NEC LAVIE N13 Slim 実機レビュー、Ryzen 5 7535HSを搭載し、質感高めで軽量な13.3インチ ノートパソコン | Win And I net

NEC LAVIE N13 Slim 実機レビュー、Ryzen 5 7535HSを搭載し、質感高めで軽量な13.3インチ ノートパソコン

当サイトではアフィリエイト広告を利用しています。

今回レビューする製品は、NECの13.3インチ ノートパソコン「NEC LAVIE N13 Slim」。CPUにAMD Ryzen 5 7535HSを搭載し、13.3インチ 液晶のアスペクト比は16 : 10と、王道のスタイルのPCです。

LenovoのPCと、液晶やキーボード、筐体の一部のパーツを共有化していますが、モデル名に「Slim」とあるとおり、NEC / Lenovoの13.3インチ PCとしては、厚みが抑えられており、約1.175kgと軽量であることが特徴となります。

今回レビューする製品はこちら

今回のレビューは、メーカーよりお借りした製品に基づきます。掲載の仕様と価格は 2025年4月20日現在のものです。

NEC LAVIE N13 Slim、NEC 公式ストア

 

NEC LAVIE N13 Slimのスペック

ボディ色はシルバーとブルーの2色展開であり、CPUに AMD Ryzen 7 7735HSと Ryzen 5 7535HSを搭載するモデルがあります。レビューする製品は、Ryzen 5 7735HSを搭載するブルーのモデルとなり、型番は「PC-GE33E38A1」です。

モデル名にSlimとあるとおり、NEC / Lenovo(NECのPC事業はLenovoの傘下)のPCとしては、厚み 15mmと抑えられており、質量 約1.175kgと軽量です。

なお、2025年4月20日現在、以下のスペックでの公式ストアの価格は、クーポン利用により 140,870円です。

 

▼公式サイトのスペックに明記はありませんが、13.3インチ液晶の色域はsRGB 100%の広い色域です。

CPU AMD Ryzen 5 7535HS、Zen 3+、6コア12スレッド、最大 4.55GHz
GPU AMD Radeon 660M
メモリ LPDDR5X 16GB オンボード
ストレージ M.2 256GB PCIe SSD
ディスプレイ 13.3インチ IPS、解像度 1920 x 1200、アスペクト比 16 : 10、非光沢
WiFi WiFi 6E対応 (11ax/ac/a/b/g/n準拠)
Bluetooth 5.3
ポート類 USB Type-C 3.2 Gen2 x 2(給電、映像出力対応)、USB-A 3.2 Gen1 x 2、HDMI、microSD カードスロット
サイズ 295.6 × 209.5 ×15mm、約1.175kg
OS Windows 11 Home
その他 ステレオスピーカー(2W x 2)、バックライトキーボード、顔認証対応

 

▼電源ボタンは右サイドに配置されています。左サイドのUSB-C 2ポートは、双方ともにACアダプターの接続と映像出力に対応しています。

 

実機のシステム情報

続いて、実機から抽出のシステム情報を掲載します。

 

▼Windows 11 「設定」の「デバイスの仕様」と「Windowsの仕様」。CPUはAMD Ryzen 5 7535HS、メモリ 16GB、OSは Windows 11 Home

 

▼FHD 液晶の「拡大/縮小」の推奨は150%、多少大きいと感じる方もいるように思います。

 

▼NECのPCは久しぶりの実機レビューですが、プレインストールされているアプリは多く、また、自動起動となるものも多いため、必要に応じてアンインストールすることをおすすめします。なかでも、詐欺サイトを識別するソフト「詐欺ウォール」から頻繁に通知を受領し、やや煩わしさを感じます。

 

HWiNFOの使い方、Windows PCのデバイス詳細情報やCPU温度など、導入必須のフリーソフト。投稿数 約4万件のフォーラムも充実

▲▼フリーソフト「HWiNFO」から抽出のシステムの概要です。クリックで拡大できます。

 

▼上の概要から抜粋のCPUの、CPUの情報です。AMD Zen 3+ アーキテクチャのRyzen 5 7535HSは、6nm プロセス、6コア 12スレッド、TDP 45W

 

▼メモリはオンボードのLPDDR5 SDRAM 16GB。オンボードのために、換装・増設を行うことはできません。

 

▼統合型グラフィックスは AMD Radeon 660M。もうワンランク上のRadeon 680Mなら、軽量ゲームも楽しめるのですが、660Mでは厳しいです。ちなみに、AMD Ryzen 7 7735HSのモデルを選択した場合には、AMD Radeon 680Mとなります。

 

▼13.3インチのモニターは、Lenovoの型番「LEN133WUXGA」。Lenovoの「Yoga 6 Gen 8」や「ThinkBook 13s Gen 4」に搭載の液晶と同じ型番です。NEC公式サイトでは、輝度などの液晶の詳細を確認できないのですが、Lenovoの製品情報とレビューを参照すると、sRGB 100%の広い色域の液晶です。

 

▼256GB PCIe 4.0 x 4 SSDの型番は「SAMSUNG MZAL8256HDJD-00BL2」。Webで確認したところ、2242サイズのM.2 SSDです。

 

外観のチェック

液晶とキーボードは別の段落にて記載していますので、ここではサイド・天板・底板の外観について記載します。全般的なところでは、(公式サイト情報に明記はありませんが、おそらくは)天板と底板はアルミ製となり、総じて質感の高い筐体です。

なお、ボディ色のシルバーとブルーのうち、レビュー機はブルーですが、爽やかなライトブルーであり、好感を持っています。

 

▼左サイドは左から、HDMI、USB Type-C 3.2 Gen 2 x 2ポート(双方ともに、給電・映像出力に対応することを確認済)、ヘッドホン・マイクジャック。ケーブルの取り回しを考慮すると、HDMIが左上にある 理想的な配置です。

 

▼私の好みの角度より。ラウンドした天板と底板のエッジ部分の質感も高いもの。

 

▼右サイドは左から、電源ボタン、microSD カードスロット、USB-A 3.2 Gen1 x 2

 

▼電源ボタンは出っ張りの少ない ほぼフラットであり、使い始め当初は押下しにくいと感じる方もいらっしゃるかと思います(すぐに慣れます)。

 

▲▼ヒンジ側は、以下の記事にて実機レビュー・写真を再掲載の「Lenovo IdeaPad」と同じ作りであり、パーツを共用していると思われます。

Lenovo IdeaPad Pro 5 レビュー、実機の使用感。2.8K 有機ELは派手さを抑え好印象、Core Ultra 7 155Hにより サクサクと動作

 

▼底板の全体像。中央に大きな通風孔があります。なお、ゴム足もLenovoのIdeaPadなどと構成・配置が同じであり、こちらのパーツを共用しているようです。

 

▲▼スピーカーは、手前の両サイドに配置されています。

 

▼65Wの電源アダプターはコンパクトなもの。本来、使用時には紙の包装を剥がして使用するのですが、包装したままでの撮影です。

 

液晶のチェック

液晶の仕様は以下となり、色合い・明るさともに、総じてよい液晶です。

  • 13.3インチ IPS、解像度 1920 x 1200、アスペクト比 16 : 10、非光沢
  • NEC 公式サイトには明記ありませんが、液晶の型番「LEN133WUXGA」から確認すると、sRGB 100%の広い色域、輝度はおそらく 300 nits

 

約1週間ほど使用したなかでの、液晶品質などのコメントは以下です。

  • 当初、Lenovoのエントリー構成でのPCに多く搭載の 45% NTSCの狭い色域との思い込みにより「仕様の割には 写真などが自然な発色」と思っていたのですが、sRGB 100%の広い色域の液晶でした。
  • デフォルトでの色合いは暖色寄りですが、万人受けしそうな色合いです。
  • それほど明るい液晶ではありませんが、Web サイトのブラウジング、在宅勤務などの普段使いでは 十分な明るさです。
  • 非光沢ですので、液晶面の映り込みやギラツキもなく、作業に集中することができます。

 

▼実機は写真よりも鮮やかな描写です。ベゼル幅の実測を失念し 製品を返却しましたが(メーカーより お借りした端末です)、左右のベゼル幅は狭く、おそらくは5~6mmと思います。

 

▼当サイトのトップページの表示です。写真を圧縮しているために上手く表現できていませんが、暖色寄りであるものの、自然な色合いの描写です。

 

キーボードの使用感

キーボードは、Enter キーの横幅やタイピング感などから、同年代のLenovo ThinkPadやIdeaPadと同じものを採用していると思います。過去に以下などのLenovoのPCを実機レビューしていますが、キートップの感触、タイピング感も含めて概ね同じです。

Lenovo IdeaPad Slim 5i Gen 8 実機レビュー、Core i5-12450Hはキビキビと動作、タイピング感もThinkPad並みに快適

Lenovo ThinkBook 14 Gen 6 実機レビュー、8万円台にしてアルミ製筐体で質感高め、メモリ 16GB、指紋認証搭載の14インチノート

 

キーボードの具体的な使用感は以下です。

  • 全般的に、使い始め当初より、リズミカルに高速タイピングできています。
  • ThinkPadと比較すると、キーはやや硬めですが、この適度な硬めが、私にとっては程よいもの。
  • キーストロークの実測は行なっていませんが、13.3インチの薄型ノートとしては一般的、あるいはやや浅めのキーストローク。
  • 一般的なノートPCよりも、Enter キーの横幅が短いものの、影響は全くなく 普通にタイピングすることができます。
  • キー押下時の遊びの部分は少なく、これが快適なタイピングに貢献しているように感じます。

 

▼ThinkPadのキーキャプは やや油脂の付着が目立つのですが、本製品では多少 抑えられています。

 

ベンチマークスコア

Zen 3+ アーキテクチャのRyzen 5 7535HSを搭載する本製品で実測のベンチマークスコアを掲載します。比較対象は、以下の記事にて実機レビューの、AMD Ryzen 5 7430U(Zen 3 アーキテクチャ、6コア 12スレッド)を搭載する「Lenvo ThinkBook 14 Gen 6」です。

Lenovo ThinkBook 14 Gen 6 実機レビュー、8万円台にしてアルミ製筐体で質感高め、メモリ 16GB、指紋認証搭載の14インチノート

 

全般的に、CPU ベンチマークスコアはノートPCとしては、エントリー寄りのミドルレンジクラスとなり、デスクトップ向けのCPUとの比較では、Ryzen 7 5700Xよりも やや低いスコアです。

 

Geekbench 5

Geekbench 5のスコアは「シングルコア 1,381、マルチコア 6,195」。2つめの画像は AMD Ryzen 5 7430Uの実機スコアですが、概ね同水準のスコアです。

 

PC 実機で計測、Geekbench CPU ベンチマークスコアの一覧、サクサクと動作するスコアの指標

▲▼上の記事にて、これまでに実機レビューした 主だったPCのスコアを一覧化しています。このなか、シングルコアのスコアが近いCPUは、Core i7-1165G7、AMD Ryzen 5 5625Uなど。ちなみに、エントリーPCに多く搭載のAlder Lake N100は1,000前後のスコア、Apple M4のスコアは約2,700です。

 

Geekbench 6

Geekbench 6のスコアは「シングルコア 1,815、マルチコア 5,908」。測定時の環境の影響とも思えますが、2つめの画像のAMD Ryzen 5 7430Uとは マルチコアのスコアに やや大きな差があります。

なお、Geekbench 5と6では、スコア判定の基準となるPCのスペックと評価項目に相違があり、Geekbench 6のスコアは5よりも高くなります。

 

CINEBENCH R23

CINEBENCH R23のスコアは「シングルコア 1,370、マルチコア 8,151」。2つめの画像のAMD Ryzen 5 7430Uよりもやや高いスコアですが、この程度の差であれば 概ね同水準と言えます。

 

CINEBENCH R23、ミニPCやノートPC 35製品で計測のスコア一覧。キビキビ動作のスコアの指標

▲▼上の記事にて、これまでに実機レビューした主だったPCのスコアを一覧化しています。マルチコアの昇順に並べていますが、このなか、マルチコアのスコアが近いCPUは、Apple M1、Ryzen 7 5800H、Ryzen 7 5700U、Core i5-1340Pなどです。

 

3DMARK

統合型GPUのAMD Radeon 660Mはゲーム向きではありませんが、3DMARKのなかでも軽めの「Steel Nomad Light」のスコアを計測してみました。結果は1,379ですが、ベンチ計測中の画面を見ると カクカクした動きであり、やはりゲームには向いていません。

 

PCMARK 10

PCのアプリ実行における総合的なパフォーマンスを計測する「PCMARK 10」のスコアは 5,734。表計算などのオフィス作業の推奨スコアは Productivity 4,500以上ですが、本製品は8,739と十分なスコアです。

 

CrystalDiskMark

搭載する256GB PCIe 4.0 x 4 SSD「SAMSUNG MZAL8256HDJD-00BL2」の読み書き速度です。Readは 5,786MB/sと このクラスのノートPCとしては速い部類ですが、Writeは 2,787MB//sと 一般的な速度です。

 

体感レスポンス

ノートPCとしてはミドルレンジクラスとなる Ryzen 5 7535HSを搭載する本製品の、体感レスポンスを記載します。

全般的なところでは、デスクトップ向けのCore i7-14700、モバイル向けのAMD Ryzen 9 7945HXなどのハイエンドと比較すると、ややキビキビ感に欠けると思える場面もありますが、以下などの普段使いでは十分に快適です。一方、統合型グラフィックスですので、ゲーム向きではありません。

  • Web サイトのブラウジングや、一般的な画質のYouTubeの視聴
  • データや関数の多い ExcelやAccessなどの在宅勤務
  • その他ソフトを利用の在宅勤務

 

USB Type-Cのチェック

電源ポートとなる USB Type-C 3.2 Gen2 x 2ポートの機能を簡易的に確認してみました。双方ともに、給電・充電、以下の画像のとおり、外部モニターへの映像出力に対応することを確認済です。

また、モニターがPDに対応している場合、ケーブル 1本での接続にて PCへの給電とモニターへの映像出力に対応しています。私はこちらをメインに使用していますが、安定動作しています。

 

顔認証のチェック

指紋センサーを未搭載ですが、顔認証に対応しています。ThinkPadなどの直近のPCの顔認証と比較した場合、一発で認証することが少なく、顔認証の精度がやや低いように感じます。ただし、これは登録時の精度によるもので、あらためての登録後にしっかりと認証できる可能性大です。

 

CPU 温度、ファン音量のチェック

ベンチマークで負荷をかけた際のCPU 温度とファン音量を記載します。CPU 温度、ファン音量ともに一般的となり、課題との認識はありません。

 

▼CINEBENCH R23にて CPUに負荷をかけた際の最大温度は 約85度。やや高めであるものの、ベンチ測定の終了後は温度が即下がり(下のグラフを参照)、また、数時間使用の平均温度も高くはありません。

 

▼iPhone アプリ「デジベル X」にて簡易的に計測のCPU ファンの音量です。CINEBENCH R23にて負荷をかけた際のファン音量は、平均 約37dB。静音ではありませんが、それほど大きくなく 許容範囲です。なお、普段使い時には、ファン音がほとんど聞こえないほどに静音です。

まとめ

CPUに AMD Ryzen 5 7535HSを搭載する 13.3インチノート「NEC LAVIE N13 Slim」の実機レビュー記事でした。

NECのパソコン事業はLenovo 傘下であるため、Lenovo IdeaPad / ThinkBookなどと多くパーツを共有しており、キーボードのタイピング感はLenovoの上記製品と同じく、ThinkPadと同様(あるいはThinkPad以上)に快適です。

金属製の天板と底板による筐体の質感も高く、また、公式サイトには明記がありませんが、広い色域の13.3インチ液晶とあわせて、使い勝手のよいPCです。

LenovoのPCと比較すると、端末設定やセキュリティなどのプレインストールされたアプリが多いのですが、必要に応じてアプリのアンインストールすべきとの認識です。

今回レビューした製品はこちら

2024年4月20日現在の公式ストアの価格(レビュー機のメモリ 16GB / SSD 256GBの事例)は、クーポン利用により 140,870円です。

NEC LAVIE N13 Slim、NEC 公式ストア

 

2025年4月27日追記。以下はおそらくは同一モデルと思われる「Lenovo IdeaPad Slim 5 Light Gen 10」です。2025年4月27日現在のLenovo 直販ストアの メモリ 16GB / SSD 512GB モデルの価格は 104,830円。NECモデルとは大きな価格差があります

Lenovo IdeaPad Slim 5 Light Gen 10、直販ストア

Lenovo IdeaPad Slim 5 Light Gen 10、Amazon

タイトルとURLをコピーしました