ミニPCブランドの「GEEKOM」より、CPUに Core Ultra 9 185H あるいは Core Ultra 7 155Hを搭載する「GEEKOM GT1 MEGA」がリリースされ、公式ストアにて販売中です。
135 x 132 x 46.9mmと、同社の他のミニPCより 一回り大きな筐体に、USB4 2ポートを含めて、USBを合計 8ポート装備しています。
引用元・販売元
GEEKOM GT1 MEGAのスペック
公式ストアのスペック欄には、CPUに Core Ultra 5 125Hの記載もありますが、2024年9月23日現在の販売モデルは、Core Ultra 9 185H あるいは Core Ultra 7 155Hです。
Beelink GTi14 Ultra、Core Ultra 9 185Hを搭載 ミニPCの特徴。指紋認証、スピーカー、電源内蔵の全部入り、専用ドッキングステーションも用意
MINISFORUM AtomMan X7 Ti、Core Ultra 9 185Hを搭載のミニPCがリリース。4インチディスプレイでシステム情報などの表示も可能
▼下表は Core Ultra 9 185Hのセットモデルのスペックです。Core Ultra 9 185Hを搭載するミニPCとしては、上記の「Beelink GTi14 Ultra」「MINISFORUM AtomMan X7 Ti」が先行販売されています。下表では、「Beelink GTi14 Ultra」と比較し、優位な事項に黄色網掛け、劣位な事項にピンク網掛けしています。
CPU | Core Ultra 9 185H、16コア 22スレッド、最大 5.1GHz |
GPU | Intel Arc Graphics |
メモリ | 32GB(16GB x 2) DDR5-5600、2スロット |
ストレージ | M.2 2280サイズ PCIe 4.0 SSD 2TB、M.2 2242サイズ SATA SSDを増設可能 |
WiFi | WiFi7 対応 |
Bluetooth | 5.4 |
ポート類 | USB4 x 2、USB-A 3.2 Gen 2 x 5、USB-A 2.0、HDMI x 2、有線LAN x 2、SD カードスロット |
サイズ | 135 x 132 x 46.9mm |
OS | Windows 11 Pro |
その他 | 電源アダプターは 120W-19V/6.32A |
▲CPUのCore Ultra 9 185Hは、Pコア 6 / Eコア 8 / 低消費電力 Eコア 2の合計 16コア 22スレッド。Geekbench 5 ベンチマークのスコアの指標は「シングルコア 1800台、マルチコア 13000台」となり、普段使いに直結するシングルコアのスコアは、Core i7-1360P / Core i9-12900HKと同水準です。
NPU AI Boostに対応する Core Ultraですが、一般的には、インテル 第13 / 14世代 モバイル向けハイエンドのベンチマークスコアより低くなります。
▲同じく Core Ultra 9 185Hを搭載する「Beelink GTi14 Ultra」との比較も含め、スペックの補足は以下となります。
- このクラスのミニPCでは、2280サイズ M.2 PCIe SSDを増設可能とする製品も多いなか、本製品は 2242サイズのM.2 SATA SSDと控えめです。
- 一方、Thunderbolt 4対応との明記はありませんが、USB4 ポートを2個搭載していることは メリットの一つです。
- また、USB4を含めると、USB ポートは合計 8個と豊富です。
- 「Beelink GTi14 Ultra」との比較では、「GTi14 Ultra」のサイズが 158 x 158 x 55.8mmと大きい一方、本製品は 135 x 132 x 46.9mmと、ミニPCとしては 一般的なもの(同社のミニPCとしては やや大きい)。なお、「GTi14 Ultra」は、「PCIe x 8 スロット、2 スピーカー、指紋認証を搭載、145W 電源 ビルトイン」など、機能面で優れています。
▲2スロットのDDR5 32GB メモリ(16GB x 2)、2TB PCIe 4.0 SSDを搭載しています。なお、増設可能なSSDは、2242サイズのM.2 SATA SSDとなり、PCIe SSDは増設不可です。
外観
グレイとブラックのツートンの配色、ラウンドした形状など、mac Miniに似たデザインとなり、以下で紹介の「GEEKOM A8」をそのまま大きくしたイメージです。なお、「A8」のサイズ 112.4 x 112.4 x 37mmに対して、本製品は 135 x 132 x 46.9mmと、一回り大きな筐体です。
▼背面のUSB4 x 2ポートを含めると、USBを合計 8ポートも搭載しています。なお、上の画像のとおり、両サイドには パンチング状の通風孔があり、サイドから空気を取り入れ、背面から排出する仕様です。
まとめ
2024年10月現在、インテル CPUを搭載のミニPCとしては、他ブランドも含めてハイエンドの構成となる「GEEKOM GT1 MEGA」。私としては、増設可能なM.2 SSDを2242サイズのSATA SSDではなく、2280サイズのPCIe 4.0が望ましく思いますが、USB4 x 2ポート、USB-A x 6ポートと拡張性に優れています。
引用元・販売元
▼Core Ultra 7 155Hを搭載するPCは、以下の記事にて実機レビューしています。「GEEKOM GT1 MEGA」のおすすめとしては、Core Ultra 9 185Hを搭載するモデルですが、下位モデルのベンチマークスコアなどのご参考です。
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