家族が絶賛使用中のChuwi Hi10 Proですが、そのベンチマークはいかがなものか。私が利用することの多い、Atom Z3775、Celeron N3450を搭載した機種との比較とともに、メモリ使用量などを確認してみました。
スマホではベンチマークが優位の端末が、体感レスポンスではベンチマークが下位の端末よりも優れていることも多く、私としてはベンチマークの結果にそれほどこだわりもないのですが、ご参考です。
比較対象機種
ベンチマーク、体感的なレスポンスの比較対象とした機種は、手持ちの以下となります。
▼CPUはCeleron N3450、メモリ6GB搭載のJumper EZBook 3 Pro
▼CPUはAtom Z3775、メモリ2GB搭載のASUS T90Chi
CrystalDiskMark
ストレージのデータ転送速度を測定できるベンチマークソフト「CrystalDiskMark」での測定結果です。
eMMCを搭載するChuwi Hi10 Proですが、Windowsや各種アプリ起動において、HDDとeMMCとの体感差は圧倒的、感動するほどにeMMCが優位。
一方、eMMCとSSDの体感差はそれほど劇的なものではなく、使い方にもよりますが、私の経験では、以下の記事でも掲載していますが、何となくSSDが速いと感じる程度。
Chuwi Hi10 Pro単体でみた場合、Windowsや各種アプリ起動、ファイルの並び替えなどのストレージにかかわるものは、特に不満などもなく、HDDを使用していた方からみるとかなりの速さに感じることでしょう。
以下の計測結果は、上から順にChuwi Hi10 Pro (eMMC)、ASUS T90Chi (eMMC)、某メーカーさんからお借りしているPCのHDDとなっています。
▲eMMC搭載のChuwi Hi10 ProとSUS T90Chi は、誤差の範囲内でほぼ同結果。希に同じeMMC搭載機でもコスト削減のために低速なものを使用しているケースもありますが、Chuwi Hi10 Proでは低速な部類でもなく通常のもの。
HDDとの比較では、最初のシーケンシャルアクセス以外の差は歴然です。
ドラクエベンチマーク
続いてドラクエベンチマークです。以下リンク先の手持ちのCore 2 Duo機では「測定不能」との判定となったベンチマークですが、ベンチマークでの測定は普通に可能であり、キーボード付で2万円ちょっとのHi10 Proでも、Core 2 Duo機よりは優位です(Core 2 Duoと比較するのも酷ですが)。
では、測定結果です。上から順にChuwi Hi10 Pro (CPU : Z8350)、ASUS T90Chi (CPU : Z3775) 、Jumper EZBook 3 Pro (CPU : Celeron N3450)です。
▲順当な結果です。Webサイト閲覧、ブログ記事編集、画像編集の体感的なレスポンスは、Chuwi Hi10 ProとASUS T90Chiは同程度、Jumper EZBook 3 ProはChuwi Hi10 Pro・ASUS T90Chiと比較すると、かなりキビキビとした動きです。
▼以下はChuwi Hi10 ProのGeekbench 4のスコアです。ご参考まで
Wifi 回線速度
自宅の環境(Nuro 光)にて、ほぼ同時刻にWifiの回線速度を計測しました。Chuwi Hi10 Proはデュアルバンド対応ではありませんが、参考程度の情報です。
上から順にChuwi Hi10 Pro、ASUS T90Chi 、Jumper EZBook 3 Proです。
▲それなりの差が出ました。Chuwi Hi10 ProはWifi感度が弱いとのレビューコメントもありますが、私はルーターのすぐ近くで計測しており、また、自宅にWifiの届きにくい箇所はないため、Wifi感度が弱いことを確認できていません。
Chuwi Hi10 ProとJumper EZBook 3 Proでは倍近くの差がありますが、Chuwi Hi10 Proでもダウンロードは40Mbpsと十分な速度。通常利用において体感できるほどの差ではないとの認識です。
▼Wifiの感度がわるいと感じたら、以下のような無線LAN子機を購入するのもありです。600円ほどで購入できます。
メモリ使用量
メモリ4GBを搭載するChuwi Hi10 Proですが、メモリ使用量はいかほどのものか、確認してみました。メモリ使用量は、インストールしているアプリ、スタートアップの状況(制御)で異なりますので、参考情報となります。
▼アプリを起動していない状況(システム関連の自動起動を除く)では、32%の使用量であり十分なものでしょう。
▼Google Chromeでタブを10個開いた状態では、79%の使用量。やはり、Chromeのメモリ使用量は激しいです。
まとめ
Chuwi Hi10 Proにて、定番のベンチマークスコア、回線速度、メモリ使用量を確認しました。手持ちの以下の端末での体感的なレスポンスの順位をつけると、レスポンスのよい順に、Jumper EZBook 3 Pro、Chuwi Hi10 Pro = ASUS T90Chi、僅差でCore 2 Duo機となります。Chuwi Hi10 Pro単体でみると、2万円ほどの端末でもあり十分なものです。
- Chuwi Hi10 Pro (CPU : Z8350、メモリ4GB)
- ASUS T90Chi (CPU : Z3775) 、メモリ2GB)
- Jumper EZBook 3 Pro (CPU : Z8350、メモリ6GB)
- Core 2 Duo、メモリ4GB、SSDに換装
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