情報量が少ないために、現時点(2023年6月3日現在)では、AliExpress サイトを参照するのみの扱いが正解だと思いますが、CPUにAlder Lake-N N100を搭載する8インチ UMPCが販売されています。
CPU以外では、タイピングに我慢を強いられることのない8インチ、12GBのLPDDR5 メモリ、アルミ製の筐体と、なかなかの製品です。
ディスプレイは、One-Netbook A1(Pro版のレビュー記事はこちら)やGPD Pocket 3と同様に、ヒンジ中央が180度回転する仕様ですが、私としては ノーマルなYoga スタイルで価格を下げたモデルがあると、より魅力が増したように思います。
引用元
Alder Lake-N N100搭載、8インチ UMPCのスペック
液晶の解像度や搭載するOSを、AliExpressの製品情報から読み取れないのですが、当該ページに掲載・画像から読み取れるスペックは以下です。
なお、メモリ 8GBモデルもあるようですが(6月3日現在、販売ページは見当たらず)、販売中の12GBを表示しています。
CPU | Alder Lake-N N100、4コア 4スレッド |
メモリ | 12GB LPDDR5 4800MHz |
ストレージ | 128GB / 256GB / 512GB / 1TB / 2TB |
ディスプレイ | 8インチ、IPS、タッチパネル、明るさ 300 nit |
WiFi | 11ac/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.2 |
ポート類 | USB-A 3.0、HDMI、USB Type-C、有線LAN |
バッテリー容量 | 3200mAh、30W PD Charge |
サイズ(本体) | 198 x 138 × 19.7 mm、780g |
OS | Windows 11を搭載か? |
その他 | アルミ製ボディ、2百万画素 Web カメラ、2スピーカー |
Alder Lake N95 / N100 搭載PC 実機3製品、旧世代 Core i3 / i5とのベンチスコア比較のまとめ
Alder Lake-N N305、PC実機で計測のベンチマークスコア、N100とのスコア比較
上の記事にて記載していますが、Alder Lake-N N100のベンチマークスコアと体感レスポンスは、インテル 第8世代 モバイル向けのCore i5の水準(2018年に発売のハイエンドモバイルPCに多く搭載)となり、普段使いではキビキビと動作します。その他のスペックの補足は以下です。
- メモリはLPDDR5 12GBを搭載。オンボードですが、N95 / N100のPCではDDR4 / LPDDR4 メモリを搭載する事例も多いです。
- ディスプレイの解像度はFHDだと思いますが、製品紹介サイトに明記されていません。
- 7インチ UMPCの場合、そのサイズから快適なタイピングは困難ですが、私の8インチ UMPC(CHUWI MiniBook、その他 MiniBookの同型モデル)の使用感では、(機種によりますが)8インチでは程々に快適にタイピングできます。
- 厚みは19.7mmと一般的ですが、製品紹介のイメージ画像では薄く見せているように思います。
- アルミ製の筐体は「ユニボディ(アルミ削り出し)」との記載がありますが、ディスプレイがユニボディなのか、キーボード面はユニボディではないように思います。
▼やや古い製品ですが、私が現在利用している 8インチ UMPCはこちら。過去に販売されていた CHUWI MiniBookの同型・スペック違いのモデルです。ちなにみ、MiniBookも所有していますが、電源不良で文鎮化しています。
外観
下の写真は「One-Netbook A1 Pro 実機レビュー、Core i5-1130G7 / USB4を搭載し、従来モデルからスペックアップ」にて実機レビューの7インチ UMPCですが、同様にディスプレイが180度 左右に回転(反転)します。この構造では回転機構に負荷がかかるため、本製品の強度が気になります(A1 / A1 Proもヒンジが折れたとのコメントが散見される)。
また、厚みは A1 Proとほぼ同じですが、本製品のイメージ画像では薄く見せているように感じます。
▼私はこれまでトラックポイント(下の画像ではmouse button)を備えたUMPCを複数操作しましたが、いづれも操作感は良好です。以下の画像のとおり、英語キーボードとなりますが、キーのレイアウトは7インチと比較すると余裕があります。
なお、Altキーをスペースキーの両隣に備えていますので(片方のみのUMPCも多い)、英数・かな変換は「英語キーボードの「かな」「英数」をAlt空打ちで瞬時に切替。alt-ime-ahk.exeで快適な入力環境」の利用により、スペースキー両隣のAltキーのワンタッチで対応できます。
▲▼イメージ画像を見る限りでは、薄く、液晶のベゼルは狭く、キーボードのストロークも浅いように見えますが、実機は上のA1 Proと同程度と想定したほうがよいと思います。新興ブランド・OEM製品のイメージ画像では、より薄く見せていることが多いです。
▼こちらの画像を見ると、上側中央の回転機構が細いようで、強度のほどが気になります。このため、私としては、通常のYoga スタイルで 価格を抑えたモデルが望ましいです。
▼ヒンジ側の有線LANポートを除き、USB-A、USB Type-C、HDMIのポート類は左サイドに集中しています。マウスを利用する前提では、HDMIは右サイドがよかったかも。なお、UMPCでは mini HDMIとする製品が多いのですが、フルサイズのHDMIはありがたいです。
まとめ
冒頭、文中に記載のとおり、2023年6月3日時点では 一部のスペックや実機写真がないために、AliExpressでの販売情報を参照するのみの位置付けとなります。
ただし、N100にLPDDR5のメモリ、タイピングが窮屈ではない 8インチにアルミ製ボディと惹かれる要素の多い製品です。また、GPDやOne netbookのUMPCはハイエンドなCPUを搭載しているために、CPUのファン音が大きくなりますが、N100ではそれほど喧しくはないだろう(ミニPCでは静音)との期待感もあります。
引用元 2023年6月3日時点の価格は350.88ドル、約51千円
▼スペックは大きく異なりますが、製品の機能として 競合する製品はこちら。
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