2万円未満でも十分使える、Jumper EZBook 3SE 実機の総括レビュー | Win And I net

2万円未満でも十分使える、Jumper EZBook 3SE 実機の総括レビュー

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Jumper EZBook 3 Proよりもスペックは控えめながらも、13.3インチのIPSパネルを搭載し、2万円を切る価格のJumper EZBook 3SE。これまで、外観・ベンチマークスコアをみてきましたが、今回は体感的なレスポンス・使い勝手などの総括レビューです。

 

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▼今回のレビューは、Geekbuyingさんよりお借りした、こちらの機種です。

Jumper EZBook 3SE

 

基本スペックと特徴

過去記事よりスペックの再掲です。EZBook 3には多くの派生モデルがあるなかで、スペック表に記載の比較対象はノーマルのEZBook 3、私も所有する、国内外で人気のEZBook 3 Proです。

EZBook 3SEの特徴は、冒頭のとおり、スペックを抑えつつ価格を2万円未満に抑えたことですが、スペック、実機にみる大きな特徴・構成は以下のとおりです。

  • 中国製メーカー(一部の国内製品も含む)では、2017年度の主流であったCeleron N3450(4コア)ではなく、下位のCeleron N3350(2コア)を搭載。
  • Celeron N3450は、ベンチマーク・体感的なレスポンスともに、多くの2 in 1 タブレットで搭載されているAtom Z8350よりやや優位(体感的にはほとんど差がないレベル)。
  • メモリはEZBook 3 Proの半分となる3GBであるものの、Webサイト閲覧・動画視聴・オフイスソフトの使用においては問題ありません。
  • ボディはプラスチック製となり、M.2 SSDの増設はできない仕様です。

 

では、価格.Comのレビュー項目に応じて、具体的にみていきます。

外観・質感

低価格なだけに、さすがにプラスチック製となります。詳細は「13.3型IPSで2万円未満、EZBook 3SEの外観レビュー。3 Proとの比較も」に記事に掲載していますが、ポイントは以下となります。

  • アルミ調の塗装となっており、質感はわるくない。国内製のプラスチック製ノートPCと同等レベルです。同等レベルと言えども、国内製でこの価格では提供できないもののため、価格からすると質感高め。
  • 多くの中国製ノートPCと同様に、MacBook Airに似せたデザインであるため、全体の雰囲気から醸し出すカッコよさはさすが。
  • プラスチック製のため、持ち運び、ディスプレイの開閉時などに、多少きしみますが、これは他のプラスチック製PCも同様です。
  • 全般的には、後述のキーボード・タッチパッドにコストカットの跡を垣間見ますが、1万円台後半のPCとは思えない質感です。中国製のノートPC・2 in 1タブレットは概ね価格以上の質感ですが、EZBook 3 SEも同様です。

 

▲▼アルミ製のEZBook 3 Pro(画像下)との比較。

デザイン・ポート類の位置関係もほぼ同じであり、どちらがアルミ製だか写真では区別がつきません。詳細は以下の記事を参照ください。写真を多数 掲載しています。

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処理速度

約1週間、Celeron N3450を搭載するEZBook 3 Pro、MacBook Air mid 2011、Atom Z8350を搭載のChuwi Hi10 Proと当機を、ブログ記事編集(画像編集も含む)、Webサイト閲覧、時おりYouTubeの視聴にと交互に利用しました。

これらのライトユースでは、レスポンスに大きな相違を感じるものではありません。Celeron N3450との比較では、強いて言えば、数MBクラスの画像編集が極僅かに遅延する程度でしょうか。負荷のかかる作業はしていないのですが、ライトユースでは十分な処理速度です。

▲▼こちらのEZBook 3 Proとの比較です。

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なお、Atom Z8350とのレスポンス比較では、ほぼ同程度の感覚です。ただし、同じ作業を行っても、CPU使用率ではEZBook 3SEがやや少ないようです。

▲▼こちらのChuwi Hi10 Proとの比較です。

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▼メモリ3GBと控えめですが、Google Chromeのタブを10個開いた際のメモリ使用率は70%。心配することなく利用できています。

▼ベンチマークは以下のレビューを参照ください。

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ディスプレイ

EZBook 3SE(前)とEZBook 3 Pro(後ろ)

ノングレアのIPSパネルですが、上下左右から見た場合の視認性はわるくわりません。

EZBook 3 Proとの比較では、上の画像のとおり色調が異なります。EZBook 3 Proの欧米好みの青白い(白い)パネルに対して、EZBook 3SEは国内製品に多い黄色がかったパネル。

どちらが実際の色調に近いかというと、EZBook 3SEがより忠実との感覚です。手持ちのノートPC 5台(MacBook Air、ASUS T90Chi 他)と比較すると、いづれもEZBook 3SEに近い色調。

ただし、好みは人それぞれかと思いますが、見やすさ・鮮やかさではEZBook 3 Proがより鮮明のような感覚です。

キーボード

キーボードの好みも人それぞれとなるかと思いますが、打鍵音の静かな、そしてペタペタ感のある、ストロークが浅めの軽やかなキーボードが好きな私からみたコメントは以下となります。

  • 最初から何の違和感もなくブラインドタッチできます。
  • キーは一般的なノートPCと比較すると、やや硬め。私のブログ記事編集のように、長時間連続してタイピングしていると少なからず疲れてきます。この疲れを軽減するために、私は軽やかなキーボードが好みなのですが。
  • 使用したことがある方にしかわからない例えですが、タイピングのざっくりした感触では、通販サイトで多く流通しているiPad / 2 in 1 タブレット向けの廉価版のキーボード(ロジクール、Ankerなどの大手メーカー製ではない)に近いものがあります。

 

なお、英語キーボードとなりますが、他の記事でも何度かおすすめしている以下のソフトを利用することにより、かな・英数切り替えはワンタッチで切り替えることができます。

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タッチパッド

手触り感としてはザラツキのあるものです。このあたりにコストカットのために、廉価なタッチパッドを使用しているようにも思えます。

ただし、私のEZBook 3 Pro バージョン 3では、ジェスチャー機能がなかったのですが(現行のバージョン4では機能しているようです)、EZBook 3SEでは、以下の設定画面のとおり(一部を抜粋)ジャスチャー機能も備わっています。

なお、ジェスチャー機能の全てを試していませんが、しっかりと機能することを確認済です。

 

 

EZBook 3 Proと3SE、どちらがよいか

さて、私が所有するEZBook 3 Proと3SEのどちらが満足度の高いものか。

2018年1月17日時点のGeekbuyingの価格は、EZBook 3 ProのUSD 229.99に対して、EZBook 3SEはUSD 169.99となり、その差はUSD 60。EZBook 3 Proの価格は流動的なため、価格差は広がる可能性もあります(現時点のEZBook 3 Proは特に安いようです)。

EZBook 3SEもいい端末なのですが、以下を考慮し現時点の差額であれば、EZBook 3 Proがより満足感が得られるもの。

  • ボディはアルミ製で剛性もばっちり
  • M.2 SSDを増設可能
  • ライトユースでの体感的なレスポンスでは、CPUのCeleron N3450とN3350に大きな差は感じられないものの、3 Proのメモリ6GB(3SEは3GB)は安心感あり。

なお、EZBook 3SEを単体としてみた場合、価格の安さと価格以上の質感、ライトユースには十分に使えるスペックであり、サブ機・リビング用PCとしての使用など、十分に満足のいくものとなっています。

 

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