GPDより、7インチ 約500gの超小型ノートPC「GPD MicroPC2」が発売されました。CPUには Alder Lake N300 あるいは Twin Lake N250を搭載しています。
私は初代の「GPD MicroPC」の購入を迷った結果、その基本スペックから購入に至らなかったのですが、初代のGemini Lake CPUから 大幅にスペックアップして登場です。
なお、Amazonの場合、2025年8月24日現在では予約販売、9月21日の発売予定です。
GPD MicroPC 2のスペック
GPD MicroPC 2のスペックは下表です。以下の記事にて掲載の「GPD MicroPC 初代」よりスペックアップした事項に黄色網掛けしていますが、大幅にスペックアップしており、詳細については割愛します。AliExpress サイトに、および天空サイトに比較表がありますので、興味のある方はそちらを参照ください。
6型・440gでGemini Lake搭載、GPD MicroPCのスペックと特徴。小さくともタッチパッド付で Win 10 Proを搭載
CPU | Twin Lake N250、あるいは Alder Lake N300 |
GPU | lntel UHD Graphics |
メモリ | 16GB LPDDR5 4800 MT/s |
ストレージ | 2280 サイズ、M.2 PCIe 3.0 x 4 SSD 512GB |
ディスプレイ | 7インチ、IPS、解像度 1920 x 1080、タッチパネル、輝度 500 nit、回転式リバースヒンジ |
WiFi | WiFi6 |
Bluetooth | 5.2 |
ポート類 | USB Type-C フル機能(DP/PD Alt)x 2、USB-A 3.2 Gen2 x 2、HDMI、2.5G RJ45 有線LAN、microSD カードスロット |
その他機能 | 2スピーカー、バックライト付きキーボード、タッチパッド、スクロールホイール、左右ボタン、電源ボタン兼用の指紋認証を装備 |
バッテリー | 27.5Wh |
OS | Windows 11 Pro |
サイズ | 171.2 x 110.8 x 23.5mm、約500g |
▲▼前述の天空サイトのMicroPC 2 / MicroPCの比較表から、Twin Lake N250のGeekbench 6のスコアを抜粋。「シングルコア 1,267、マルチコア 3,392」とあります。こちらの記事にて実機レビューの、Twin Lake N150のスコアが以下の(2つめは Alder Lake N100)「シングルコア 1,228、マルチコア 2,696」ですので、体感レスポンスに直結するシングルコアはほぼ同じ、マルチコアは若干優位です。
初代との比較は 天空とAliExpress サイトを参照と記載しましたが、比較の一部と「GPD MicroPC 2」の特記事項を記載します。
- 初代のGemini Lake N4120から、N300 あるいはN250へのスペックアップは大きな進化。6年のブランクがあるために当然ですが、インテル Core i5相当では、第4世代から第8世代へのスペックアップです。
- ただし、N300 / N250ともに省電力のCPUであり、ゲーム・動画編集向けではありません。
- 6インチから7インチの大型化、HD 解像度からFHDへのアップも特記事項です。
- PD/DP Alt モード対応のUSB Type-Cを2ポート搭載しています(双方ともに、給電・充電可能)。
- 液晶サイズの変更などに伴い、サイズは、153 x 113 x 23.5mmから171.2 x 110.8 x 23.5mmと大型化したものの、奥行きと厚みは大きく変わらず。
- 質量は440gから490gと、重量増は大きくありません。
キーボード
キーボードは、7インチ あるいは8インチのUMPCと異なり、特殊なキー配置やキーサイズの相違は多くありません。キーピッチが小さいのですが、両手でホールドする際には親指打ち、机上に置いて使用する際には人差し指押しでのタイピングです。
試作品での不空の動画レビューを参照すると、普通にタイピング可能、キーがやや硬いのコメントがあります。机上に置いての作業は、ミニPCライクに、外付けキーボードでのタイピングが基本かと思います。
▼8.8インチの「GPD Pocket 4」との比較画像です。サイズが大きく異なりために、タイピングは「GPD Pocket 4」が快適ですが、コンパクトは「GPD MicroPC 2」は、マウスとトラックパッドの片手での操作性が優れています。
ポート類
電源ボタン兼指紋認証ボタンを装備していることは、さりげないスペックアップの一つです。所有する8インチ UMPCにおいても装備していますが、便利に利用しています。
ポート類においては、PD/DP Alt モードに対応のUSB Type-Cを2ポート、2.5G RJ45 有線LAN、USB-Aを2ポート、フルサイズのHDMIと、7インチとしてはかなり充実しています。これほどのポート類を備えていますので、USB ハブは不要ですね。
▼左サイドは BIOS リセットホール(これを備えるUMPCは珍しいです)とストラップホールのみ。USB Type-Cポートは、背面に2つ並列で装備されており、双方ともに給電・充電と映像出力が可能です。
液晶
7インチ、解像度 1920 x 1080(FHD、アスペクト比 16:9)、輝度 500 nit、10点マルチタッチの液晶です。個人的には 16:10のアスペクト比がよいのですが、サイズや価格にも影響しますので、16:9も程よい仕様です。また、リフレッシュレートは一般的な60Hzであるものの、DCI-P 3 97%の広い色域の液晶です。
なお、上の画像のとおり、Y軸ヒンジを採用し(約10万回の耐用テストを実施)、180度回転させたうえで、タブレットモードとして使用することもできます。
価格情報
2025年8月24日現在 Amazonでは予約販売中、発売予定日は 2025年9月21日です。Amazon 価格は以下となりますが、N250とN300 モデルの価格差は1万円。一般用途向けのPCとなり、この場合の体感レスポンスは同じであるため、個人的にはTwin Lake N250モデルで十分との認識です。
- Twin Lake N250のモデルは 85,000円
- Alder Lake N300のモデルは 95,000円
引用元・販売元
▼正式販売前の試作品での動画レビューでは、こちらがわかりやすいです。