Amazonや海外通販で販売の超小型のミニPC「CHUWI LarkBox」、あるいはデザイン違いの製品ですが、CPUファンの音量がやや大きいことがマイナスポイント。そこで、代替となるコンパクトな製品が、ファンレスで冷却対応に考慮したアルミ製ボディのStick PC。1年前の2020年6月に紹介済の製品ですが、CPUとメモリ搭載量がアップグレードとなり、さらには下位バージョンも販売されていますので、あらためての紹介です。
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Gemini Lake J4105搭載のStick PCが販売に。アルミ製ボディで有線LANポートも搭載
スペック
2020年6月の紹介時より、CPUが Gemini Lake J4105からJ4125に僅かにアップグレードとなり、メモリは4GBから8GB、ストレージは64GBから128GBへの増量されています。なお、Apollo Lake J3455 / メモリ 6GB / ストレージ 64GB版も併売されています。
CPU | Gemini Lake J4125 |
GPU | Intel HD Graphics 600 |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 128GB eMMC |
WiFi | 11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 4.2 |
ポート類 | USB 3.0 x 2、HDMI、Micro SD カードスロット、有線LAN |
サイズ | 140 x 59 x 19 mm、137.2g |
OS | Windows 10 Pro |
上の表は、AliExpressの製品紹介から抜粋した「CPU Mark Rating」のスコア。インテル 第5世代のCore i7-5500Uよりもハイスコアとなっていますが、体感レスポンスとしては、上記のなかでは Core i7-5500Uがキビキビとした ワンランク上の動作です。
私は上記のCPUを搭載するPCを全て所有していますが、体感としては、Core i7-5500Uがワンランク上、J4125 / J4105 / J4115 / N4100が同水準、J3455はほとんど差がない程度に劣り、X5-Z8350は今となっては かなり非力です。
Z8350以外では、Web サイトの閲覧・動画視聴・Wordやデータ量と関数の多くない Excelなら、サブ運用のPCとして十分に利用できます(Core i7-5500Uは、ゲームや動画編集以外なら メインとしても利用可能)。
上記の「CHWUI LarkBox」との比較では、LarkBoxのメモリが6GBであること以外は、基本スペックは同じ(ただし、LarkBoxがM.2 SSDを増設できるのに対して、Stick PCは増設できません)。
大きな相違は、LarkBoxが小さなCPUファンで音量が大きいのに対して、今回紹介のStick PCはファンレスであること。以下の画像のとおり、Stick PCの全体がヒートシンクの役割を担っています。画像左のアルミ製のヒートシンクは多少の熱を帯びるかと思いますが、運用上の課題はありません。
外観
サイズは140 x 59 x 19 mm(HDMI部分を含めると長径は150mm)、重さは137.2gですが、Fire TV Stickと比べると、特に 59mmの幅は大きくなります。それでも、スマホよりも小さなサイズであり、下の画像のようにポケットに収めることもできます。
▼Stick PCとしては珍しく、有線LANポートを搭載しています。テレビや大型モニターに固定して使用する場合には有線LAN、持ち運びを前提として使用する場合には WiFI接続での運用がよいように思います。
▼コンパクトなサイズながらも、USB 3.0を2つ装備し、ワイヤレスマウスの無線ドングル、スピーカーフォンなどを同時に接続することもできます。なお、文中に記載の先の記事では、「電源はUSB Type-C ?」としていましたが、MicroUSBでした。
▲サイドから見ると、天板・底板の双方ともヒートシンクの形状をしているのがわかります。
価格情報
2021年8月1日時点のAliExpressでの価格は 224.99ドル。送料無料ですが、この価格帯の製品としては珍しく、通常は有料となるDHLでの発送となり、2週間前後で受領できそうです。
同スペックのミニPCと比較すると、224.99ドルの価格は安くはないのですが(200ドル前後で購入できるミニPCもあります)、携帯できること、ファンレスであることを考慮すると妥当な価格です。
▼8月1日時点の価格は 224.99ドル、J3455版の場合には 171.79ドル。J4125とJ3455に、大きく体感できるほどのレスポンスの相違はないため、価格重視では J3455版もよいと思います。
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