのですが、思いもよらずデータ通信量を行なっているアプリ・Webサイトを特定することができました。
通信量の多いアプリ
▼こちらは、アプリ毎の通信量降順の一部。昼休みの数十分の利用が多いため、全体の通信量は多くないのですが、確認用としては十分。
▲私がよく利用するChromeと、通信量が多いことを予期していたOneDriveは予想通りですが、セキュリティ関連のMicrosoft Malware Protection Command Live Utility多くなっています。セキュリティ系のため、仕方がないかもしれませんが、制御できるなら行いたいものです。
なお、私はセキュリティソフトを使用せず、Windows 10標準の機能を利用していますが、セキュリティソフトを使用した場合には、通信量も異なってくるでしょう。
また、以下のシステム関連アプリがバックグラウンドで稼働し、それなりのデータ量の通信を行なっています。
- Host Process for Windows Services
- ClickOnce
最初のHost Processはシステム関連のアプリであることはわかるのですが、2番目の ClickOneceは以下のサイト(Microsoft)によると、アプリの更新に関するシステム系アプリのようです。
通信量の多いWebサイト
▲ダウンロード通信量の降順に並べていますが、「なんだこのUSAサイトは!」と叫びたくなるほど、USAサイトが上位を独占しています。
サイトの会社は Akamai Technologies (アカマイ テクノロジーズ)。確認してみると、コンテンツ・デリバリー・ネットワーク(CDN)のグローバルリーダーとのことであり、全く問題はありません。
ウィキペディアによると以下の記述もあり、かなりの大企業のようです。同サイト・他サイトの概要から「ネットで画像や動画を検索した際に、アカマイ テクノロジーズの(ユーザーの近くにある)Webサーバーを経由して配信されるもの」と読み取れ、Webを利用する限りは、アカマイ テクノロジーズとの通信量が必ずあるものとの認識です。
アカマイの特徴は、世界随一とも言われる高速ネットワークを有していることで「誰も知らないインターネット上最大の会社」と呼ばれる
▼この書籍のタイトルからも、大きな企業・大きな影響力をもつことは明らか
まとめ
スマホからパソコンへテザリングする際に、その通信量の多い要因が不明だったのですが、「NetWorx」のインストール・運用により、思いがけずに通信しているアプリ・Webサイトの確認がとれました。
私は既に、OneDriveの更新の抑制など対応しており、今後 極端に通信量を抑制することにはならないのですが、突如として通信量が増大した場合など、このNetWorxでの確認は有効です。
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