GPDの正規代理店でもある「天空」より、CPUにAlder Lake-N N100を搭載する 10.51インチPC「MOBILE S10」が販売されています。
タッチパネルのディスプレイは 360度回転する Yoga スタイルのPCですが、某中国ブランドから販売の製品と同じ製造元のOEM製品と思われます。ただし、メモリとSSDの容量はスペックアップしています。
引用元
天空 Mobile S10のスペック
冒頭に記載の「某中国ブランドから販売のUMPCと同じ製造元のOEM製品」とは、以下の記事にて掲載の「CHUWI MiniBook X」です。
CHUWI MiniBook X N100モデル、CHUWI 公式ストアにて 3,000円オフで予約販売中
▼以下のスペックは、CHUWI MiniBook Xのスペック表に基づき編集し、異なる箇所に黄色網掛けしています。サイズ、ポート類の配置、バッテリー容量、45Wの急速充電も同じであり、やはり、CHUWI MiniBook Xと同じ製造元のOEM製品ですね。なお、CHUWIも製造元ではありません。
CPU | Alder Lake-N N100 |
GPU | Intel UHD Graphics |
メモリ | LPDDR5 16GB |
ストレージ | 1TB PCIe SSD |
ディスプレイ | 10.51インチ、解像度 1920 × 1200、アスペクト比 16 : 10、IPS |
WiFi | WiFi6対応、11a/ac/b/g/n/ax |
Bluetooth | 5.2 |
ポート類 | USB Type-C(映像出力に対応)、USB Type-C (充電+データ) |
バッテリー容量 | 26.6Wh(7.6V/3800mAh)、45W PD2.0 急速充電に対応 |
サイズ | 244 × 166.4 × 17.2mm、約920g |
OS | Windows 11 Home |
その他 | ユニボディ アルミ合金製、ファンあり、バックライト付きキーボード |
スペックの補足は以下です。
- あらためて記載するまでもなく、N100は インテル 第8世代 モバイル向けのCore i5相当の実力となり、普段使いではサクサクと動作します。
- 同製品となるCHUWI MiniBookのオリジナルは8インチのUMPCですが(レビュー記事はこちら)、天空は(CHUWIも)本製品をUMPCと表現しています。UMPCの定義は曖昧ですが、10.51インチでUMPCとの表現には多少の違和感もあります。
- ユニボディ(アルミ削り出し)の筐体ですので(キーボード面は樹脂)、高い質感を保持しています。
- 10.51インチの小さなボディですが、キーピッチは約17.8mmです。私の8インチ UMPC、10インチのLet’s note CF-RZ5の使用感から察すると、タイピングは良好かと思います。
- SSDにSATA / PCIe SSDの別の記載がありませんが、天空サイトに「eMMC ストレージ」と比べて 900% 速度向上」との記載があり、SATAではなく PCIe SSDです。
▼CHUWI MiniBook Xの記事でも掲載していますが、USB ポートは 電源兼用と映像出力も含めたフル機能の USB-C 2つのみ。サイドのスペースに余裕があるため、USB-Aが一つ欲しかったところです。
価格情報
2024年3月24日現在のAmazon 価格は 74,800円。同型のCHUWI MiniBook Xのメモリ 12GB / SSD 512GBのAmazon 価格が 49,900円であることを考慮すると、「天空 Mobile S10」は割高に感じます。価格差 24,900円が、メモリとSSDの容量の相違に見合うかと言えば、厳しい状況です。
メモリはオンボードで換装できませんが、SSDはユーザーで換装できますし。ただし、おそらくはCHUWIは世界展開のために(OEM 製造元に)大量注文、ユーザーに安く提供でき、また、CHUWI vs 国内販売店の天空(同製品はビックカメラなどでも販売)のサポートの相違はあります。
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