Amazonよりリリースされた「Fire HD 10 2021モデル」と「Fire HD 10 Plus」。上の画像のとおり、別売りで専用のキーボード付きカバーが用意され、Fire HD 10 Plusは、FIre HD 8 Plusと同様にワイヤレス充電に対応しています。さらには、「Fire HD 10 エッセンシャルセット」は、キーボード付きカバーと Microsoft 365 Personalが付属する豪華な仕様。
Fire HD 10 2019モデルとの比較では、メモリが2GBから3GB(HD 10 Plusは4GB)と増量していますが、私としては、CPUなどの詳細スペックとレスポンスが気になるところですので、海外サイトを頼りに探ってみました(後日、Amazon デベロッパーサイトにて公開されました)。
Fire HD 10 2021モデルのスペック
2021年5月26日の正式販売後には、Amazon デベロッパーサイトに CPUやGPUなどの詳細スペックが掲載されますが、4月28日時点では以下の海外サイトより引用しました。引用でもあり、見出しは「想定」としています。
正式販売後に上記のデベロッパーサイトにてスペックが公開されていますが、下表どおりでした。
CPU | Mediatek MT8183 (Helio P60T)、8コア |
GPU | Mali-G72 MP3 |
メモリ | 3GB、Fire HD 10 Plusは4GB |
ストレージ | 32GB / 64GB |
ディスプレイ | 10.1インチ、IPS、解像度 1920 x 1200 |
WiFi、Bluetooth | 11 ac/a/b/g/n、Bluetooth 5.0 |
LTE | 未対応 |
カメラ | フロント 2百万画素 、リア 5百万画素 |
バッテリー容量 | 未確認、USB Type-C |
サイズ(本体) | 247 x 166 x 9.2 mm、465g |
OS | Fire OS 7, Android 9.0ベース |
その他 | 別売りで キーボード付きカバーを用意 |
残念ながら、CPUのMediatek MT8183 (Helio P60T)と、GPUのMali-G72 MP3は、Fire HD 10 2019モデルと変わらず。
Fire HD 10 2019モデルの記事(Fire HD 10 2019のCPU MT8183のベンチマークスコアを、他のAndorid端末と比較してみた)にも記載していますが、一般的なAndroid タブレットでのMT8183のGeekbench 4 CPUベンチマークスコアは以下となり、中国ブランドの1万円台半ば以降のスマホと大きく変わらず。ただし、この程度のスコアとなると、ブラウザなどの軽量アプリは普通に動作します。
Fire HD 10 2019モデルとの比較では、メモリが2GBから3GBに(HD 10 Plusは4GB)なったことが大きく、ようやくエントリークラスのAndroidタブレット並みとなりました。
その他、Fire HD 10 2019モデルとの相違は以下などがあります。
- Bluetoothは4.2から5.0にスペックアップ。
- リアカメラは2百万画素から5百万画素に。ただし、最低限のメモ書き代替となり、大きな進化ではありません。
- サイズは、2019モデルの262 x 159 x 9.8 mmから247 x 166 x 9.2 mmへと、一回りコンパクトに。ディスプレイサイズは同じであるため、ベゼル幅が狭くなっていると思われます。
▼「Fire HD 10 エッセンシャルセット」の Microsoft 365 Personalが付属することについては、Fire HD 10でOfficeを使用することに疑問も感じますが、多くの方にとって待望の専用キーボードが別売りで用意されていることは、大きなニュースです。以下の画像を見る限りでは、キーの配置に違和感もなく、10インチクラスともなると快適にタイピングできることでしょう。
▲キーボードはBluetooth接続。キーボード付きカバーの価格は 5,980円ですが、本体と比較すると割高のように感じます。
まとめ
海外サイトからの引用ですが、速報ベースでFire HD 10 2021モデルのCPU / GPUなどのスペックを記載しました。Fire HD 2019モデルとの比較では、メモリ 2GBが3GB(HD 10 Plusは4GB)となり、キーボード付きカバーが用意されていることは、大いに評価すべきこと。
一方、CPUとGPUはスペックアップなしですが、モデルの年式は2年のブランクがあり、もうワンランク上のCPUでもよかったように思います。
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