MINISFORUMから、CPUにAMD Ryzen 5 3400GEを搭載する「MINISFORUM X300」が販売されています。同一のボディを採用する ミニPCとしては、インテル製 CPUを搭載の「H31シリーズ」、Ryzen 7 PRO 4750G / Ryzen 5 PRO 4650G / Ryzen 3 PRO 4350Gを搭載の「X400」がありますが、「X300」は「X400」の下位バージョン。今回はこの「X300」の概要を記載します。
MINISFORUM X300のスペック
上は小さな画像を拡大しているために鮮明ではありませんが、大きなファンとヒートシンクを備えています。また、同一のボディを採用する X400やH31と同様に、メモリスロットは2つ、標準装備のPCIe SSD以外に、2242サイズのM.2 SATA SSD、2.5インチ SSD / HDDを増設可能です。
CPU | AMD Ryzen 5 3400GE、4コア 8スレッド、最大 4.0GHz |
GPU | Radeon Vega 11 |
メモリ | 16GB DDR4 |
ストレージ | M.2 2280 256/512GB PCIe SSD、2242サイズ M.2 SATA SSD / 2.5インチ SATA HDD・SSDを増設可能 |
WiFi | (WIFI6 AX200をサポート) |
Bluetooth | 5.1 |
ポート類 | USB 3.1 x 4、HDMI、DisplayPort、有線LAN x 2、マイク |
サイズ | 154 ×153 × 62mm |
OS | Windows 10 Pro |
CPUのAMD Ryzen 5 3400GEですが、類似する型番のRyzen 5 3400G(Eがつかない)もあり、明確に相違を記載した記事を探しきれず。ベンチマークスコアも多く出回っていませんが、以下の記事の引用では Geekbenc 5のスコアは「Single Core 919、Multi-Core 2879」となり、Ryzen 5 3400Gにやや劣っているようです。
AMD Ryzen 5 3400G vs. AMD Ryzen 5 3400GE ベンチマーク比較
所有するミニPCでスコアの近い製品を探してみると、Single Coreのスコアでは 以下のインテル 第8世代 モバイル向けのCore i3-8145Uを搭載する「BMAX B4 Pro」が該当します。Multi-CoreはAMD Ryzen 5 3400GEが高いスコアであり、ざっくり言えば Core i3-8145U以上の実力。私はBMAX B4 Proで在宅勤務することが多いのですが、オフィスソフトでは快適に動作し、普段使いでは遅さを感じることは全くありません。
▼同一ボディを採用する「H31G」の使用感では、裏面のポート類は多いものの、前面にもUSBポートが欲しかったところ。私はUSB機器の脱着の頻度が多いため、やや利便性に欠けます。
▼なお、サイズは154 ×153 × 62mmとなりますが、以下などのミニPCと比較すると一回り大きな製品です。
▼上のリンク先記事で実機レビューしていますが、下の写真は同一ボディ(ポート類の一部は異なります)でCore i5 9500F / NVIDIA Geforce GTX1050 Tiを搭載する「H31G」の、底板と2.5インチ HDDを取り付けた様子。MINISFORUM X300も同一の手順で増設することができます。
まとめ
5月16日時点では Amazonで販売されていないモデルですが、メモリ 16GB / PCIe SSD 256GBの構成で オンラインストアの販売価格は 58,180円。上位機の「X400」の最小構成(Ryzen 3 PRO 4350G、メモリ 16GB / SSD 256GB)の販売価格(オンラインストアはこちら)は 69,680円。価格差約1万円となると、上位機の「X400」がよりよいとの判断です。
▼引用した「X400」の詳細記事はこちら。
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