MINISFORUMより、CPUをビルトインした Mini ITX 規格のマザーボードの第3弾として、「AR900i/650i」がリリースされました。
インテル 第13世代 モバイル向けのCore i9 13900HX(24コア 32スレッド)をオンボードで内蔵し、DDR5 メモリスロットを2つ、PCIe 4.0 x 4のM.2 SSD スロットを4つを装備しています。また、PCIe 5.0 x 16スロットにより、Nvidia RTX4090 / AMD RX 7900 XTXのハイエンドグラボもサポートしています。
引用元・販売元
MINISFORUM AR900i/650iのスペック
MINISFORUM AR900i/650iのスペックは以下です。なお、先行リリースのマザーボード「AD650I」は Core i7-12650H、「BD770i」は AMD Ryzen 7 7745HXを内蔵しています。
▼MINISFORUM 公式ストア、リリース情報から抜粋の特徴は以下です。
- インテル 第13世代 モバイル向けのCore i9-13900HXを内蔵。24コア(Pコア 8 / Eコア 16)32スレッド、最大周波数は5.4GHz、36MBのキャッシュを搭載し、そのゲーム性能はCore i9-13900Kに匹敵
- 冷却対応は12cmファンをサポートし(ユーザーでの購入・取付)、放熱効率を大幅に向上。Core i9-13900HXと組み合わせることで、最大100Wの安定したパフォーマンスを発揮
- また、BIOSを通じてファンの回転速度を調整することも可能
- DDR5 5600MHz SODIMM メモリに対応し、驚異的なデータ転送速度とリード/ライト速度を実現
- また、Intel XMP 3.0のサポートにより、ユーザーはBIOSを通じて簡単にオーバークロックプロファイルに切り替えることができ、6400MT/秒の速度により、さらなるパフォーマンスアップも可能
- 2280サイズ / PCIe 4.0 x 4のM.2 SSD スロットを4つ装備。これにより、高速な読み書きのみならず、家庭用NASシステムの構築が容易に可能
- PCIe 5.0 x16スロットにより高水準での拡張性を提供し、3Dレンダリング、ビデオ編集、3Aゲーム、AIツールのための最新世代のグラフィックスカード規格をサポート
CINEBENCH R23、ミニPC・ノートPC 25機で計測のスコア一覧
▲▼上の記事にて、この数年で実機レビューしたミニPC・ノートPCのCINEBENCH R23のベンチスコアを一覧化しています。統合グラフィックスでの Core i9-13900HXのスコア(他サイトの記事より)は「シングルコア 2080、マルチコア 28676」。
シングルコアでは Zen4のAMD Ryzen 9 7945HXよりやや高く、上記記事の一覧・私が所有するミニPC・ノートPCとの比較では、順当にRyzen 7 7840HS / Core i5-13500H / Apple M2 Proなどよりも高いスコアです。
▲▼上の画像の12cmファンは、下の画像のヒートシンク上に、ユーザーが別途購入し取り付ける仕様です。ファンの規格は 12025ファン(Amazonなどで多く販売されています)とあります。
▲▼画像の上中央は DDR5 メモリスロット x 2、右はPCIe 5.0 x 16スロット、左はSSD ヒートシンクとファン。SSDスロットは画像では見えませんが、前面に2つ・裏面に2つと思われます(RAID 0/1/5/10に対応)。
▼統合グラフィックスでの映像出力は、HDMI / DisplayPort / USB4の3系統
価格
CPU内蔵のマザーボードであり、電源・メモリ・SSD・CPUファン・OS・必要に応じてケースとグラボを用意する用意する必要がありますが、2023年12月10日現在の予約販売価格は 89,590円。
同社のCore i7-13700Hを搭載するミニPC「NPB7(DDR5 メモリ、PCIe4.0 SSDに対応)」のベアボーンが 75,980円であることを考慮すると、(CPUの交換はできないものの、本製品の拡張性も含めると)コスパ度は高いとの認識です。
引用元・販売元
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