4月に速報ベースでお伝えしたChuwi MiniBookですが、Chuwi Officialサイトに正式にアップされています。驚きなのが、CPUは当初 Gemini Lake N4000/N4100としていたのですが、GPD Pocket 2 Max / One Mix 3 / Falcon 3への対抗からか、Core m3-8100Yへと変更となり、さらにはPCIe SSDをサポートしています。
しかも、ボディ色はOne Mix 2Sと同様にブラック・シルバー・ピンクの3色展開。今回は公式サイトから読み取れる範囲となりますが、先行するGPD Pocketのクローン端末との比較も含め、Chuwi MiniBookのスペックと特徴を確認してみます。
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Chuwi MiniBookのスペック、One Mix 3 他との比較
2019年5月18日時点のChuwi MiniBookのスペックにおいては、公式サイトでも詳細が明らかにされていない項目も多く、また、他機種においてもリリース直後は通販サイトの情報も誤植などがありますので、部分的に参考程度の情報となります。
8インチクラスのGPD Pocket 初代のクローン端末として、Chuwi MiniBook、GPD Pocket 2 Max、One Mix 3、Falcon 2を比較しています。
共通点・相違点も含めての記載となりますが、現在判明している範囲でのスペックの特徴は以下。
- Chuwi MiniBookは、他端末への対抗からか、CPUは当初アナウンスのGemini LakeからCore m3-8100Yへ変更。
- スペック表には記載していませんが、Chuwi MiniBookのみメモリはDDR4。
- Chuwi MiniBookとFalcon 2は8インチとなりますが、GPD Pocket 2 Maxは8.9インチでタッチパッド付、One Mix 3は8.4インチ。コンパクトなPCのため、このサイズの相違が、少なからずキーボードのタイピング感に影響するものと思います。
- Chuwi MiniBookはデフォルトのストレージはeMMCですが、M.2 SSDスロットがありPCIe SSDもサポート。デフォルトをeMMCとして価格を抑え、ユーザーの任意でPCIe SSDに換装可能な設定はメリット。
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Chuwi MiniBookの外観と機能性
上の画像のとおり、ブラック・シルバー・ピンクの3色展開となりますが、私が購入するならブラック。シルバー版のキーボードの配色は不明ですが(開発過程ではブラック)、ブラックのシックな外観とキーボードの印字の視認性のよさ(シルバーのキーボードは白の印字となることが多く、キーの視認性に懸念)がポイント。
3色展開は7インチのOne Mix 2Sと同様ですが、Chuwiまでもが キーボードにボディの構成、コンセプトをここまで同じ(クローン端末)にしてよいのか、恐ろしさも感じます。
▼上の画像はOne Mix 3、下の画像はChuwi MiniBookですが、私が懸念するのはキーボードのタイピング感。
One Mix 2Sと同様に変則的なキー配置ですが、短期間のみOne Mix 2Sを使用した範囲では、7インチのサイズと変則的なキー配置により、快適にタイピングできるとは言えないものでした(One Mix 2S 実機の外観レビュー。精巧・精緻な造りも、キーボードはサイズ的に難あり)。このため、これが8インチ超となりキーボードの出来が大きなポイント。
▲8.4インチのOne Mix 3、8インチのMiniBookとサイズが異なるために、画像では判断しにくいのですが、キーキャップはMiniBookが大きめでしょうか。ただし、MiniBookのDelキーとEnterキーが小さいこと、One Mix 2Sと同様に、ポインティングデバイス左右の分断されたスペースキー、その下のクリックボタンの使い勝手が気になります。
また、私がAlt-IMEを利用し、英数・かな切替で多用する右Altキーがないのも厳しいかも(英語キーボードの「かな」「英数」をAlt空打ちで瞬時に切替。alt-ime-ahk.exeで快適な入力環境)。
GPD Pocket 初代のクローン端末は、キー配置までクローンしているのですが、「8インチクラスとなると通常レイアウトのキーボードでもよかったのでは」と、One Mix 3 / Falconも含めてクローン端末を見ると常に感じます。なんせ、7.9インチのiPad miniのキーボードケースでは快適にタイピングできますので。
▲Chuwi AeroBookなど、最近のChuwiに端末の傾向を踏襲したシックな外観は、より質感高く見えます。
▼私が魅力に感じるのは、おそらくは価格を抑えるとの目的で、デフォルトではeMMCを搭載し、ユーザーにてPCIe SSDへ換装できること。下の背面の画像は開発間もない初期のものだと思いますが、背面にある扉からSSDスロットに用意にアクセスできるようです。
▲通風孔がありますが、そこにCPUファンが位置しています。
▼ USB Type-CのPD 2.0 fast chargingに対応していることを示す画像ですが、私がアピールしたのは左右の両サイドにUSBポートを装備していること。右サイドの画像が公式サイトにないのですが、One Mix 3も含め、One Mixのポート類は右側に集中しています。
▼One Mix 3 / Falconと同様に、YOGAスタイルで楽しむことができます。
まとめ
率直なところでは、「またしても 先発のGPD / One Mixのクローンか」という程度の感覚で記事を書き始めたのですが、確かにクローンであるものの、シックな外観やユーザーでPCIe SSDを換装できること、さらに左右にあるUSBポートなど、使い勝手を感じとることができます。
現在のところでは、仮に私がGPD Pocket 2 Max / One Mix 3 / Falcon 2 / Chuwi MiniBookから購入する場合には、使い勝手のよさを感じる点と世界的にユーザーが多くなりそうな予感のあるMiniBookとなります。
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▼対抗機種の個別記事はこちら。
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