EBL ポータブル電源 MP1000 実機レビュー、270,000mAh/999Whの大容量バッテリーを搭載、ノートPC・モニターへの給電時も長持ち、静音性も保持 | Win And I net

EBL ポータブル電源 MP1000 実機レビュー、270,000mAh/999Whの大容量バッテリーを搭載、ノートPC・モニターへの給電時も長持ち、静音性も保持

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今回レビューする製品は、Amazonにて「EBL」ブランドから販売のポータブル電源「MP1000」。大容量 270,000mAh / 999Whのバッテリーを搭載し、出力は ACコンセント出力 x 2、DC出力 x 2、USB -A(QC3.0急速充電対応)x 3、 USB-C(PD60W出力)、ワイヤレス充電の5系統。別売りのソーラーパネルによる本体への充電にも対応しています。

レビューする製品はこちら

EBL ポータブル電源 MP1000、Amazon

EBL ポータブル電源 MP1000の特徴

最初に Amazonの製品紹介などから抜粋の、「EBL」ブランドの概要と今回レビューする製品の特徴を記載します。

「EBL」ブランドについて

私は初めて取り扱うブランドについては、公式サイトなどで概要を確認するようにしていますが、Amazonに記載の事項、公式サイトも含め、以下の記載があります。

  • 1998年以来、約20年主に電池、電池充電器、ポータブル電源、ソーラーパネルなどを販売。
  • 主として、米国・欧州にて展開。公式サイト以外に英国向けのサイトのあります。
  • 国内のAmazonでは、複数の「ニッケル水素充電池」「充電器」を販売し、購入者も多くなっています。
  • 海外通販のAliExpressでは展開していないようです(確認不足ですが、中国資本と思いきや、そうではないかも)。

 

▼「EBL」ブランドで売れ筋の製品は、以下などの「ニッケル水素充電池」。海外も含めてですが、レビュー件数は 12,000超えです。

ポータブル電源 MP1000の特徴

Amazonの製品紹介から抜粋の特徴は以下です。なお、Amazonのレビューコメントにも記載がありますが、AC出力の仕様は「110V ±10% / 60Hz」となっており、50Hzには対応していないことに注意が必要です。その他の入力・出力の詳細仕様につきましては、Amazon 製品紹介の最下段を参照いただければ、と思います。

  1. 超大容量の270,000mAh / 999Whのバッテリーを搭載。
  2. 1000W(瞬間2000W)の高出力であり、ヘアアイロンや炊飯器、アウトドア冷蔵庫、プロジェクターなどの電気製品でも使用可能。
  3. 純正弦波を採用しており、電気製品にダメージを与える可能性が極めて低い。
  4. 5つの出力方式、最大10デバイスへ同時給電可能。
  5. 5つの出力方式は、ACコンセント出力 x 2、DC出力 x 2、USB -A(QC3.0、18W 急速充電対応)x 3、 USB-C(PD60W出力)、ワイヤレス充電(10W)
  6. LCDの液晶画面にて、バッテリー残量・出力などを確認可能。
  7. ランタンやSOS用フラッシュとして使用可能なLEDライトを搭載。
  8. 別売りのソーラーパネルでの本体への充電も可能。
  9. 本体のサイズは 290 x 202 x 202mm、約8.5kg(付属品を含めると約9.5kg)。
  10.  PSE、UN38.3、MSDS、FCC、ROHSなど必要な認証を取得済。保証は購入から1年間。

 

▲▼説明書から抜粋の、主な機器の使用時間の目安は以下です。

  • ノートPC(41.4Wh)は約20回
  • 32インチ(60W)のテレビは約14時間
  • 加湿器(15W)は約56時間
  • ビデオカメラ(5.9Wh)は約143回
  • 照明灯は約212時間
  • ミニ冷蔵庫は約21時間
  • ドローン(89.2Wh)は約9.5回
  • スマホ(10Wh)は約84回
  • Swith(16Wh)は約53回

 

また、本体への充電時間の目安は以下です。なお、説明書には 「本体への充電と同時に AC出力端子から電気製品への給電はできない」とあり注意が必要です。

  • 付属のACアダプターでは 約7〜8時間
  • 付属の車載充電ケーブル(12V)では約9〜11時間。

開封、外観

開封、付属品、外観について記載します。本体はブラックに鮮やかなオレンジのツートンとなっており、Jackeryの製品に近いイメージです。

開封、付属品

 

▼輸送時には通常の段ボールの外箱、以下の製品の外箱と二重構造になっています。290 x 202 x 202mmの本体のサイズにあわせて(内側の厚めの保護材も含めて)、399 x 268 x 270mmと大きく頑丈な外箱です。

 

▼反対側とサイドにも、大きな特徴と仕様が掲載されています。

 

▼本体はブラックとオレンジ、外箱はホワイトとオレンジと、オレンジがイメージ色のような製品ですが、オレンジの上側には持ち運びしやすい取手が付いています。

 

▼付属品一式。上・左から順に、AC アダプターと分割式のケーブル、MC4 7909のソーラー充電ケーブル、12Vのカーチャージャーケーブル、説明書。

 

▼ACアダプター、ケーブル類を拡大。AC ケーブルは製品に見合う 太くしっかりした物です。

 

▼ACアダプターのサイズ感がわかるよう、マウスを並べて撮影。アダプター本体のサイズは、164 x 69 x 32mm。本体と接続中には ブルーのLEDが点灯しますが、接続中には アダプター本体が かなり熱くなります。

 

▼ACアダプターの仕様がわかるよう拡大。

 

▼MC4 7909のソーラー充電ケーブル、12Vのカーチャージャーケーブルを拡大。ACアダプターのケーブルと同様に、コードは太く しっかりしています。

 

▼説明書は英語と日本語の表記となり、日本市場を意識していることがわかります。うち、日本語は14ページ分もあり、各部の名称・使い方、LCDの見方、充電方法、注意事項、保証(購入から1年間)など、詳細に記載されています。

本体の外観

続いて本体の外観について記載します。写真を圧縮しているため、オレンジの部分は実際の製品よりも鮮やかさに欠けることをお含みおきください。

大容量でもあり、本体のサイズは 290 x 202 x 202mmと大型(容量からするとコンパクト)です。オレンジがよいアクセントになっており、樹脂製のボディやポート類、ロゴなども含めて品質は高いです。

 

▼前面より。パネル部分は、左上に電源、中央にアウトプット、右上にインプットと切り分けされており、わかりやすいです。

 

▼ややサイドより。もちろん、取手の部分は折りたたむことができます。サイドの凹凸の部分は、保護用に多少の柔軟性のある素材です。

 

▲▼パネル部分を拡大。「DC」「USB]「AC」のオンオフボタンが独立しています。上のLCDパネルはこららのボタンをオフに、下はオンにした状態。パネルはやや淡さもありますが(20秒以上操作しない場合、LCDは消灯します)、視認性はわるくありません。

 

▼ポート類のある面の反対側(裏側)はEBLのロゴのみ。取手を折りたたんでいますが、オレンジとブラックのツートンがよい感じとなり、デザインもよいものです。

 

▼通気口のある左右両サイドは同じ形状です。私のこの1週間の使用は、スマホ・パソコン・24インチのモニター・コードレス掃除機のバッテリーなどとなり、高負荷なものではないのですが、ファンはほとんど動作していません。ただし、何度か大きな音量でファンが短時間 回転することがありました。

 

▼取手を折りたたんで、ワイヤレス充電機能のある上側を撮影。

 

▼上側を横から撮影。

 

▼底面には仕様と注意事項の記載があります。

 

▼四隅には薄いゴム足がありますが、厚みがわかるように撮影。本体のブラックの部分は金属調の塗装ですが 樹脂製です。

 

▼本体とACアダプターのサイズ感がわかるよう、並べて撮影しました。

複数の機器への給電と使用感

パソコンやスマホなど、複数の機器を接続しての給電・充電と使用感について記載します。

複数の機器への給電

 

▼M1 MacBook Airに USB PD ポートから充電中。

▲▼Macの「AC充電器の情報」は60Wと、仕様どおりです。

 

▼USB / AC / DCのそれぞれの出力W数が表示されます(写真はUSB 出力)。

 

▼同じく M1 MacBook Airですが、AC出力から給電中。

 

▼所有するノートPCのなかでは電源にシビアな製品(写真はLenovo ThinkPad X280)も、USB Type-Cから問題なく給電できています。

 

▼Windows PCとAndroid スマホをUSB ポートから、iPhone SE 第2世代をワイヤレスにより給電・充電中。ワイヤレスは10Wでもあり 充電スピードは速くありませんが、3台同時に給電・充電できています。

 

▼ワイヤレスにより、iPhone 12 Pro Maxを充電中。12 Pro Max、SE 第2世代ともに、背面のリアカメラに出っ張りがあるため、微妙な位置合わせが必要です。

 

▼24インチのPC用モニターに給電して使用中。

 

▼コードレス掃除機のバッテリーを充電中。

 

▼機器の接続ではありませんが、明るい室内でライトをオンにした状態。ライトは正面から見ることができないほどに明るいです。

使用感

これまで記載の事項も含めて使用感を記載します。

  • ACアダプターでの本体への充電中に、ACアダプターはかなりの熱を持ちます。
  • 本体のバッテリーを使い切ったうえでフル充電することはなかったのですが、50%の充電には3~4時間要したと記憶(ほぼ仕様どおりです)。
  • 一方、これまでレビューしたポータブル電源では、本体に熱を持ち ファン音が激しくなる頻度が高い製品もありました。本製品の場合、エアコン設定温度 25℃で使用中には、本体は全くと言えるほどに熱を感じず、ファンが回転することは稀です。
  • ファン音をより具体的に記載すると、私のこの1週間の使用は、スマホ・パソコン・24インチのモニター・コードレス掃除機のバッテリーなどとなり、高負荷なものではないのですが、ファンはほとんど動作していません。ただし、二回ほど大きな音量でファンが短時間 回転することがありましたが、1分弱の回転でもあり、気にするほどではありません。
  • ミニ冷蔵庫などに給電した場合には、ファンが回転する頻度が高くなる可能性もありますが、私が試した機器を接続する範囲では静音であり、メリットの一つです。
  • ワイヤレス充電は普通に機能しますが、背面のカメラに出っ張りがある場合(大抵のスマホはそうですが)、微妙な位置合わせが必要。また、10Wでの充電となり、充電速度は速くありません。
  •  さすがに 270,000mAhの大容量の恩恵で、スマホ数台、ノートPC、24インチモニターを給電・充電した程度では、本体のバッテリー消費の減り方は緩やかで、残量を意識する必要もないほどです。
  • 上記と関連し、24インチモニターの2時間ほどの連続使用でのバッテリーの減りは 1~2%程度と、ポータブル電源としては驚異的です。

 

▼本体のファンはほとんど回転しないのですが、回転した場合の騒音(iPhone アプリ「騒音測定器」で簡易的に測定)は 約45dB。低い音質ですが静かとは言えず、一般的なPCのファンのフル回転よりも大きい音量です。

まとめ

M1 MacBook AirとWindows ノートPC、スマホとタブレットを数台、24インチモニターと負荷が大きくない製品を接続したなかでのレビューですが、本体のファンが回転することは ごく稀で静音性も保持しています。やはり、特筆すべきは 270,000mAhの大容量バッテリー。上記の使い方では、バッテリー残量をほとんど意識することなく使用できます。なお、文中に記載のとおり、AC出力は 「110V ±10% / 60Hz」となっており、50Hzには対応していないことに留意ください。

私が住む千葉での、数年前の台風による大規模停電時には 自宅でのポータブル電源が活躍しましたが、大容量の本製品の場合には、スマホ複数台・数日間の充電や小型扇風機など より活用できることとなり、まさかの場合にも安心です。

 

▼記事投稿時の2022年8月15日時点のAmazon 価格は 64,800円でしたが(さらに10%のポイント付与あり)、2024年7月15日のプライムデー先行セールの価格は 59,329円(プラス 8%のポイント付与)。タイムセールも含めて、この価格帯が底値です。

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