Chuwi Hi10 Proをより有効利用できないかと想いから、試しにChrome OS (CloudReady)をUSB Bootしてみたのですが、不都合が多く玉砕です。
少しでも上手くいきそうなら、お遊び要素としてUSB Bootまでの段取りを詳しく記載するところですが、おすすめではないために今回はどこに不都合があったのかの報告となります。
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CloudReady(Chrome OS)をWin 10タブにてUSBブート、タッチパネルは認識するも他の課題あり
USB Boot、設定について
上手く機能しないために詳しい説明は省略しますが、私の備忘録程度にUSB Boot、起動後の設定で戸惑ったことを記載します。
▼ CloudReadyのダウンロード、USB Boot用のメディアの作成方法は以下のサイトを参照ください。ダウンロード容量は約1GBと大きいのですが、流れは簡単です。
▼Chuwi Hi10 Proの場合、本体側のMicro USBではBootできなかったため、キーボード側のUSBにメモリを挿入しBootします。
▼USB Bootは、起動中にF7キーを連打すると以下の通常の起動とUSB Bootの選択画面となりますので、USBメモリを選択します。
▲▼ Chuwi Hi10 Proで上記の画面が表示されない場合には、デフォルトのAndroidとWindowsの切替画面をオフにしておくとよいかも。私はあらかじめオフにしたうえで実行しました。
▼USB Boot後の設定画面では画面は縦に。この縦から横への変換が最初の難関ポイント。しかも、タッチパネルは反応しません。
ここはChrome OSのショートカットキーにて対応します。Hi10 Proのキーボードの位置関係では「Shift + Ctrl + F3(もしくはF4)」により画面が90度回転します。
操作に支障のある不具合
ここからが苦しい展開になります。一過性あるいはUSBポートの関係かもしれませんが、以下のようにフリーズが連発します。
2019/2/17 追記
MacBook Air 11でもUSB Bootしたところ、同様にフリーズすることが多く、どうやらCloudReady側の問題のように思われます。以前はフリーズすることはなかったのですが、今回あらたにダウンロードしたため、バージョンの関係か(未確認)。
- ディスプレイを傾けるとブラックアウトし、USB Bootを最初からやり直し。
- Chrome OS起動後のパスワード入力画面でフリーズ。処理が追い付いていないような感覚で、アクションの都度 数分フリーズします。
- ようやくホーム画面にたどり着いても、メインとなるChromeでフリーズ。
なお、純正のキーボード・タッチパッド、USBマウスは普通に使えます。「タッチパッドが普通に使える」は、Hi10 Proの純正キーボードの場合には敏感すぎるとなります。
その他の不具合としては以下。Bluetooth 機器を試す以前の課題のため、Bluetooth 機器の接続はなしです。
- USBの無線LAN子機を認識しない。デフォルトのWiFiチップは感度がわるいために無線LAN子機は必須ですが、これが使えないとWebサイト閲覧もままならない状況です。
- タッチパネルが使えない。
- ディスプレイの明るさ調整ができない(音声は試さず)
- 解像度の変更ができない(かもしれない)。
つかの間に動いた際には軽快な動作なのですが、上記1と2が致命的。特に、1の無線LAN子機が使えないことで、ネットの接続を前提としたChrome OSが機能しない状態に陥ります。デフォルトのWiFiチップでは感度と回線速度がダメダメで難あり。
まとめ
Windows 10とChrome OSのデュアルブートは無理としても(CloudReadyの場合、デュアルブートできる端末はごく一部)、Chrome OSのシングルブートも構想していたのですが、フリーズ連発、タッチパネルと無線LAN子機が使えないことで玉砕。時間があるときに軽めのLinuxを試してみます。
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