今回レビューする製品は、11個のLEDリングライト付きのWeb カメラ「eMeet C970L」。ノートパソコンや通常のWeb カメラの場合、顔が暗くなることも多いのですが、3段階の輝度のリングライトが付いているため、適切な明るさでオンライン会議などに映像を表示することができます。
この4月から社会人の息子は就職先での事前研修などに、Web カメラの他にリングライトを準備して面談に臨んでいましたが、オンライン会議・研修などの使用の場合(明るさはやや控えめ)、当製品なら1台で事足ります。
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eMeet C970Lの特徴
一部 私のコメントも含み、Amazonの製品紹介から特徴を記載します。
- 最大解像度 1080p / 60fps、有効画素数 200万画素
- 4層光学レンズ、オートフォーカス、視野角 75°
- 2つのノイズリダクションマイクを搭載
- 11個のLEDリングライト付き、明るさは3段階で調整可能
- カメラを上に向けると、カメラオフ・リングライトオフのプライバシー機能付き
- サイズは 135 × 83 × 65.5mmと、通常の200万画素のWeb カメラとの比較では、ひと回り大きなサイズ感
- フリーソフト「eMeetLink」により、明るさ・コントラストなどを調整可能。ただし、3月5日時点では、ダウンロード先がリンク切れでした。
▼トップに薄く電球マークがありますが、これを軽くタッチすることにより、LEDリングライトのオフ、3段階の明るさ調整を行うことができます。実機での確認では、触れるとすぐに明るさが変更でき、便利な機能です。
▼Web カメラの場合、消し忘れ・プライバシーの保護が重要なポイントとなりますが、カメラを天井方向に傾けることにより、カメラがオフとなります。
▼ノイズキャンセリング機能付きのデュアルマイクを搭載し、PCに内蔵のマイクよりは高品質。
C970Lの外観
続いて、eMeet C970Lの外観について記載します。LED リングライト以外の機能や構成としては、eMeetや他社製品と概ね同じですが、リングライトを搭載していることもあり、意外と大きなWeb カメラです。
▼私はeMeetの複数のWeb カメラを所有していますが、同社の他製品と同様に、白地に青の外箱です。
▼本体と説明書のみのシンプルな同封品。説明書は8ヵ国語構成ですが、英語での全説明の記載後に日本語と続くものではなく、一つの段落に8ヵ国語が混在しているため、やや解りづらいように感じます。
▲▼本体には保護シールが貼られています。
▼本体を拡大。サイズの実測では、横幅は最大 119mm、縦幅は最大 46mm(レンズ・リングライトの部分)。Amazonの仕様では 幅 135mmとありますが、異なるようです。
▼正面より。両サイドの文字の部分に マイクがあるのがわかります。なお、表面は網目模様にように見えますが、私の服の素材が映っているため。ピアノブラック塗装となり、映り込みや指紋の付着は多少目立ちます。
▼上側より。照明の当たり具合で見えにくいですが、本体の中央に電球マークがあります。物理的な凹凸のあるボタンではないのですが、軽くタッチすることにより LED リングライトのオフ、3段階の明るさを調整することができます。
▼裏面には三脚取付用のネジが切ってあります(三脚は付属していません)。
▼他の多くのWeb カメラと同様に、ノートPCのディスプレイやモニターに挟んで取り付ける形式です。
PCに設置の事例
続いて、複数のPCに設置してみましたので、写真を掲載します。
▼こちらは M1 MacBook Airに設置。他製品と同様に挟み込んでの取り付けのため、ディスプレイを勢いよく動かすと外れることもありますが、通常運用では問題ありません。
▼3段階の明るさ調整の変化は、写真で撮影すると明確ではないために割愛しますが、正面から見ると眩しいほど。
▼このように上に向けると、自動的にWebカメラ・リングライトの照明はオフになります。オンオフのレスポンスは十分です。
▼こちらは 15インチのMacBook Pro Retina Late 2013に設置。サイズ的にはしっくりきます。
▼リングライトをオフの状態で拡大。前面は艶あり塗装のために、部屋の壁紙の紋様が映り込んでいます。
▼背面より取り付け部分を拡大。
▼こちらは14インチのLenovo ThinkPad X1 Carbon 2016モデルに設置。
その他、24インチ・40インチのモニターにも設置しましたが、ベゼル幅が極端に狭いモニターの場合、モニターのベゼル幅から取付部分がはみ出ることがありますが、私が試してみた範囲ではモニターの表示領域への影響はありません。
PCとの接続
Windows 10 / 11、macOSともに、USB-Aのポン付けで認識しますが、参考までに設定での接続状況の確認画面を掲載します。
Windows 10
▼C970Lが接続できていることは、「Bluetoothとその他のデバイス」で確認できます。
▼マイクの接続状況の確認は、「システム」「サウンド」の入力にて。自動選択できていない場合には、eMeet C970Lをプルダウンから選択します。
Windows 11
▼Windows 10 / macOSも同様ですが、Windows 11の起動と同時に「C970L」を認識。
▼詳細画面では明るさやコントラストを調整できます。
▼マイクが有効なことの確認は、「システム」「サウンド」の「入力」にて行います。
macOS
▼Web カメラが機能していることは「FaceTime」などのアプリで確認できます。マイクは「システム環境設定」「サウンド」の「入力」で確認できます。
使用感
設置・操作関連、カメラの画質やマイクなどの使用感について記載します。出社して仕事をすることの多い私ですので、実際にC970Lを使用してオンライン会議をしたのは 2回のみとなりますが、現時点でのコメントです。
設置、操作関連
設置については、同形状のWeb カメラに共通することも多いのですが、操作に関する事項とあわせて記載します。
- LED リングライトのタッチ操作による明るさ調整は、軽くタッチするのみで反応し便利です。
- ただし、即反応となるため、角度を調整する際にも触れていまい、明るさ調整となることもしばしばあります。
- 前述のとおり、カメラを上にして即オフとなる仕様は秀逸。ウクライナ情勢など、PCのセキュリティ面も気になる昨今ですが、この機能はありがたい(前述のとおり、やや敏感すぎると感じる方もいるかと思います)。
Web カメラ、マイク
Web カメラの映像品質、マイクの使用感です。
- Web カメラの画質は、M1 MacBook Air、その他のノートPCに内蔵のWeb カメラよりも格段に解像度は高く、フォーカスも良好で綺麗な映像です。
- ただし、M1 MacBook AirのWeb カメラと比較すると暗い画像。本来は eMeetLinkのアプリである程度の明るさ調整(その他のアプリでも可能ですが)できるのですが、eMeetLink サイトがリンク切れとなっているために試さず。
- LED リングライトの明るさは、ノートPCと通常の距離では 眩しいほどに明るいもの。以降に掲載しているスクショの画像では、明確な相違を見出せませんが、実際にはリングライトなし・ありの相違はわかります。ただし、私の期待値(より明確な違いがあるとよい)よりも明確ではないイメージ。
- マイクにおいては自分では確認できないのですが、オンライン会議の相手のコメントでは普通に良好とのこと。
▼Temasの画面ですが、C970Lを天井に向けた場合、プライバシー保護が機能し 以下のとおり マイク・カメラがオフになります。大きな絵柄でもあり、これは便利な機能です。
▼こちらは M1 MacBook Air、FaceTimeでの画像。上から順に、M1 MacBook Airに装備のカメラ、C960Lのリングライトオフ、C960Lのリングライトオン・最大輝度です。
M1 MacBook Airのカメラは、色合い・明るさがよりよい一方(色合いは好みにより異なる。C970Lは寒色系)、解像度はC960Lが優れています。なお、いづれもソフトでの色合い・明るさ調整なしのデフォルト設定です。
まとめ
LED リングライト、上に向けて カメラ・リングライトオフが大きな特徴となる「eMeet C970L」。大きなリングライトほどの効果はありませんが、通常のWeb カメラでは明るさ不足を懸念されている方には候補となる製品です。
▼Amazonの販売情報。2022年3月5日時点の価格は、2,000円オフのクーポン利用により 4,999円。
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