Lenovo Legion Tower 5 301AS10 実機レビュー、Core Ultra 7 265KF、GeForce RTX 5070 Tiを搭載の至極のデスクトップPC | Win And I net

Lenovo Legion Tower 5 301AS10 実機レビュー、Core Ultra 7 265KF、GeForce RTX 5070 Tiを搭載の至極のデスクトップPC

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今回 実機レビューする製品は、LenovoのハイエンドデスクトップPC「Lenovo Legion Tower 5 301AS10」です。Lenovoさんにお借りしたPCに基づくレビューですが、お借りしたモデルは、CPUにCore Ultra 7 265KF、GPUにNVIDIA GeForce RTX 5070 Tiを搭載する、シリーズ ハイエンドのモデルです。

なお、サイドにはブラックの透過パネルが組み込まれていますが、写真では周囲の物の映り込みが大きいため、サイドパネルを外したうえで撮影しています

レビューする製品はこちら

記事に搭載のスペックと価格は、2025年11月8日現在のものです。

Lenovo Legion Tower 5 301AS10、直販ストア

 

Lenovo Legion Tower 5 301AS10のスペック

レビューする製品の製品番号は「90YACTO1WW」。製品番号は異なりますが、以下の公式サイトに仕様が掲載されています。

Lenovo Legion Tower 5 301AS10 仕様、公式サイト

 

▼レビュー機のスペックは以下となりますが、レビュー機の直販ストアの販売価格(2025年11月8日現在)は319,110円です。

CPU Core Ultra 7 プロセッサー 265KF、Pコア 8 / Eコア 12の20コア 20スレッド、TDP 125W
CPU クーラー 空冷、ラジエーターサイズ 122.5 x 77.2 x 147.5mm、120mm ファン、最大回転数 3200 rpm
チップセット インテル B860
GPU NVIDIA GeForce RTX 5070 Ti 16GB GDDR7
メモリ 32 GB(16GB x 2) DDR5-5600MT/s、合計スロット 4(うち、空きスロット 2)
ストレージ 1TB SSD M.2 2280 PCIe-NVMe Gen4 TLC、M.2 PCIe SSD 空きスロット x 2
WiFi WiFi 7対応
Bluetooth 5.4
ポート類(上面) USB Type-C 3.2 Gen1 x 1、USB-A 3.2 Gen1 x 1、コンボジャック x 1
ポート類(背面) USB Type-C 3.2 Gen2 x 1、USB-A 3.2 Gen1 x 2、USB-A 2.0 x 4、オーディオポート x 3(5.1ch サラウンド対応)、RJ45 有線LAN、HDMI、DP x 3
サイズ 約 211 x 490.4 x 414mm、約 15kg (最大構成時)
ケースファン 背面 x 1、ケース上面 x 2、ケース底面 x 2、いづれも120mm
OS Windows 11 Home
その他 850W 電源、5.25インチ・3.5インチの拡張ストレージは無し

 

実機の使用感も含めた、スペックの補足は以下です。

  • カスタマイズ可能な製品であり、CPU、メモリ、SSD、グラボ、OSなどをカスタマイズ可能です。
  • CPU ファンも含めて(グラボのファンを除く)、120mmのライティングファンを6個搭載しており、いづれもLenovoのソフトにより色を変更可能です。なお、総じて静音です。
  • M.2 SSD スロットを3つ装備し、標準装備のSSDに加えて、2基のPCIe SSDを増設可能です。

 

▼左サイドはブラックの透過型ですが、写真撮影においては周囲の物の映り込みが大きく、サイドパネルを外して撮影しています。サイズは約 211 x 490.4 x 414mmのミドルタワーケースです。

 

▼カスタマイズ可能なモデルですが、グラボは以下のRTX 5060 8GB、5060 Ti 8GB、5070 12GB、5070 Ti 16GBの4種類です。

 

実機のシステム情報

続いて、実機から抽出のシステム情報を掲載します。やや長くなりますので、「Windows 11 設定」、プレインストールの「LegionSpace」、フリーソフトの「HWiNFO」に分けて記載します。

Windows 11 設定

Windows 11「設定」の情報です。もちろん、製品仕様どおりに、CPUは Core Ultra 7 265KF、メモリ 32GB、グラボは NVIDIA GeForce RTX 5070 Ti、OSは Windows 11 Home(カスタマイズにより、Proに変更可能)。

 

LegionSpace

以下においては、プレインストールの「LegionSpace」ソフトにて行うことができます。

  • CPU、メモリ、GPUの使用率の確認
  • 静音、バランス、パフォーマンスモードの切替
  • 照明プロファイル(オフ、その他の4つのモードへの切替)
  • 各ファンの照明の個別設定
  • ゲームの購入、クラウドゲームの選択

 

▼スタートから「LegionSpace」を起動します。

 

▼ホーム画面はこちら。上にCPU、メモリ、GPUの使用率、「静音、バランス、パフォーマンス」の電源モードの切替、その下に照明プロファイルのカスタマイズ項目があります。

 

▼上の画像右下の「照明プロファイル設定」の押下により下の画面に遷移し、各ファンの照明を変更可能です。なお、前面パネルの「LEGION」の照明も含めてオフにでき、カスタマイズしていると、なかなか楽しいものです。最下段のとおり、輝度の調整も可能です。

 

フリーソフト「HWiNFO」

 

HWiNFOの使い方、Windows PCのデバイス詳細情報やCPU温度など、導入必須のフリーソフト。投稿数 約4万件のフォーラムも充実

▲▼上の記事にて紹介のフリーソフト「HWiNFO」から抽出のシステムの概要です。クリックにて拡大できます。

 

▼Core Ultra 7 265KFは、Pコア 8 / Eコア 12の20コア 20スレッド、TDP 125W、L3 キャッシュは30MB。

 

▼マザーボードのチップセットは Intel B860、DDR5-5600 32GB(16GB x 2)のメモリは デュアルチャンネルでの動作です。

 

▼GPUはNVIDIA GeForce RTX 5070 Ti 16GB、シリーズ ハイエンドの構成です。

 

▼NPUの情報です。別画面のモニタも含めて、動作クロックを確認することもできます。

 

▼マザーボードの情報です。繰り返しの記載ですが、チップセットは Intel B860 (Arrow Lake-S PCH)

 

▼DDR5 32GB(16GB x 2)の型番は「Samsung」の「M323R2GA3EB0-CWMOL」。Webで検索しましたが、国内販売ではヒットしません。

 

▼あらためてのNVIDIA GeForce RTX 5070 Tiの情報です。

 

▼M.2 PCIe 4.0 SSD 1TBは、「WD」の型番「PC SN740 SDDQNQD-1T00-1201」。なお、直販サイトのSSDは512GBですが、無料で1TBにアップデートすることができます。

 

外観のチェック

外観について記載します。サイドにはブラックの透過パネルが組み込まれていますが、写真では周囲の物の映り込みが大きいため、サイドパネルを外したうえで撮影しています。また、筐体が大きいために、横向きでの写真を多く搭載しています。

 

▼右サイドです。左上・右上に油脂が付着したままでの撮影でしたが、全般的に油脂の付着は目立ちやすいです。サイズは約 211 x 490.4 x 414mmのミドルタワーケースです。

 

▼背面より。ケースファン・バックパネル等の配置は一般的です。スロットを3段占有している NVIDIA GeForce RTX 5070 Ti 16GB GDDR7の厚みが際立ちます。

 

▼上面より。多くの面積を占める樹脂製のパネルは、英語のハードウェア保守マニュアルでは「Top filter」と表現されています。お借りした端末でもあり取り外しは行っていませんが、6本のネジで固定されています。

▲上部の電源ボタンとUSB ポート、3.5mm ヘッドホンジャック。電源ボタンは電源オンにて白く点灯します。

 

ファンのライティング

前述のプレインストールソフト「LegionSpace」にて、以下の画像のとおり、ライティングファンの色・輝度などを調整することができます。写真のみですが、参考までにライティングの状況を掲載します。

なお、繰り返しとなりますが、ブラック透過型のパネルは映り込みが大きいため、サイドパネルを外しての撮影です。また、いづれの写真も室内照明をオフにして撮影したものです。

 

▼デフォルトの色です。

 

▼私好みのブルーに変更しての撮影です。なお、前面の「LEGION」の照明など、個別にオフとすることができます。

 

内部構成のチェック

サイドパネルを外したうえでの見える範囲となりますが、内部の構成について記載します。

 

▼サイドパネルなどの外し方は、以下の公式サイトに動画で掲載されています。また、英語となりますが、ハードウェア保守マニュアルも公開されています。

取り外し・交換動画 – Legion T5 30IAS10、公式サイト

ハードウェア保守マニュアル(英語)

 

▼上のハードウェア保守マニュアルから引用のMicro-ATX マザーボードの構成です。詳細は「ハードウェア保守マニュアル(英語)」の51ページを参照ですが、23がM.2 SSD スロットです。

 

▼ブラックのスモークパネルを外しての全体像です。CPUは空冷、850Wの電源は写真右側の上に配置されています。CPUファンも含めて、6コアの12cm ファンが搭載されています(グラボのファンを除く)。CPU ヒートシンク(ラジエーター)はそれほど大きなサイズではなく、122.5 x 77.2 x 147.5mmです。

 

▼CPUのヒートシンクはそれほど厚みのあるものではありませんが、通常の利用時にはよく冷えています。ただし、ベンチマークの計測にて CPU 使用率を100%とした際には CPU 温度が90℃近くになります。

 

▼CPU ヒートシンク・ファン周りの拡大です。

 

▼GEFORCE RTX 5070 Tiの主要部分の拡大です。レビュー機は既にLenovoさんに返却済、写真撮影を失念しましたが、3連ファンであったと記憶。

 

▼ケース上側の12cm ファン x 2個です。

 

▼ケース前面上側に配置の850W 電源です。

 

▲▼標準装備のSSDには、厚めのヒートシンクが取り付けられています。以下は、フリーソフト「HWiNFO」で確認の通常使用時のSSD温度ですが、それほど温度は上昇せずに推移しています。

 

ベンチマークスコア

Core Ultra 7 265KF / GeForce RTX 5070 Tiを搭載する本製品で計測のベンチマークスコアを掲載します。比較対象は以下の記事にて実機レビューの、Core i7-14700F / GeForce RTX 4060を搭載する「Lenovo LOQ Tower 17IRR9」ですが、当然ながらも 今回レビューのCore Ultra 7 265KF / GeForce RTX 5070 Tiが高いスコアとなり、グラボのみならず、CPU ベンチマークスコアも高いです。

Lenovo LOQ Tower 17IRR9 実機レビュー、Core i7-14700F / GeForce RTX 4060を搭載する格安デスクトップPC

 

Geekbench 5

Geekbench 5のスコアは「シングルコア 2,222、マルチコア 21,797」。特に、シングルコアのスコアが高いです。

 

▼以下の記事にて、これまでに実機レビューした、主だったPCで計測のGeekbench 5のスコアを一覧化していますが、シングルコアのスコアは、Apple M4に次いで高いもの。以下の画像は上位スコアの画像です。

PC 実機で計測、Geekbench CPU ベンチマークスコアの一覧、サクサクと動作するスコアの指標

 

 

Geekbench 6

Geekbench 6のスコアは「シングルコア 3,025、マルチコア 19,617」。Geekbench 5と6では、評価項目とスコア判定のベースとなるPCのスペックが異なり、Geekbench 6は5よりも高いスコアとなります。

 

Geekbench AI

Geekbench AIのスコアです。コメントできるほどにデータが集まっていませんが、AI対応を謳うモバイル向けCPUよりも高いスコアです。

 

CINEBENCH R23

CINEBENCH R23のスコアは「シングルコア 2,187、マルチコア 34,272」。2つめのCore i7-14700F / GeForce RTX 4060と比較すると、Geekbenchと同様にマルチコアのスコアが高いです。

 

▼以下の記事にて、これまでに実機レビューした、主だったPCで計測のGeekbench 5のスコアを一覧化していますが、以下の画像のとおり マルチコアではトップのスコアです。

CINEBENCH R23、ミニPCやノートPC 35製品で計測のスコア一覧。キビキビ動作のスコアの指標

 

 

PCMARK 10

PCMARK 10の総合スコアは 8,629。Core i7-14700F / GeForce RTX 4060と比較すると、オフィスソフトの指標となる「Productivity」が低い一方、さすがに「Digital Content Creation」は大きな差をつけ優位です。

 

3DMARK

3DMARKの比較対象はありませんが、「Steel Nomadは 6,768」「Time Spyは 25,164」。ベンチ計測中の画面の動きを参照していると、実に滑らかな動きです。私はゲームを行わないのですが、この動きを見ると、ゲームをプレイしたくなります。

 

 

ファイナルファンタジー XIV

「ファイナルファンタジー XIV」の高品質(1920 x 1080)でのスコアは「25,339、非常に快適」。2つめの画像のCore i7-14700F / GeForce RTX 4060のスコア「19,202、非常に快適」と比較すると 大きな差があります。

 

▼こちらは結果のテキスト出力です。「平均フレームレート: 191.3264」と高いもの。SSDのローディングタイムは、このクラスとしては一般的との認識です。

 

ファイナルファンタジー XV

「ファイナルファンタジー XV」は Core i7-14700F / GeForce RTX 4060との比較なしですが、標準品質「1920 x 1080」でのスコアは「23,080 非常に快適」と高いスコアです。

 

▲▼こちらは参考掲載の AMD Ryzen 9 7945HX / ASRock RX 6600 XTでのスコアです。

MINISFORUM BD795i SE 実機レビュー、16コア32スレッド Ryzen 9 7945HXを内蔵のマザーボード。CINEBENCH R23 マルチコアは驚愕の約33,000

 

CrystalDiskMark

CrystalDiskMarkでのM.2 PCIe 4.0 SSDの読み書き速度は、Read 5274MB/s、Write 4906MB/s。SSDの発熱とのバランスでは程よいもの。ただし、個人的には、CPU、グラボとのバランスもあり、7,000MB/sあたりのSSDを増設あるいは換装したいところ。なお、M.2 PCIe SSDの空きスロットを2つ備えています。

 

CPU 温度、ファン音量

良い意味で想定外なのが、ハイエンドの構成・ファンを多数搭載しつつも静音であること。ファン数の少ない、以下の半自作のPCよりも静かです。

MINISFORUM BD795i SE 実機レビュー、16コア32スレッド Ryzen 9 7945HXを内蔵のマザーボード。CINEBENCH R23 マルチコアは驚愕の約33,000

 

▼CINEBENCH R23にて負荷をかけた際のCPU 温度は最大 90℃。これほど負荷(CPU使用率 100%)をかけることは少なく、気にするほどではないとおもいます。

 

▼iPhone アプリ「デジベル X」にて計測の、負荷をかけた際のファン音量です。感覚的な実際の音量は以下の平均 30.8dBよりも大きいですが、それでも35dB前後と思え、このクラス・ファン 6個+グラボファンを搭載のPCとしては静音です。また、普段使い・負荷をかけた際にも、音量はほぼ同じです。

 

▼繰り返しとなりますが、Lenovoさんからお借りしていた期間中、「パフォーマンスモード」で使用していましたが、以下の「静音モード」とした場合にも、ライトユースではファンの音量が変わりません。これは「パフォーマンスモード」においても十分に静音との意味で記載しています。

まとめ

CPUにCore Ultra 7 265KF、GPUにNVIDIA GeForce RTX 5070 Tiを搭載する「Lenovo Legion Tower 5 301AS10」の実機レビュー記事でした。

私はゲームを行わないものの、NVIDIA GeForce RTX 5070 Tiでのベンチマークの動きは実に滑らかで、ゲームを行いたくなってきました。レノボさんからお借りした端末でのレビューでしたが、Core Ultra 7 265KFの実力も高く、静音であること・メンテナンス性のよさそうなケースも含め、個人的にも購入したい誘惑に駆られています。

レビューした製品はこちら

2025年11月8日現在の、NVIDIA GeForce RTX 5070 12GB GDDR7を搭載する最小構成のセットモデル価格は260,810円、レビュー機の構成の場合は 319,110円での販売です。

Lenovo Legion Tower 5 301AS10、直販ストア

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