今回 レビューする製品は「EMEET」のスピーカーフォン「M3」。同社のスピーカーフォンとしては上位機となり、高品質な金属製ボディに5200mAhの充電式バッテリーを内蔵し、最大18時間の通話に対応。さらには、ノイズキャンセリング機能を搭載し、Bluetoothのマルチペアリング機能にも対応しています。
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EMEET M3の特徴
Amazonの製品紹介から抜粋の「EMEET M3」の特徴を記載します。ちなみに、従来の同社のロゴ(表記)は「eMeet」だったのですが、いつの間にか「EMEET」と全て大文字に変わっています。
- 4つの全指向性集音マイクを搭載し、360度全方位の音声をピックアップ
- EMEET独自研究の音声信号処理技術 VoiceIAによる、エコーキャンセリング機能およびノイズキャンセリング機能を搭載。コピー機、マウスノイズ、キーボードの打鍵音などの雑音を抑制。
- 5Wの高出力スピーカーを搭載し、聞き取りやすい音質を実現。
- 1台で6~12人の会議に対応し、本体を2台連結することにより 最大20人の会議に対応。
- Bluetooth マルチペアリング機能を搭載し、2台の機器を切り替えての接続が可能。
- 接続方式は Bluetooth、USB Type-C 有線。
- 5200mAhの充電式バッテリーを内蔵し、最大18時間の通話に対応。
▼複数の機器で利用する場合、Bluetoothのペアリング切替が面倒になりますが、マルチペアリングに対応しています。また、USB 有線の接続に対応しているため、Bluetoothのマルチペアリング・ USB 有線と、機器間で切り替えることができます。
▼1台で6~12人の会議に対応し、本製品を2台連結することにより 最大20人の会議に対応可能です。
EMEET M3の外観
これまで同社の複数のスピーカーフォンをレビューしており、いづれも質感の高い製品となりますが、本製品ではその質感がさらに高まったように感じます。
▼これまでレビューした同社の製品(事例としては eMeet Luna スピーカーフォンの実機レビュー。マイクの感度よく、スピーカーの音質もクリア。金属製ボディで重厚感もありを参照)は、サイドが鮮やかなブルーの外箱だったのですが、本製品はシンプルな外箱です。
▼本体はハードケースに収納されていることもあり、内側の保護材なしです。
▼ケースに収納された本体と説明書。説明書は9ヵ国語構成で、うち日本語は7ページ分。接続とボタン類の操作がメインとなります。
▼ケース表面のEMEETのロゴがわかるよう、明るくしての撮影です。ケースはハードな素材となり、本体をしっかりと保護できます。
▼手前のボタン類は左から、VoiceIA(ノイズキャンセリング)のオンオフ、音量小、マイクのオンオフ、音量大、通話開始・終了。
▼反対側のボタンは、電源ボタン、Bluetooth (長押しでペアリング、短く押すとBluetoothのオンオフ)。端子は、USB Type-C(充電、機器との接続)、イヤホン、本体をもう一台接続用のチェーンポート、ロックポート。
▲電源ボタン・Bluetooth ボタンの左右と、少し離れた場所にある小さな穴はマイクです。
▲▼こちらの「Luna」では、大きな電源ボタンとBluetooth ボタンが上にあるのですが、電源ボタンの使用頻度が高い場合には、Lunaの配置が便利なように思います。
▼全体をあらためて掲載。金属製であり、ずっしりと重みを感じます。
▲質感の高さは、こちらの写真から何となく伝わるかと思います。
▼USB-AのBluetooth アダプタ(Bluetoothを装備しない機器で使用)は、裏面に収納できます。
▼先述の「Luna」との比較すると本製品は一回り大きく、ボタン類が小さいのがわかります。また、電源ボタンとBluetooth ボタンの配置が異なります。
▼スチールグレイのMacBook 12と並べて撮影。Macを意識したかのように、色合いはマッチしています。
▼周囲には状態を示すインジケーターが組み込まれています。上の写真のレッドは マイクをオフにした状況、下の写真は音量調整時に一時的に点灯している状況。
▼ケース、本体、USB アダプターを並べて撮影。
機器との接続
Windows PCとMacにおける、Bluetoothと有線接続について記載します。EMEETの他のスピーカーフォンと同様に、Bluetoothのペアリング、有線での認識ともに速いです。
Windows PCとの接続
Windows PCでは、付属のBluetooth アダプターを利用して Bluetooth 接続してみました。上の写真では、13.3インチのPCにアダプターを挿入していますが、アダプターは少し大きめです。
▼USB ポートにアダプターを挿入すると、以下の画像のとおり「eMeet Adapter A300(アダプターの製品名)」と表示されます。
▼Bluetoothのペアリングは即完了。
▼Macの場合には、出力とマイクの入力ともに、手動で本製品に切り替える必要があるのですが、Windowsでは自動で選択となります。
Macとの接続
続いて Macとの接続について記載します。Macも Windows PCと同様に、Bluetooth / 有線ともに即認識します。
▼Bluetooth 接続した状況。機器名は「EMEET Office Core M3」とあり、これが正式名称です。
▼USB 有線、Bluetoothの双方で接続している状況。出力先を切り替えて使用できます。
▼こちらは入力(マイク)側。
マルチペアリング
本製品は、Bluetoothのマルチペアリングに対応しています。マルチペアリングに未対応の場合、例えば、Windowsで使用後にMacで接続する際には、Windowsでの接続を解除して Macに接続する必要がありますが、双方でペアリングした後に切り替えて使用できました。
WindowsとMacを切り替えて使用する方は少ないと思いますが、在宅勤務中はPCでメイン利用し、夜間はFire TV Stick などのスピーカーとして利用しする場合などに便利です。
使用感
使用感については、スピーカー単体、スピーカーフォンとしての使用感に分けて記載します。なお、大容量のバッテリーを搭載していますが、私はバッテリーを使い切るほどに、長時間連続してオンライン会議をすることはないため、コメントは割愛しています。製品紹介では「最大18時間の通話に対応」とあり、通常の使い方では バッテリーを使い切ることはないでしょう。
スピーカー単体としての使用感
MacとWindows PCに接続し、YouTubeを視聴してみましたが、マイクをオフとした スピーカー単体としての音質は想像以上によいものです。
- MacBook Pro 15インチ 2012モデル、M1 MacBook Airとの比較ですが、さすがに本製品は5Wの出力でもあり、音量としては本製品が格段に大きいです。最初に切り替えた際には、あまりにも音量が大きく驚いたほど。
- 内蔵スピーカーを特徴の一つとする 40インチのモニターに付属のスピーカーと比較しても、本製品がより大音量でクリアに聞こえます。
- 音質としては特定の音域を強調することなく、フラットな印象。
- ステレオではないために迫力には欠けますか、音量が大きくクリアなために、YouTubeのニュース関連の出力先としては十分です。
スピーカーフォンとしての使用感
自宅と会社に持ち込んで、オンライン会議で使用してみましたので、その使用感を記載します。
- 対面での参加者5名+オンライン参加者で使用したところ、対面での参加者側でのスピーカーの音量、音質は十分。
- 音量調節、マイクのオンオフの反応も適切です。
- オンライン参加者側に確認したところ、マイクでの音の拾い方、聞こえ方も課題はなく、クリアに聞こえているとのこと。
- 他の同サイズクラスのスピーカーフォンでは、話者の近くにスピーカーフォンを移動することも多いのですが、5名程度では移動させなくとも十分です。
- ノイズリダクションも試したみましたが、周囲がそれほど喧しい状況でなかったため、効果を十分に確認するに至らず。ただし、オンライン会議後に、オンライン参加者に残ってもらい、キーボードの打鍵音を大きくしてタイピングしたところ、それほど気にならないとのことです。
まとめ
EMEET社のスピーカーフォンでは上位機となる「M3」の実機レビューでした。本文でのコメント以外では、私の会社の部署では EMEET M3よりも大きな他社製のスピーカーフォンを利用していますが、EMEET M3がよりコンパクトで高品質、さらにはスピーカーの音量も大きく、よりよい製品との認識です。
また、ハードケースが付属していることも メリットの一つです。よりコンパクトな製品ではケース付きのものも多いのですが、M3のクラスでは ハードケース付属は珍しいです。
▼7月12〜13日のAmazon プライムデーでは プライム割引とクーポン利用により 16,899円での販売です。
▼その他、EMEETの多くの製品が Amazon プライムデーセールの対象となっています。
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