Amazonを巡回していると「GLM 超軽量 薄型 PC」なる製品がノートパソコンのカテゴリーでベストセラー1位となっています(2019年9月26日現在)。14.1インチにAtom x5-Z8350を搭載する製品ですが、大きな特徴はMicrosoft Office 2019が付属し、さらにはWindows 10 Proを搭載し 29,999円とOSとソフトの付加価値を考慮すると安価であること。
Amazonでは、中国メーカー製PCの型落ち品に付加価値をつけて安価で販売している事例が多いのですが、この範疇の製品です。今回は興味本位でこのPCのスペックなどについてコメントしてみました。
▼今回紹介する製品はこちら
▼関連記事。上記と同じくGLMで販売のOffice 2019が付属する他製品の特集です。
GLM 超軽量 薄型 PCのスペック
Amazonに記載の製品タイトルをそのまま見出しとしていますが、スペックは以下です。スペック的に古い箇所をピンク網掛け、特徴となる箇所を黄色網掛けしています。
- 型番:GLM-14-8350
- CPU:Intel Atom x5-Z8350
- メモリ:4GB
- ストレージ : 64GB (AmazonではSSDとの記載がありますが、eMMCでしょう)
- ディスプレイ : 14.1インチ、IPS、解像度 1366 x 768
- WiFi : デュアルバンド or シングルバンド対応は不明。おそらくシングルバンド
- Bluetooth : 搭載
- フロントカメラ : 200万画素
- ポート類 : USB 2.0、USB 3.0、Mini HDMI、Micro SD スロット
- バッテリー:5000mAh 38WH
- サイズ:32.7cm x 21.5cm x 1.5cm、1.36kg
- 日本語キーボード、Microsoft Office 2019が付属
- OS : Windows 10 Pro
CPUはAtom Z8350となること、ストレージが64GBと小容量、ディスプレイの解像度は1366 x 768であることに古さを感じます。特に、14.1インチでこの解像度では粗さを感じるかと思います。私が所有する 2011年製のMacBook Air 11も同解像度ですが、11.6インチでさえ粗く感じますので、14.1インチでは尚のこと。なお、「超軽量」とあるのですが重さは1.36kgとなり、超軽量と謳うのは無理があります。
また、CPUにAtom Z8450を搭載する製品として、家族が上記リンク先記事のAIWO 737A2(GearBestで販売。2019年9月26日時点では在庫切れ)の14インチを使用しているのですが、その体感レスポンスは以下。
- サブ運用のPCとして、Webサイト閲覧や動画視聴、Wordなどのパワーを要求しないオフィスソフトでは、極端に遅いと感じることなく使用できます。
- 「極端に遅いと感じることなく」と記載しましたが、画像表示や、高速タイピングでの文字反映の遅延などもあり、CPUに同じくエントリークラスのApollo Lake N3450やGemini Lake N4100を搭載する製品と比較すると、明確に遅さを感じます。
▼Apollo Lake N3450、Gemini Lake N4100を搭載するPCの事例としては、以下の記事を参照。
▼今回紹介のPCとの価格差は約1万円あり(最安時には約7,000円の差額)、Officeも付属していませんが、以下のGemini Lake N4100を搭載する、Chuwi LapBook Proとの体感レスポンス差はそれなりに大きいもの。Windows 10もOfficeも入らない、より実用的なレスポンスで、質感の高いPCをお探しなら、以下のLapBook Proをおすすめします。
コスパ度
スペック的には高くなく、また、中国メーカー製のPCでは安価な製品でもアルミ製ボディのものが多いなか、プラスチック製のボディにも古さを感じ、おそらくは2016年あたりに発売の製品かと思います。
さて、スペックと質感では今一つの本製品ですが、これがOSはWindows 10 Pro、Microsoft Office 2019のライセンス付属となると、コスパ度は高まります。
同スペック・Windows 10 Home・Officeなしの中国通販サイトでの最安時は約2万円(2019年9月26日時点では、たまたま妥当な製品がセール対象外のため、リンクは割愛)、約1万円でWindows 10 Proとし、Office 2019を購入するのはやや困難。
ただし、Yahoo! ショッピングでは2,000円台でOffice 365を購入できるため、自己責任でOfficeを購入する場合(私は購入しました)には、状況(コスパ度)は変わります。
また、Atom Z8350で、Windows 10 ProとOffice 2019を活かしきれるか、との課題は残ります。
▲▼同じくGLMの上の製品は、以下の記事で実機レビューのJumper EZBook X1のCPUが異なるバージョン。キーボードのキーの視認性があまりよくないのですが、タイピングしやすく、天板と底板はアルミ製で質感の高いボディです。
▼関連記事。上記と同じくGLMで販売のOffice 2019が付属する他製品の特集です。
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