家族用に購入した「Huawei Watch GT 2e」を受領しましたので、実機レビューをお届けします。AliExpressでの注文から受領まで約1ヶ月半かかり、受領前には一時 購入したことを後悔しましたが、実機を手にするとその後悔も吹き飛んでしましました。十分にコメントできるほどに使い込んでいませんが、私がメイン利用のAmazfit GTRと比較するとバッテリー持ちは劣るものの、使い勝手とレスポンスは同等、もしくは同等以上、液晶はGTRよりも明るく鮮やかです。
ただし、アプリのHuwaei Healthは、iPhoneの場合には文字盤をアプリからエクスポートできないことが致命的。このため、iPhoneをメイン利用の方は留意する必要があります。
関連記事
- Huawei Watch GT 2e、AMOLEDパネルのデザインに優れたスマートウォッチ。日本語対応で海外通販では約14千円で販売中
- やはりポチった「Huawei Watch GT 2e」、私が購入を決めた5つの理由
Huawei Watch GT 2eのスペックと、私が購入した背景
上記の記事に掲載していますが、Huawei Watch GT 2eのスペックと、私が購入した背景のポイントを振り返ります。
スクリーン | 1.39インチ、タッチパネル、AMOLEDパネル、解像度 454 x 454 |
ダイヤルサイズ | 46mm |
バンドサイズ | 22mm |
対応OS | Android 4.4以上、iOS 9.0以上 |
Bluetooth | 未確認 |
GPS | 装備 |
バッテリー | 455mAh (通常利用で2週間のバッテリー持ち) |
サイズ | 53 x 46.8 x 10.8 mm |
アプリ | Huawei Health |
その他 | 日本語対応、5ATMの防水機能、素材は316L ステンレス + プラスチック |
以降のレビューでも触れますが、実機を手にしてスペック対比で感じたことは以下です。
- スクリーンは鮮やかで明るいものですが、AMOLEDパネルというよりも普通のパネルに近いような感覚あり。
- 通常利用のバッテリー消費は約2週間とあり、Amazfit GTRの半分ですが、概ね記載のとおり。その他大勢のスマートウォッチと比較するとバッテリー持ちは十分ですが、Amazfit GTRはやはり素晴らしい。
私が家族用にHuawei Watch GT 2e購入した背景は、Amazfit GTRをメイン利用していることが大きいのですが、その他の要因は以下。詳細は「 やはりポチった「Huawei Watch GT 2e」、私が購入を決めた5つの理由」を参照ください。
- Amazfit GTRと同じくAMOLEDパネルを搭載、解像度も同じ。屋外での視認性のよさも期待できる。
- 通常利用で約2週間のバッテリー持ち
- 文字盤、アフターパーツも含めて、ユーザー・情報が多いためにカスタマイズを行いやすい
- Huawei Healthアプリにも期待できる(ただし、冒頭に記載のとおり、iPhone (App Store アプリ)では機能が限定)。
- Honor Magic Watch 2よりもデザインがよい。
外観、機能など
メインで以下のAmazfit GTRを使用していることもあり、どうしてもAmazfit GTRと比較してしまうのですが、外観においてはGTRよりもスッキリとしていてよいとの認識です。また、本体のバンド取付部分が腕の丸みにあわせて傾斜しているため、あるいはシリコンバンドがよいためか、装着感がよいことも大きな特徴。
▼輸送中に外箱が多少つぶれてしまっています(私は気にしません)。
▲▼AliExpressでの注文から受領まで、約1ヶ月半要しました。AliExpressで購入する場合には、デフォルトの輸送方法ではなく、コスト高となりますがDHLを利用することをおすすめします(となると、Amazonでの購入がよいとも言えます)。
▼外箱・内側ともに、ブラックにゴールドのアクセントとなっています。Huaweiのスマホの外箱などからすると、やや違和感もある配色です。
▼付属品は、保証書・簡易的な説明書・充電アダプター・USBケーブル。ACは付属していません。
▲説明書は13ヶ国語で表記されており、日本語は8ページ。うち、本体の使い方は1ページのみで、仕様や安全性が主体となっています。説明としては不足しているのですが、直感的に操作できるため、特に問題はないでしょう。
▼日本語を選択したうえで初期設定を行います。ベゼル・スクリーンともに、ガラスコーティングされているかのような艶やかさがあります。
▼本体と比較すると、かなりチープなプラスチック製の充電アダプター。プラスチック製であることはよいのですが、色が艶なしのホワイトでもあるために安っぽさを感じます。なお、取付はマグネット式でしっかりと固定できます。
▲充電はUSB Type-C。このあたりの造り込みはやや雑かも。
▼背面より。バンドを外して撮影できればよいのですが、老眼の私には外すのが厳しいうえに、スライドの部分が硬いため、バンドを付けたままの撮影です。
▼バンドの取付部分が腕にあわせて斜めに固定されているため、充電時にはこのようなスタイルとなります。
▼このスタイルでの充電は不安定であり、上のスタイルでの充電がベスト(このスタイルで充電する方はいないと思いますが)。
▲この角度から見ても鮮やかな液晶で、視野角も十分です。当記事に掲載のその他の写真は鮮やかさに欠けますが、実機の色調・鮮やかさは上の写真が近いです。
▼文字盤は、AndroidのHuawei Healthからエクスポートできます(iPhoneのHuawei Healthは機能が限定されており不可能)。本体へ登録できる文字盤の数は確認していませんが、少なくともAmazfit GTRよりも多く登録できます。
▲▼私はAmazfit GTRにて、純正以外の文字盤を利用していますが、Huawei Watch GTにも同様なツールがあるようです。今回購入の製品は家族が利用のものですが、家族が純正の文字盤に飽きたころに導入してみます。
▼歩数計などの管理画面。シンプルでよいものです。
▼血圧・心拍数の管理画面。私は血圧・心拍数には無頓着なため、適正な計測値か否かは不明ですが、Huaweiのことですので課題はないでしょう。
▼現在のところ未使用ですが、自動ストレステストもあります。
▼スポーツモードの選択画面。私が操作に慣れていないこともありますが、意図せずスポートモード・GPSが動作してしまうことが、何度もあります。GPSをオンにすると、バッテリー消費が激しくなるために注意が必要。
▼音楽の操作画面。こちらも現在のところ未使用ですが、Bluetoothイヤホンとのペアリングにより、音楽を直接再生することができます。また、Androidスマホに保存したMP3、LC-AACの音楽ファイルのみ転送可能(iPhoneは不可)。
▼端末を探す、アラーム、詳細設定などへのショートカット。
▼設定画面の一部
Amazfit GTRの液晶との簡易比較
Amazfit GTR 47mmのスクリーンとの簡易比較です。全般的には、Amazfit GTRも十分に鮮やかなのですがHuawei Watch GT 2eはそれ以上に明るく鮮やか。ただし、Amazfit GTRは落ち着いた AMOLEDパネルらしい色合いとコントラスであるのに対して、Huawei Watch GT 2eはギラギラ感の強いもの。この意味では、GT 2eはAMOLEDとしながらも、通常のグレアパネルに近いように感じます。
▼繰り返しますが、当記事に記載の写真は全般的に実機よりも鮮やかさに欠けますが、以下の画像がより実機に近いものです。
▼Amazfit GTRの艶なしのベゼルに対して、艶ありベゼルのGT 2e。好みによりますが、どちらがよいとも言い切れず。なお、ボタンの操作はAmazfitが押した感が強く適切かも。また、ボタンの割り当ても異なり、両方を使用していると戸惑いもあります。
▲▼写真ではわかりにくいのですが、同様な文字盤とした場合にも、Huawei Watch GT 2eがより明るく鮮やかなスクリーンです。なお、太陽光のもとでの視認性は同様によいものです。
アプリ、Huawei Healthの使用感
スマートウォッチの場合、日常的な利用に耐えうるか否かは、ハード面以外に連携するアプリによっても大きく左右されます。例えば以下のピュアなAndroidベースのKOSPET Primeの場合、時計本体の造りはよいのですが、アプリがダメダメでBluetoothの接続は持続せず、SNSの通知すらまともに受領できません。このため、KOSPET Primeは、バッテリーが1〜2日ほどした持たないことと相まって放置状態、レビューすらまともにできていません。
Huawei Watch GT 2eは、Huawei Healthとの連携となりますが、さすがにHuawei 謹製でもあり、十分に実用的。ただし、予想はしていましたが、iOSのApp StoreアプリとGoogle Playアプリは大きく異なり、通常利用ではよいのですが、文字盤が変更可能なのはGoogle Playアプリのみです(その他にも機能制限があるようで、今後確認します)。このため、私は当初はiPhoneでテストをしていたのですが、途中からAndorid スマホに切り替えています。
健康管理・スポーツモードは多用していないため(早々に家族使用となるため)、以下はAndroid スマホを利用した端末管理面でのスクショと使用感です。
私はXiaomi Redmi Note 8 Proとの連携ですが、Bluetoothのペアリングに10分ほど格闘しました。端末の設定画面では即ペアリングしたのですが、アプリでは連携されない状態で10分程度オンオフを繰り返しようやく接続。一度接続すると安定し、Bluetoothが途切れることはありません。
▼デバイスの登録状況を示す画面。初期設定ではファームウェアの更新で30分以上要したような記憶です。もちろん、アプリ側でバッテリー残量の管理や、デバイス(ファームウェア)の更新にも対応しています。
▼文字盤の種類は数えていませんが多く、ウォッチへの転送も10〜20秒ほどで完了します。ただし、デザイン的には当たり障りのない普通のものが多く、やはりユーザー作成の文字盤でカスタマイズしたいところ(GT 2eを使用する家族が、現在の文字盤に飽きた際に導入してみます)。
▲右はSNSなどの各種通知の連携画面。スマホへの通知とほぼ同時にGT 2eと連携されます。
▲▼私の以下の記事の通知事例です。鮮やかなうえ、フォントサイズも適切で読みやすいですね。
全般的な使用感
現在のところ、スポーツモードやヘルスケアを使用していないため、一般的なウォッチとしての使用感を記載します。スポーツモードやヘルスケア、その他の長期運用での使用感は、メイン利用の家族の使用感を確認したうえで追記、もしくは別記事で掲載します。
- スクリーンはかなり明るく、光度を最大にすると明るすぎるほど。
- Amazfit GTRよりも鮮やか。ただし、iPhoneやAmazfit GTRのようなAMOLEDパネルのようなコントラストのよさを感じず(わるくはありません)、一般的なパネルのようなイメージです。
- 安価なスマートウォッチでは太陽光のもとでの視認性のよくない製品もありますが、本機の場合には何の課題もなく十分です。
- 設定画面や文字盤の変更のレスポンスはかなりよく、ストレスは感じません。
- 血圧、心拍、天気予報に気圧計、もちろん 睡眠計や歩数計、アラームにスマホを探すなど、全てを使いこなせないほどに多機能。機能ではAmazfitシリーズよりも豊富です。
- アプリのHuawei Healthは、Androidスマホではよいのですが、iPhoneでは文字盤の変更ができないことが大きな課題。これにより、Androidスマホをお持ちでない方には厳しいかも。
- iPhoneとAndroidの双方を所有し、iPhoneをメイン利用している方も、ペアリング先をAndroidに切り替えて 文字盤を追加する必要があり煩わしい。
- バッテリー持ちはやはりAmazfit GTRが優れています。GT 2eは、GPSなしの通常利用でのバッテリー持ちは10日ほどでしょうか。丸一日の使用で10%ほどバッテリーを消費しています。
- バンドの取付部分が腕にあわせて傾斜しているために、装着感はかなりよい。私は夏には腕時計を頻繁に取り外すのですが(アレルギー?もあり痒くなる)、GT 2eはより長い時間耐えることができます。
まとめ
受領してから5日ほどの使用でもあり、外観をメインとしたレビューとなりましたが、レスポンス、スクリーンの明るさ、機能の豊富さもあり、この価格帯としてはかなりおすすめの製品です。機能の豊富さ・デザインを重視するなら Huawei Watch GT 2eなどのHuawei、バッテリー持ちを重視するなら Amazfit GTRなどのAmazfitとの認識です。ただし、iPhoneのHuawei Healthは機能が限定されるため、Android スマホをお持ちでない方は要注意です。
▼私はHuawei Watch GT 2e、Amazfit GTRともにAliExpressから購入したのですが、納期がかなり遅く(いづれも1ヶ月半以上)、購入するなら やや割高ですが Amazonがよいかも。
▼こちらは「Amazfit GTR 3」の実機レビュー記事