Office 365をインストールしたPC、あるいは販促用のOfficeがインストールされているPCで、Microsoft Office Click to Run (SxS)なるプロセスが常駐しています。
CPU使用率はほとんどなく、メモリを多少消費しているのみなのですが、見知らぬプロセスが常駐していることは気持ちいいもではないため、このプロセスが稼働している状況と概要を確認してみました。
Microsoft Office Click to Runが起動している状況
私のWindows 10 PCのうち、Microsoft Office Click to Runが常駐化している端末は以下の2台。
- 初期設定を完了したばかりのPC。販促用のMicrosoft Officeのショートカットがスタートメニューに表示されています。
- Office 365をインストールしたPC。
▼タスクマネージャーの状況。
CPUは消費せず、メモリは多くの場合、数MB~20MB台と消費量は僅かですが、使用していないアプリのプロセスが常駐していること自体、気持ちのいいものではありません。
上の画像は上記1の販促用のMicrosoft Officeのショートカットがスタートメニューに表示されているPC、下の画像はOffice 365をインストールしたPCです。
▼さらに、Office 365の1ヵ月の無料期間を終え、解約してもなお常駐しています。
▼右クリックでプロパティを確認したのが以下。
▲▼プレインストールされた販促用のOffice 365をアンインストールする過程で、以下の写真(スクショが撮れず、写真で対応)のとおり「Microsoft Office Click to Run」と表示され、このアプリが原因であることが明らかに。
Microsoft Office Click to Runとは
このMicrosoft Office Click to Runについては、以下のMicrosoft コミュニティとマイナビニュースにヒントがあり、特にマイナビニュースはほぼズバリ記載されているように思います。
Microsoft Office Click-to-Runなどのライセンスについて (Microsoft コミュニティ)
次期Office 2013の「クイック実行」を支える「Click-To-Run」(マイナビニュース)
▼2013年の古い記事ですが、マイナビニュースから引用
- Click-To-Runとは、ソフトウェアをインターネット経由で配信する仕組みで、同社のストリーミングシステムと仮想化技術を用い、ユーザーの待機時間を大幅に削減するもの
- 「クイック実行」と呼ばれているものの実態がClick-To-Runである
- Officeに関するムービー再生中にはバックグラウンドでダウンロードが行われい、順次セットアップが実行されるという仕組み
- Click-To-Run 2.0の実装により、通常のWindowsインストーラーパッケージよりも素早くアプリケーションをセットアップできる仕組み
上記の引用から、やはりユーザーのMicrosoftの更新・インストール・ライセンス購入に向けて、スタンバイしているようです。
最近、他のPCにてOffice 365をインストール(1ヵ月の無料期間中)したのですが、インストール過程で3のムービーが再生されていたような気がしなくもないです。
常駐化している必要性があることは疑問ですが、ユーザーのOffice インストール時間を少しでも短縮するためにスタンバイしているとのことでしょう。
まとめ
Microsoft Office Click to RunはOfficeと連携して常駐化しているプロセスであり、また、メモリ消費量も僅かのために対応する必要もない(メモリ使用量抑制など対応できない?)のですが、ユーザーにとっては常駐化する必要もないプロセスのようにも感じます。今回は何となくその概要を把握できたところで、個人的にはよしとします。
▼CPU、メモリ消費に影響を与えるものではないため、また、常駐を停止した場合の影響度を未確認にために放置でOKとの認識ですが、自動起動を無効化してみました。
▼Officeを導入した際には、こちらも要注意のMicrosoft Team。自動インストールとなり、CPUをかなり消費します。
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