MINISFORUMより、CPUに AMD Ryzen 9 5900HXを搭載するミニPC「UM590」がリリースされました。既に、上の写真の縦置きスタンドが付属するミニPCとして、Ryzen 5 5625Uを搭載の「UM560」、Ryzen 7 5800Hを搭載の「UM580」が販売されていますが、同シリーズのハンエンド機となります。
公式サイト、引用元
MINISFORUM UM590のスペック
同シリーズとなる「UM560」と「UM580」は 65W GaN 電源アダプターが付属、さらにPDに対応し、モニターがUSB PD(USB 電力供給)に対応している場合、このポートを使ってモニターにビデオ信号を転送すると同時にパソコンに給電可能であることを大きな特徴としていました。一方、「UM590」では GaN 電源アダプターが付属・PD対応の記載がなく、通常の電源アダプターが付属しています。
CPU | AMD Ryzen 9 5900HX、8コア16スレッド、最大 4.6GHz |
GPU | Radeon Graphics |
メモリ | 16GB (DDR4 8GB x 2)、最大 64GB |
ストレージ | M.2 2280 512GB or 256GB PCle SSD、2.5インチ SSD / HDDを増設可能 |
WiFi | デュアルバンド対応 |
Bluetooth | 搭載 |
ポート類 | HDMI x 2、USB Type-C x 2(データ専用、映像出力対応)、USB A 3.2 x 2、USB A 2.0 x 2、有線LAN |
サイズ | 127 × 128 × 47mm |
OS | Windows 11 Pro |
その他 |
▲上表は「UM560」のスペック表をベースとしていますが、サイズが同じこと、ボディのデザインが同じことからも、同じボディを採用したモデルです。
▲▼AMD Ryzen 9 5900HXを搭載する同社のミニPCとしては、Amazonでも人気の「HX90」があります。「HX90」のGeekbench 5 CPU ベンチマークのスコアは、「Ryzen 7 5700G搭載のミニPC「MINISFORUM X500」が販売開始、Ryzen 9 5900HXの「HX90」とのベンチマーク比較」に掲載しています。「シングルコア 1506、マルチコア 7521」となり、インテル Core i7-1165G7を大きく凌駕し、マルチコアのスコアは M1 Macと同水準です。
▼他の多くのミニPCと同様に、2.5インチ SATA HDD / SSDを増設可能です。なお、マザーボード下(写真では右)にヒートシンクがあり、冷却対応も よく考慮されています。ちなみに、画像からの判断では底板は樹脂製ですね。
▼こちらの付属品の画像で明らかですが、「UM560「UM580」のGaN 電源アダプターではなく、通常のアダプターです。
▼前面に 4K@60Hzの映像出力に対応のUSB Type-C ポートを備えています。繰り返しですが、「UM560」「UM580」では装備のPD対応のType-Cは未搭載です。
まとめ、価格情報
CPUに AMD Ryzen 9 5900HXを搭載するミニPC「UM590」。同シリーズ・同ボディの「UM560」「UM580」との比較では、65W GaN 電源アダプターが付属せず・PDに未対応であることを残念に思う方が多いのでは、とも思います。
なお、同じくRyzen 9 5900HXを搭載する「HX90」「HX90G」もありますが、メモリ・SSD・OSなしのベアボーンのMINISFORUM 公式ストアの価格では、UM590の61,980円に対して、HX90(公式ストアはこちら)は69,980円。M.2 PCIe SSD 1TBほどの価格差があり、Ryzen 9 5900HX搭載のPCをより安くとの目的では、程よい候補となります。
▼Amazonでも販売されています。ブラックフライデーセールの価格は、公式ストアでのベアボーン(メモリ、ストレージ、OSなし)が 60,384円、Amazonでのメモリ 32GB / SSD 512GB版が83,184円。ベアボーンは公式ストアのみの販売、セット品は公式ストアがやや割安です。
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