2018年5月30日にリリースされたiOS 11.4。バージョンアップされると、まずWebサイトの検索上位にあがってくるのがバッテリー消費。このiOS 11.4でも検索トップには「バッテリーの異常消費」がヒットするのですが、私がiPhone 6を約3日間、スリープ状態のまま放置した結果では、特に異常は感じず。今回はiOS 11.4にアップデートしたiPhone 6のスリープ状態でのバッテリー消費の計測結果の報告です。
計測の前提
まずは計測の前提となるiPhone 6の諸設定です。
▼iOS 11.4にアップデートしたiPhone 6。レスポンス悪化などは特に感じず。
計測の前提となる主だった条件は以下です。
- LTE(UQ mobile)、Wi-Fiともにオン
- Handoffはオン
- Appのバックグラウンド更新はオフ
- バッテリーの状態・最大容量は82%
- Bluetoothはオフ
- 各種通知は可能な限りオフ
古い記事ですが、条件としては以下の記事に記載の事項とほぼ同じです。
▼Handoffはオンにしたまま計測。iOS 11.4でのバッテリー消費が異常と感じている方のなかには、このHandoffも影響か?とするコメントもありますが、真偽のほどは未確認。ただし、後述のとおり、全般的にバッテリー消費悪化は感じないため、少なくともスリープ時への影響はない模様。
▼Appのバックグラウンド更新は、バッテリー消費とLTE通信の双方に影響するため、私は常にオフにしています。
▼「バッテリーの状態」にある最大容量は82%、「標準のピークパフォーマンスに対応」と、バッテリーの大きな劣化はありません。
計測結果
バッテリー消費の確認用にスクショを撮る際以外はiPhone 6を放置し、「最後のフル充電後の経過時間」と「バッテリー残量」を確認してみました。
▲▼上のバッテリー消費と使用・スタンバイ時間を表にしたのが以下。
ここでは最も時間の長い使用率を適用し、1時間当たり0.6%とします。これがどれほどのものか、過去の計測値と比較すると以下となります(いづれも、今回使用のiPhone 6での計測です)。
- iOS 11.4では、1時間当たり0.6%
- iOS 11では、1時間当たり0.45%(iOS11 スリープ時のバッテリー消費は10.3よりやや改善。iPhone6にて検証してみた)
- iOS 10.3では、1時間あたり0.77%(iPhone6をiOS 10.3に更新、レスポンスやバッテリーへの影響は?)
私の結論としては、iOS 11.4に更新してもスリープ時の悪化はなし。対iOS 11(iOS 10から更新直後)との比較では誤差の範囲でやや悪化。対iOS 10.3との比較では、こちらも誤差の範囲で改善。
計測時間の相違もあり、この程度のブレは誤差程度で、スリープ時のバッテリー消費の悪化はないと言い切ってよいでしょう。
以上、iPhone 6 / iOS 11.4のスリープ時における簡易的なバッテリー消費の報告です。
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