Amazonでのセールの都度、激安販売しているFire タブレット。以前から、Fire 7を購入すべきか迷っていたのですが、今回の初売りセールでも 3,480円と爆安価格であり、お遊び用端末として購入しました。本日受領したばかりで、設定もままならない状況ですが、早速のその第一印象的なレビューです。
全般的には、レスポンスやディスプレイにはある程度の割り切りが必要であるものの、動画視聴やAlexaのサブ的な運用のほか、Google Play アプリの検証やFire TV Stickとの連携など、いろいろと弄り甲斐のある端末です。その意味では、私にとってはレスポンスや低解像度であることも十分に許容範囲。
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Fire 7の外観、Fire HD 8 2017モデルとの簡易比較
AmazonのFire タブレットは質感を求めるものではないのですが、家族が使用のFire HD 8 2017モデルとの簡易比較も含め外観について記載します。
▼簡易的な説明書類とUSBケーブルにACアダプター。Fire タブレットに共通しますが、ベゼルはかなり太めです。
▼背面はプラスチック製の艶消し黒。
▲▼安い本体の割には高めのケースが多いため、私はケースなしで以下のガラスフィルムのみを装着して使用するつもりです。
▲▼Fire HD 8 2017モデル(上)と並べて撮影。手にした場合には、写真のサイズ差以上に大きさの相違を感じます。上下左右ともに、Fire 7はFire HD 8よりもベゼル幅は太くなっており、より武骨な印象を与えます。
▲HD 8は家族のフィルムの貼り方が上手くないため、フィルム右側が浮いてしまっています。
▼表面と液晶面の隙間を確認するため、拡大して撮影。双方ともに隙間の少ないOGSではないのですが、それほど隙間が目立ちません。
▲視野角はFire 7がより狭いような感覚もあるのですが、この価格としては十分。
▼電源、音量ボタンがある縦持ちでの上側より。同じ位置関係にありますが、配色としてはブラックのFire 7が好み。Fire HD 8 2017モデルのシルバーは、やや違和感のある配色です。
システム情報とベンチマーク
Fire 7 16GBの場合、セール時には3,480円の格安機ですので、スペックを語る製品でもなく、また、使用にあたってもある程度の割り切りが必要ですが、他製品と同様にスペックとシステム情報、簡易的なベンチマークについて記載します。
Fire 7のスペック
詳細なスペックはAmazon デベロッパーにて確認できますが、一部を抜粋しました。
SOC | MediaTek MT8163V/B (64-bit quad-core) |
CPU | ARM Cortex-A53 (1.3 GHz) |
GPU | ARM Mali-T720 MP2 |
メモリ | 1GB |
ストレージ | 16GB、32GB、MicroSDは最大 512 GBまで |
ディスプレイ | 7インチ、5ポイント マルチタッチ、解像度 1024 x 600 |
WiFi | 11b/g/n/ac |
Bluetooth | 4.1 |
カメラ | フロント、リアともに2百万画素 |
サイズ | 192 x 115 x 9.6mm、286g |
OS | Fire OS 6.3.0 (Android 7.1ベース) |
Fire HDと同じCPUを搭載しているのはよいのですが、ディスプレイを犠牲にしています。Fire タブレットはFHDのFire HD 10以外は解像度が低いのですが、特にFire 7の解像度は低くなっています。
また、Fire タブレットの傾向としてメモリも少なめ。Fire HD 10では2GB、Fire HD 8は1.5GB、Fire 7は1GBとなり、エントリークラスのAndroid スマホ・タブレットの半分の搭載量です。
システム情報
上記のスペックと同様ですが、CPU-Zから抽出したシステム情報は以下となります。
▲解像度はなぜか、976 x 600と表示されています。
ベンチマークスコア
Google PlayのGeekbench 5をApkpureサイトからダウンロードし、インストールを試みましたが、インストールできず。取り急ぎ、Amazon アプリストアにあったGeenkbench 3と、Webサイトで簡単に計測できるHTML 5のWebベンチマークのスコアです。
▼Single-Core、Multi-Coreともに、Nexus 7 2013モデルと同水準。約7年前の製品と同水準とはいえ、3,480円でこのスコアは立派ではないでしょうか。
▼こちらは簡易的にWebの快適さを計測できる HTML 5 ベンチマークのスコア。こちらのサイトにアクセスしAllを押下するのみで計測できます(Google Chromeを推薦)。
上はFire 7、下は手持ちのスマホのなかではローエンドでモッサリ感のある 約1万円のUMIDIGI A3 Proのスコア。GPUで大きくA3 Proより優位となり、Fire 7が高スコアとなりました。
▲▼比較対象とした、UMIDIGI A3 Proはこちら。
Google Play アプリのインストール
私の楽しみにしていることの一つは、Fire 7にGoogle Play アプリを導入し稼働状況を確認すること。導入方法は以下のFire HD 8の記事にて記載していますが、Fire 7での検証を踏まえ別記事にて報告します。
▼Fire 7を受領して初日でもあり、取り急ぎ導入したGoogle PlayアプリはChromeとGmailのみ。Fire OSではGoogle Play 開発者サービスを利用するアプリを完全に利用できないのですが、ChromeはGoogle アカウントでログインできず(Web閲覧はしっかりと機能します)、Gmailも同じくサインインできません(Gmail アプリは機能せず)。
体感レスポンス、その他雑感
Fire 7を短時間操作した範囲での体感レスポンス、その他の雑感です。全般的には動画視聴にはよいものの、レスポンスやディスプレイについては、格安機としての割り切りが必要です。
- アプリの起動やWebサイトの閲覧では、速いとは言えないのですが、想像よりも普通に使えます。同CPUを使用するFire HD 8 2017モデルも同様ですが、2年前であれば 「遅い」とは感じないレスポンス。
- ディスプレイの解像度については、動画視聴では問題ないものの、その他の画面ではやはり粗さを感じます。他のFHD以上の画面を見慣れているとメインで利用するには辛いレベルで、やはりサブ機としての使用が向いています。
- ハンズフリーのAlexa機能はよいものです。何度か以下の画面のエラーがあったものの、例えば「アレクサ、Hulu開いて」の呼びかけにもしっかりと応じます。
- じっくり検証が必要であり、現時点では数値で示せないものの、デフォルトの状態ではバッテリー持ちはよいとは言えず。
- ベゼル幅が太く、他に7インチのタブレットと比較すると幅広ですが、片手でホールドできるサイズです。片手操作は無理ですが。
▼何度か生じた Alexaの音声認識エラー。エラーであることを音声とともに画面で通知となりました。
まとめ
取り急ぎの第一印象的なレビューした。簡易的なベンチマークスコアでは、ローエンドのUMIDIGI A3 Proよりも優位とも言え一安心。それでもなお、レスポンスや低解像度のディスプレイには割り切りが必要であるものの、セール時には3,480円となる格安機としては、動画視聴やAlexa ハンズフリーなどのサブ的な運用、Google Play アプリやFire TV Stickとの連携の検証など、かなり遊べそうな端末です。この意味においては、速いとは言えないレスポンスや、低解像度の粗い画面も、格安機であることを踏まえると許容範囲です。
▼Fire タブレットが初めての方は、ディスプレイが高解像のFire HD 8もおすすめ
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