8インチクラスのUMPCに、新たにMagic-Ben社のMAG1が登場です。8.9インチのクラムシェル型PCですが、Core m3-8100Y、メモリ 8GB / 16GB、PCIe SSD 256GB / 512GBと、GPD Pocket 2 MaxやOne Mix 3と競合するスペックとなっています。
9月29日時点では、Geekbuyingでプレオーダー・プレセールを行っており、メモリ 8GB / SSD 256GBのモデルは 699.99ドル、メモリ 16GB / SSD 512GBのモデルは 793.99ドル。価格的にも、GPD Pocket 2 Maxと同水準です。今回はこのMAG1のスペックと特徴について記載します。
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▼2020年1月12日 追記。こちらはWiFi版の実機レビュー記事。明るく鮮やかな液晶で、CPUファンの音量も抑えられています。
MAG1のスペックと特徴
Magic-Ben社の担当の方とは、以前からMAG1について通信させて頂いていたのですが、製造から販売まで一貫して同社で行っているとのこと。また、中国国内向けの通販サイトでは数週間前から掲載されており、ついに海外向けにリリースです。
そのスペックは以下となりますが、今回のところはGPD Pocket 2 Maxと比較することなく、単体でのスペック表示です。
- ブランド名 : Magic-Ben
- モデル名 : MAG1
- OS : Windows 10 Home
- CPU : Intel Core m3-8100Y
- メモリ : DDR3 8GB / 16GB
- ストレージ : PCIe SSD 256GB / 512GB
- ディスプレイ : 8.9インチ、IPS、タッチパネル、解像度 2560 x 1600 (16 : 10)
- WiFi : 11a/ac/b/g/n
- Bluetooth: 4.0
- ポート類 : USB Type-C、USB 3.0、Micro HDMI、MicroSD スロット
- Battery : 8600mAh、充電はUSB Type-C
- サイズ : 207.2mm x 146.5mm x 17.5mm、690g
- ボディはアルミ製、バックライト付きキーボード、指紋認証あり
CPU、メモリの基本スペックは、先行するOne Mix 3、GPD Pocket 2 Max、Falcon、Chuwi MiniBookと同様です(Falcon、Chuwi MiniBookのSSDはSATA接続、他はPCIe接続の相違あり)。
8.9インチのディスプレイを搭載するスタイルは、GPD Pocket 2 Maxと同じくクラムシェル型。通像のPCをそのまま小さくしたスタイルです。私は8.9インチのASUS T90Chiを所有していますが、8.9インチを縦持ちにした場合には縦に長すぎるため、YOGAスタイルではない通常型もありです。
なお、GPD Pocket 2 Maxはタッチパッドを備えていますが、MAG1はタッチパッドなしです。後半に搭載の画像ではタッチパッドらしき部分もあるのですが、スペック・製品紹介に記載がないために「タッチパッドなし」との判断です。小さいながらも、GPD Pocket 2 Maxと同様に、タッチパッドを備えていました。
▼スペックはまるで異なりますが、8.9インチのASUS T90Chi。通勤電車内でのキーボード使用においては、このサイズ感が絶妙です。
MAG1の外観と機能
ブラックのボディに天板のロゴも控えめなMAG1。私は好印象を持っています。
▼イメージ画像では体裁よく見せる傾向があるため、実機を確認しないとわからないのですが、上下左右もにベゼル幅は狭く(6.5mmとの記載があります)、画面占有率は86%。視野角は178°です。
▲キーボードの主要キーの印字は大きく、最上列のファンクションキー、キーボード左とスペースキー右側以外には特に変則的なキー配置はないように思います。
▲▼ブラックのボディは精悍なうえに、シルバーボディにシルバーのキーボードと異なり、キーの視認性のわるさを気にする必要もありません。背面のロゴは、控えめで好印象。
▼5V、9V、12Vの充電をサポートするモバイルバッテリーからの充電も可能。
▼指紋認証はキーボード右上に備えています。指紋認証の左横に電源ボタンがあり、押し間違える可能性も多少はありそうです。
▼17.5mmの厚みに、USB Type-C、USB 3.0、Micro HDMI、MicroSD スロットを備えています。USBの一つは左サイドでもよかったかも。
▲One Mix 3やChuwi MiniBookはズングリした印象があるのですが、MAG1は天板も薄くスッキリとしています。
まとめ、価格情報
GPD Pocket 2 Maxとの類似性・比較はさておき、スペック・デザインともに無難にまとまったMagic-Ben MAG1。これにより、8インチクラスのUMPC、Core m3-8100Y搭載機は、One Mix 3にGPD Pocket 2 Max、FalconにChuwi MiniBook、そして本機とますます混沌としてきました。
気になる価格は冒頭のとおり、メモリ 8GB / SSD 256GBのモデルは 699.99ドル、メモリ 16GB / SSD 512GBのモデルは 793.99ドル。「8.9型 GPD Pocket 2 Maxが出荷間近に。タッチパッドや冷却対応など、随所に感じる利便性の高さ」に記載のGPD Pocket 2 Maxに、スペック・価格的にも競合するのですが、今後のMAG1の販売動向が楽しみです。
▼Geekbuyingでの販売情報。メモリ 8GB / SSD 256GBのモデルの事例です。
▼2020年1月12日 追記。こちらはWiFi版の実機レビュー記事。明るく鮮やかな液晶で、CPUファンの音量も抑えられています。
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