今回レビューする製品は、M4 Mac mini向けの、転送速度 40Gbps SSD エンクロージャ(ケース) およびダストカバーです。製品は、「Hagibis」ブランドのモデル番号は「MC600」。私は、AliExpressにて購入しましたが、2025年7月17日現在の販売価格は、SSD ケースとダストカバーのセットで 7,113円と割安です。
アルミ製の筐体は、Mac miniと色合いが程よくマッチ。PCIe 4.0 SSDの読み書き速度は、これまで使用していた Thunderbolt 4対応のコンパクトなSSDケースより速く、気掛かりであった冷却も、これまで使用のSSDケースより良好です。
製品の特徴
製品の特徴は、以下の記事においても記載しています。2025年7月17日現在、Amazonでも販売されていますが、私が購入したAliExpressとの価格差は大きく、注意が必要です。
M4 Mac miniと同一フットプリントの 40Gbps対応 SSDケース、ダストケース付きが 7,000円台でセール販売
M4 Mac miniのThunderbolt 4ポート(あるいは、M4 ProのThunderbolt 5)と接続し、40Gbpsの転送速度に対応。10Gbpsのドッキングステーションと比較すると、PCIe SSDの本来の速度を大きく落とすことなく 使用することができます。ただし、以下の画像のとおり、SSD スロット以外の拡張機能(USBなど)はなく、SSD ケースとして使用のみのシンプルな構成です。
▼40Gbps対応のドッキングステーションの場合、ファンを備えた製品もありますが、本製品は未搭載です。一方、以下の画像のとおり、アルミ製の底板はヒートシンクを兼ねています。実際に使用してみると、アルミ製のサイドの部分も含めて熱を帯びており、全体で冷却していることがわかります。
外観
外観について、製品単体と、M4 Mac miniおよびダストケースとの組み合わせの二つに分けて記載します。また、手元にある、他社のドッキングステーションとの組み合わせの写真も掲載しています。
製品単体
以下の2点は私の想像以上に良い出来です。
- M4 Mac miniと色合いは、これまでに購入した他のドッキングステーション(M2 Mac mini、およびM4 Mac mini向け)よりもマッチし、違和感はありません。
- SSDのヒートシンクを兼ねた底板は、想像以上に厚みのあるもの。
▼左は本体、右はダストカバーの外箱です。緩衝材の有無から、外箱の大きさが異なっています。
▼右のダストカバーは緩衝材なしです。
▼本体の付属品一式。M4 Mac miniと接続用のUSB-C to C ケーブル、SSD 取付用のマイナスドライバー、簡易的な説明書、SSD用の冷却パッド 2枚が付属しています。
▼アルミ製の筐体は、想像以上に質感の高いもの。中央のHAGIBISのロゴも主張せず、好感を持っています。
▼底板全体がヒートシンク状になっており、取り付けたSSDの上の冷却パッドを通じて底板、および筐体全体で冷やす仕様です。
▼こちらはダストカバーの一式です。ゴム足(4個は予備)、予備の通風孔版、M4 Mac mimiを上に置く際のゴムのクッションが付属しています。私は現在のところ、付属品を取り付けずに使用しています。
▼おそらくはアルミ製です。単体で販売しているかどうかは未確認ですが、AliExpressのSSDケース単体、ダストケースセットとの差額は7ドルほど。この価格としては高品質です。
M4 Mac miniとの組み合わせ
本体はM4 Mac miniの上置き、下置きの双方に対応しています。Mac miniとの色合いもポイントの一つですが、違和感なくマッチしています。
▼ダクトケースも含めたセットです。ダクトケースの色合いが僅かに異なるようにも感じますが、許容範囲です。他のドッキングステーションの使用事例では、サイドが樹脂の場合には、色合いが合わないことが多いです。
▼背面より。本体、ダクトケースともに位置合わせのガイドなどなく(他のドッキングステーションと同様)、感覚で行うのですが、微妙に合っていないなかでの撮影です。
▼この角度から見ると、純正品であるかのようにマッチングしています。
▼ケーブル類を取り付けての撮影。ちなみに、私は映像出力をDP to USB-Cの変換ケーブルを使用しています。
▼上おきでのデザインと色のマッチ具合もよいものです。ただし、この場合、SSD ケースのヒートシンクを兼ねた底板の熱が、M4 Mac miniにダイレクトに伝わります。
▼単体の下置きの場合には、隙間が気になり、ダストカバーはこの隙間を埋める製品とも言えます。

▲▼上の記事にてレビューのドッキングステーションの下に置いてみました。このドッキングステーションのサイドは樹脂製でもあり、色がマッチしていません。
▼上のドッキングステーションの中空にダストカバーが、サイズとしては良い感じにフィットしました。ただし、明らかに積み重ねていることがわかります。
SSDの取付、読み書き速度
SSDの取付方法と、PCIe 4.0 2TB SSDの実機で計測の読み書き速度について記載します。
▼底板に出っ張り・本体に窪みがありますが、ここを引っ掛けて底板を外します。
▲▼アルミ製のヒートシンクを兼ねた底板は、製品受領前に想像していた以上の厚みがあり、しっかりしたもの。装着時には見えない 上の写真のヒートシンクの裏側も上質です。
▼内部は M.2 PCIe SSD スロットのみのシンプルな構成です。なお、2230、2242、2260、2280サイズのPCIe SSDを取付可能です(SATA SSDには未対応です)。

▲▼2280サイズのPCIe 4.0 SSD 2TBを取り付けました。ちなみに、当SSDは上の記事で掲載のThunderbolt 4 対応のSSD ケース経由で、ダウンロードファイルや記事で使用の画像などを保存していたものです。
▼付属のシリコンパッドを、取り付けました。
▼もちろん、システム情報にてSSDを認識しています。取り付けたSSDは、型番「Lexar NM7A1 2TB」のPCIe 4.0 SSD。Windows PCに内蔵のSSDを流用したものですが、国内販売では探しにくいSSDです。
▼こちらは、M4 Mac miniに内蔵の256GB SSDの速度ですが、読み書きともに控えめな速度です。
▼こちらは、取り付けたSSDの、Windows 11 PCへの内蔵時の速度です。

▲▼上の画像はこれまで使用していたSSD ケース、下は本製品での速度です。同水準と思いきや、読み書きともに本製品が高い速度です。ただし、体感できるほどではありません。
その他の使用感
その他の使用感について、ランダムに記載します。
- M4 Mac miniのスリーブからの復帰時に接続が切れることなく、安定して使用できています。
- 上記のベンチマークは何度か計測していますが、安定した速度が出ています。
- 筐体とSSDの温度を計測していませんが、室温24℃のエアコン設定のもと、筐体は温もりとは言えな熱を帯びています。
- ただし、私としては許容範囲の熱の帯び方であり、前述のこれまで使用していた SSD ケースよりも良好。
- ダクトケースとの併用では、熱は本体からダクトケース、ダクトケースからM4 Mac miniへの熱が伝わっています。
- 文中に記載にとおり、M4 Mac miniとの色のマッチングは、私の想像以上の程よいもの。ダストカバーの色合いは僅かに異なるようにも感じますが、一般的なドッキングステーションよりも マッチしているように感じます。
▼2025年7月17日現在のダストカバーとのセットでの販売価格は、AliExpressの7,133円に対して、Amazonは3倍以上の価格の 23,893円。大きな価格差があり、Amazonの納期をみると中国からの発送と思われ、AliExpressの納期と大差ないため、現時点では AliExpressからの購入をおすすめします。
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