2020年以降のAmazonで販売のミニPCの価格動向では、同一製品で海外通販サイトのBanggoodやAliExpressよりも安い事例が多くなっています。今回紹介のミニPCは 2021年10月16日時点では、AmazonのミニPC カテゴリーのベストセラー 1位となっていますが、Celeron (Apollo Lake) J3455、メモリ 8GB、SSD 128GB、Windows 10 Proを搭載する製品。なんと、クーポン利用により 13,800円で販売されており、同水準のミニPCとしては 私が知る範囲では、過去・国内外通販サイトを通じて最安値です。
スペック
上の画像のとおり、ポート類は HDMI x 2、USB 3.0 x 2、USB 2.0 x 2、2.5インチ SSD / HDDを増設可能と、他のミニPCと同様に充実しています。
CPU | Apollo Lake (Celeron) J3455 |
GPU | Intel HD Graphics 500 |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 128GB mSATA SSD、2.5インチ HDD / SSDを増設可能 |
WiFi | 11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 4.2 |
ポート類 | USB 3.0 x 2、USB 2.0 x 2、HDMI x 2、有線LAN |
サイズ | 14 x 14 x 4.8cm、700 g |
OS | Windows 10 Pro |
その他 |
スペックのコメントは以下となります。
- クーポン価格 13,800円の安価なミニPCですので、CPUは Celeron (Apollo Lake) J3455とエントリークラス(現行のJasper Lakeの2世代前。Windows 11への更新はできません)。
- エントリークラスのCPUですが、WebサイトのブラウジングやWordなどのライトユースでは、普通に動作し、Gemini Lake N4000よりも機敏に動作します。
- 上記の「機敏に動作」の事例としては、J3455よりも後の世代となるN4000では、Webサイトの画像表示や高速タイピング時の画面への文字反映に遅延を感じますが、J3455では遅延は抑えられています。
- この価格帯のPCとしては、以前(2019年あたり)は メモリ 4GB、eMMC 64GBが主流でしたが、メモリ 8GB、mSATA SSD 128GBは立派。
- 懸念材料としては、CPUファンの音量。私が所有する類似のミニPCでは汎用のヒートシンクと小さなCPUファンとの組み合わせにより、ファン音量が大きい可能性があります。
▼同CPUのCeleron J3455を搭載するミニPCのベンチマーク、体感レスポンスは以下の記事を参照ください。Windowsの更新前後に CPU使用率が100%となる時間は上位のPCより長いですが、通常時のライトユースでは 遅さを感じることなく動作します。
▲▼他のミニPCと同様に、2.5インチ SSDを増設することもできます。標準装備のSSDは、一般的なM.2ではなく、種類の少ないmSATA SSDであり、ストレージの容量が少なくなった場合には、大容量の mSATA SSDに換装するよりは、2.5インチのSSD増設が安価に仕上がります。
▲▼CrucialのSSDの場合、同社サイトから無料のOSクローンソフトをダウンロード・使用できるため、mSATAのOSクローンを行い 2.5インチ SSDを起動ドライブ化する手段もあります。
▲▼心配されるのは、小さなCPUファンによるファン音量の大きさ。下の写真は上記のリンク先「ACEPC AK3V」のヒートシンク・CPUファンと同様の構造と思われますが、ACEPC AK3VのCPUファン音はやや大きいもの。
価格情報
Amazonでは、同一製品が複数のショップから異なる価格で販売されることが多く、また、早期に終売となることが多いために、2021年10月16日時点のスクショを掲載しました。
以下のとおり、通常のセール価格 23,800円に10,000円オフのクーポンを適用して 13,800円。私が知る範囲では、Celeron J3455、メモリ 8GB、SSD 128GBを搭載するミニPCとしては、AliExpressやBanggoodなどの海外通販サイトでの大規模セール時に含めて、最安値、あるいは最安値水準です。
▼こちらは冒頭に記載の「ミニPCにおいて、海外通販サイトよりも Amazonが安価」な事例
コメント