14インチのApollo Lake ノートとして販売中のJumper EZBook X4の派生モデルとして、Core i3 5005Uを搭載したEZBook X4 Proがリリースされています。なぜ、今 第5世代のCore i3 5005Uなのかとの疑問もありましたが、ベンチマーク CPU MarkではCore m3 7Y30にやや劣り、Core m3 6Y30と同等レベルで安心。今回はこのEZBook X4 Proのスペックと特徴について記載します。
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Jumper EZBook X4 Proのスペック
同じX4を名乗りながらも、通常のX4とボディは別物。そのデザインなどから、断言はできないものの、X4とX4 Proは製造元が異なるのだろうと思います。なお、EZBook X4は、以下のとおりスペック・仕様が変遷しています。
- 当初はCPUにGemini Lake N4100を搭載し、ディスプレイはTNパネル。
- ディスプレイをTNパネルからIPSパネルに変更。私が所有するのはこのモデル。
- CPUをApollo Lake J3455に変更。この背景はGemini Lakeの供給不足が濃厚。
- Gemini Lake版、Apollo Lake版とは異なるボディで、Core i3 5005U搭載のPro版がリリース。
▼こちらは上記2のGemini Lake N4100、IPSパネル版の実機レビュー記事。現在はApollo Lake版のみの流通になっており、さらにはX4 Proとは異なるボディのため、参考にはならないのですが。
さて、EZBook X4は以下のスペックとなっています。
- CPU: Intel Core i3-5005U
- GPU: Intel HD Graphics 5500
- メモリ: 8GB
- ストレージ: 256GB M.2 SSD
- ディスプレイ: 14インチ TNパネル、解像度 1920 x 1080
- WiFi : 11 a/b/g/n/ac
- Bluetooth : 4.2
- ポート類 : USB Type-C、USB 3.0 x 2、Micro HDMI
- サイズ : 32.20 x 21.00 x 1.49 cm、重さ 1.4kg
- バックライト付きキーボード
今さら 第5世代のCore i3 5005Uを搭載することに疑問もありましたが、海外サイト「PassMark」のCPUベンチ比較によると、Core m3-6Y30と同水準のパフォーマンスとなっています。
以下で紹介の、注目のChuwi AeroBookがCore m3-6Y30を搭載することもあり、また、少なくとも、普段使いならサクサクと動作委するGemini Lake N4100クラスよりもベンチマークはよいため、コストを抑えるうえでは、第5世代のCore i3 5005U搭載もありでしょう。
ただし、ディスプレイはまさかのTNパネル。今後、IPSパネルに変更される可能性もあり、今後の展開に期待。
外観と機能性
上のイメージ画像は誇張しているように感じますが、EZBook X4 Proの一つの特徴は、左右のベゼル幅が6mmと狭いこと。8mmクラスの製品は多いのですが6mmとは狭く、また、ベゼルがブラックであるため、引き締まって見えることでしょう。
▲▼バックライト付きのキーボードは、シルバーに白の印字(透かし文字)ですが、同じ配色のX4はキーの視認性がわるいだけに、X4 Proのキーの印字の視認性も気になります。ただし、以下の実機写真を見ると、少なくともX4よりは印字の視認性がよいキーボードのようです。
また、タイピング時に指がフィットするよう、キーの中央が窪んでいるのは、私のように大量タイピングを行う方にとってはありがたい仕様です。
▼ポート類は、USB Type-C、USB 3.0 x 2、Micro HDMIと十分。
▲他のイメージ画像では、ボディの材質はメタル(Metal Coverとの表記)とありますが、上の画像から判断すると、キーボードはプラスチック製と推察され、天板のみがアルミ製の可能性が高いです。
▼明るめのシルバーにさりげないロゴは、他のJumper製品に共通します。
▼底板にはM.2 SSDポートにアクセスするカバーがありますが、そのサイズのとおり、M.2 SSDは2420サイズ。
▲Apollo Lake、Gemini Lakeでは底板に通風孔がある製品はまずないのですが、Core i3 5005U搭載のためか、通風孔があります。CPUファンの存在が気になるとこです。
▼天板端の丸みを帯びた処理からみると、天板もプラスチック製のようにも感じます。
まとめ
2019年になり、Teclast / Chuwiと比較すると新製品リリースの少ないJumperですが、Jumper EZBook X4 Proの登場により巻き返しなるか? 惜しいのはIPSパネルではなくTNパネルとなることですが、TNパネル版を発売後にIPSパネル版をリリースすることもあるJumperですので、今後の動向に注目です。
▼GearBestでの価格情報。2019年5月20日時点のフラッシュセール価格は419.99ドル。
Jumper EZBook X4 Pro
▼実機レビュー記事はこちら。
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