ビープ3回の起動しない状態であった MacBook Air 11のマザーボードを自分で交換し、5ヶ月経過しましたが、何のトラブルもなく順調に動作しています。
そこで今回は、ビープ音3回の起動しない状態から、マザーボード交換にいたるまでの経緯などを、過去記事から抜粋しながらあらためて整理してみました。
関連記事
MacBook Air 11のロジックボードをDIYで難なく交換。ポイントなどを整理してみた
MBA 11の現在の状況
私がマザーボードを交換したMacBook Air 11は、Mid 2011のCore i7を搭載するモデル。ヤフオクにて「起動することもある」と記載のあったジャンク品。
OSや設定をゴニョゴニョすれば直るだろうと安易な気持ちで購入したのですが、後段の経緯のとおり、ビープ音3回が連発。ヒートガンのリフローで一時復旧したものの、ビープ音3回とリフローによる復旧を何度か繰り返し、結局はこれ以上のリフローは諦め、DIYによるロジックボードの交換となりました。
ヤフオクで安く購入したロジックボードは品質のよいもので、現在は何の問題もなく動作しています。
ただし、ロジックボード交換とは関係ないのですが、Boot CampによるWindows 10を導入したのものの、発熱がすさまじく 短時間の軽めな使用でもCPU温度は100度以上となり、ファンがフル回転状態。このため、Macのみで使用しています。
ロジックボード交換までの経緯
ロジックボードのDIYによる交換により、全く不具合のない状態となった今だからこそ言えることですが、ビープ音3回のメモリあるいはCPUの半田クラックに対し、DIYでリフローすることは止めたほうが無難。
修理業者の多くの記事でも記載がありますが、リフローによる修理では再発の可能性がかなり高いと言ってもよいと思います。しかも、私の経験では、ビープ音3回が再発の都度、リフロー対応を3回もしくは4回行ったのですが、回数を重ねるにつれて再発までの期間が短くなります。
このため、コストはかかりますが、時間を無駄にしないためにも最初からロジックボードの交換に踏み切ったほうが得策です。
さて、ロジックボード交換までの経緯(ビープ音3回を解消すべく対応してきたこと)を過去記事へのリンクをベースに時系列で掲載すると以下となります。
▲ 今 記事を読み返してみても、試行錯誤していた様子が読み取れます。以下などを行うものの、ビープ音3回は解消せず。
- SMCリセット
- PRAMリセット
- Apple Hardware Test
- セーフモードでの起動
- macOSの復元
- 外部ディスクから起動
多くの他サイトの記事では「まずは上記を行うべし」とあり、復旧した事例もあるようですが、私の場合には上記ツールが起動しないこともあり、全く復旧の気配すらなし。そこでさらに対応したのが以下です。
▲裏蓋を外し、ロジックボード他に異常がないかの確認を試みるも、目で見てわかる異常がわかるはずもなし。
▲買取業者にてジャンクなMacの買取価格を査定、修理業者にて修理の見積もりをとる。
買取業者の価格提示は高くて12,000円、修理業者での修理は25,000円。ただし、修理業者のコメントでは「リフロー修理の場合には、再発の可能性もある」とのこと。
もともと、ヤフオクにて25,000円あたりで購入したMBAであり、12,000円で買い取ってもらうのは悔しく、修理に25,000円も出すのなら自分で何とかすべし、との想いから対応したのが以下のヒートガンによるリフロー。
▲通販で購入のヒートガンを利用してのリフローを実施。
ようやくビープ音3回が解消し、OSの再インストールとMacでの運用にたどり着きました。さらに調子にのり、Boot CampによるWindows 10の導入も行ったのですが、数週間後にビープ音により起動しない状態が再発。何度かのリフローとエラーの再発を繰り返すも力尽き、あきらめました。
▲そして、ようやくロジックボードの交換に踏み切りました。
最初のリフローからロジックボードの交換まで約9ヵ月の期間がありますが、何度かのリフローを繰り返し、また、ヤフオク・eBayで程度のよいロジックボードを物色していました。
まとめ
ビープ音3回の起動しないMacBook Airにおいて、その復旧に向けて試行錯誤した経緯を整理しました。確実に言えることは、やはりDIYによるリフローは一時的な復旧に留まる可能性がかなり強いこと。MacBook Airのみならず、Windowsも含めて多くのDIYによるリフローの記事を参照したのですが、多くの方が症状の再発とリフローを繰り返しています。
そして、メモリクラックなど、原因の察しがつく場合には潔くロジックボード(マザーボード)を交換したほうが効率的です。
コメント