国内PCメーカー・ブランドのFrontierから、Atom Z8350を搭載する 10.1インチのWindows 10 2 in 1端末「FRT210P」がリリースされました。このFrontierは約20年ほど前からコスパの高い端末をリリースするメーカーとして、私がPC雑誌などで同社の製品情報を読み込んでいた、懐かしさもあるブランド。
今回はそのFrontier製品への興味もあり、国内古参ブランドが送り出す製品としてはいかがなものか、FRT210Pの概要を確認してみました。
(画像引用元:Frontier 公式サイト)
FRT210Pのスペック
FRT210Pのスペックについて、よく似たスペックの端末から、中国メーカーを代表して私が所有する「Chuwi Hi10 Pro」、国内販売の代表としてドンキの「ジブン専用PC&タブレット3」と比較してみました。
文末のとおり価格も異なるのですが、優位な事項に黄色網掛をしています。3製品に共通する、あるいはそれぞれに特徴的な事項を補足します。
- 3製品ともに、CPUはAtom Z8350、メモリは4GB。私のChuwi Hi10 Proの使用感では、Webサイト閲覧などのライトユースでは問題なく動作します。ただし、旧世代のエントリークラスのCPUでもあり、重めのオフィスソフトや高速タイピング時の変換など、ややモタツクことも。
- 国内販売の製品としては並みの解像度ですが、FRT210Pとジブン専用PC&タブレット3は解像度が低めであることが気がかり。
- FRT210Pは10.1インチに小さなボディにもかかわらず、Micro HDMIではなく、Mini HDMIポートを備えていることは立派。外部ディスプレイ接続時の配線取り回しの安定度が高まります。
- 個人利用としては大きな影響はないのですが、FRT210Pは64bitのWindows 10 Proをプレインストールしていることも特筆すべき事項です。
▼上記コメントの補足となる記事はこちら
FRT210Pのスペックの外観
FRT210Pのスペックを外観の画像に基づき補足します。
▼FRT210Pの製品紹介には記載がありませんが、Chuwi Hi10の背面がアルミ製であるのに対し、FRT210Pはプラスチック製と思われます。シルバーの背面の機種が多いなか、ブラックの色調は逆に新鮮かも。
▲キーボードを付けての使用が多くなると思いますが、端子類は左サイドに集中しています。配線が集中することになるため、一部を右サイドに散らしてもよかったかも。また、電源は専用端子となりますが、USB Type-Cならなおもよかった。
▼上記の端子類が左サイドに集中していることを補うべく、キーボード右サイドにUSB 2.0ポートがありますので、こちらに無線マウスを接続しての利用となりそうです。
▼キーボード・タッチパッドは使用してみないと何とも言えないのですが、主要キーに変則的な配置はありません。キーはアイソレーションタイプではないのですが、この打鍵感がどのように影響するか気になります。
仕様にはパンタグラフ式でキーピッチは約15mmとあり、しかも日本語キーボードのため、おそらくタイピングは行いやすい部類ではないでしょうか。
▲Chuwi Hi10 Proのキーボードでは、タッチパッドが敏感すぎてほぼ使えないため、個人的にはFRT210Pのタッチパッドの出来により、その魅力度が大きく左右されます。
なお、ジブン専用PC&タブレット3のキーボードをイメージ画像でじっくり見てみたのですが、取付部やLEDの位置が異なっており、同じODM製品ではないと推察。
まとめ
国内外で人気のあったChuwi Hi10 Proとの比較では解像度の低さが気になりますが、それ以外では古さを否めないスペックながらもそつなくまとまっているFRT210P。個人的なところでは、やはりその魅力度を左右するのはキーボードの出来しだい。快適なタイピングが可能な場合には、一気にに魅力度が高まります。
▼FRT210Pの価格は公式サイトで税抜29,800円
▼比較対象としたChuwi Hi10 Air (文中のProがAndroidとのデュアルOSであるのに対し、AirはWindows 10のシングルOS)は本体が169.99ドル(約2万円)にキーボードを付けると約2万5千円。キーボードは英語キーボードとなり、キーがやや硬めでタッチパッドが敏感すぎるクセがあります。
▼ドンキのジブン専用PC&タブレット3は2018年12月8日時点では品薄のようですが、参考までにドンキ公式サイトのリンクです。
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