2019年10月30日に発売のFire HD 10。オクタコアのCPUにメモリ 2GBを搭載し、前機種(2017モデル)より約30%高速化とのことですが、その実力はいかがなものか。
発売後には詳細スペックがAmazon デベロッパーに掲載されるのですが、10月10日時点では未掲載。そこで、他製品た前機種を参照しつつ、Fire HD 10のら2019モデルの実力を推定してみました。
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Fire HD 10のスペック
まずは、Amazon サイトで公開されているスペックの確認です。
- CPU : 2.0GHz オクタコアプロセッサ
- メモリ : 2GB
- ストレージ : 32/64GB (使用可能領域 約25.3GB/55.8GB)
- ディスプレイ : 10.1インチ、IPS、解像度1920 x 1200
- カメラ : フロント、リアともに2百万画素
- WiFi : 11a/b/g/n/ac
- サイズ : 262 x 159 x 9.8mm、504g
- カラー : ブラック、ホワイト、ブルー
- 入出力 : USB Type-C、512GBまでのmicro SDカード
- Alexa ハンズフリーモード対応
- OS : Fire OS 7 (Android 9 ベース)
フロントカメラの画素数が、0.3百万画素から2百万画素にアップしたこともありますが、カメラはおまけ程度。
また、USB Type-Cであるものの、USB 3.0ではなく、USB 2.0となります。
大きなスペックアップは、CPUが4コアから8コアになったことに、OSがAndroid 5ベースのFrie OS 5から、Android 9ベースのFire OS 7となったこと。ただし、ピュアなAndroidではないために、Fire OS 7の機能と使い勝手への影響は未知数です。
▼Fire タブレットシリーズは、デザインに凝ったものではないのですが、Fire 7 / Fire HD 8と同様に、ベゼル幅は広く無骨な印象を与えます。
Fire HD 10 2019モデルのレスポンス (推定)
Amazonの製品紹介ではレスポンスについて、以下の記載があります。
2.0GHzのオクタコアプロセッサ、2GBのRAMで前世代機より30%高速化。つながりやすくなったWiFiで、映画やビデオ、雑誌やマンガ、ゲームの起動もよりスムーズにお楽しみいただけます
発売後には正式にCPUの型番などの詳細が、Amazon デベロッパーに掲載されるのですが、10月10日時点では掲載されていません。そこで上記の引用に基づき、その実力を推定してみました。SoC (CPU)については、海外サイトも参照したのですが明確な記載がなく、私の勝手な想像です。
- CPUはコスパに優れ、かつ他のFire タブレットの傾向からMedia Tek製で決まり。
- Media Tek製でオクタコア 2.0GHzとすると、「MediaTek 公式サイト」からの類推では、MT8785 、MT6795、あるいはHelio P10 (MT6755)か。
- Hilio Pシリーズはタブレットに採用されることは少なく、また、現行の最上位はP70であるため、今さらP10とは考えにくい。ここではMT8785との前提で話をすすめます。
- MT8785の場合、CPUはARM-A53 2GHz x 8、GPUはMali T860、解像度は1920 x 1200となり、製品紹介での記載にマッチ。
- あいにく、MT8785の場合には搭載事例が見つからず、また、ベンチマークも出回っていない状態。
- Fire HD 10 2017モデルのCPUであるMT8173の場合、AnTuTuベンチマーク v7のスコアは77000あたり。Amzonの製品紹介どおりに、この3割増とすると、そのスコアは10万。控えめにみても、9万あたりか。
- AnTuTuベンチマーク v7のスコアが10万もあれば、普段使いでは十分。負荷の激しいゲームをサクサク動かすのは困難であるものの、普段使いでは、遅いと感じることはありません。
- Amazonのコメントにある「つながりやすくなったWiFi」については、Fire HD 10 2017モデルにおいても、11a/ac対応のため、従来機と同水準かと思います。
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▼こちらは、Fire HD 10 2019モデルと同水準のレスポンスと思われるタブレットの実機レビュー。
まとめ
CPUの型番は不明ながらも、MT8785が妥当か。MT8785のベンチマークは出回っていませんが、Fire HD 2017モデルの3割増しとのAmazonの製品紹介を踏まえると、AnTuTu ベンチマーク v7のスコアは10万あたり。
この場合には、普段使いとしては十分なレスポンスとなり、当サイトで多く掲載する中国製のタブレットと同水準のコスパの高さ。ただし、Amazon プライムセールやタイムセールなどで、3,000円オフで販売されようものなら、他のFire タブレットと同様にそのコスパ度は圧倒的に。
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