「サクラ・やらせレビューに騙されないで! 購入前の不安を解消します」をキャッチフレーズ的なものとした「サクラチェッカー」。以前からAmazonの妙な日本語のレビューを鬱陶しく感じていた私ですが、瞬時にサクラか否かの指標をチェックしてくれる「サクラチェッカー」は、Amazonで製品を購入する際の大きなヘルプとなります。
私としては、「サクラ」の存在でよい製品も逆に怪しく見せていることに懸念をいただいているのですが、当サイトで多く紹介している中国製PCのうち、4つのブランドの製品を「サクラチェッカー」で試してみました。結果、私がこれまで感じていたとおりにブランドにより危険度は明確です。
参照元
Jumper
以降のJumper以外も同様ですが、サクラチェッカーの結果は一応 モザイクを入れています。それぞれのブランド別のコメントで製品を明記しているので、意味のないモザイクですが。
Jumper EZBook 3 Pro / X4 / X4 Pro、EZPad Mini 8と4製品所有している私としては、一部にキーボードのバグ(X4)やTNパネルの視認性の悪さ(X4 Pro)もあるものの、質感とコスパの高さに概ね好感を持っているJumperの製品。
これまで私が感じていたとおり、サクラチェッカーの危険度はかなり高くなっています。それもそのはず、妙な日本語の支離滅裂な文章のレビューが横行し、サクラチェッカーの要件には当てはまりませんが、本来の製品名ではない名称で販売されていることもあります。
Amazonでは現在販売されていませんが、MacBook Air クローン端末の先駆けとなった 3 Proなど、かなりの人気となった製品もあるJumperですが、サクラの存在はJumperの信用性・ブランドイメージを著しく低下させているように思います。Jumper自体がサクラレビューに関与しているのではなく、おそらくは販売代理店での関与と推測します。
▼現在は大学生の息子が使用している 3 Proの実機レビュー。直近でリリースされたPCと比較すると、キーボードの質感が劣りますが、全面アルミ製のボディは今でも存在価値は十分。
▼TNパネルで視認性がよくない X4 Proですが、M.2 SSDの空きスロットを活かし、macOSを導入し、Windows 10とデュアルブート化しています。
CHUWI
CHUWIの製品においては、HeroBook Pro、LapBook Pro、UBook、UBook Pro、CoreBoxのチェックを試してみましたが、いづれも合格。実際に日頃からレビューを参照していても、サクラ的な妙な日本語、いかにも日本人を装ったフルネームでの投稿は多くありません。Jumperとはかなりの落差があり、繰り返しますが、Jumperも製品自体はわるくないのですが、サクラの存在が迷惑です。
▼CHUWIの製品も複数所有していますが、こちらはHeroBoxとCoreBox、MiniBookの実機レビュー。
BMAX
BMAXの製品はレビュー件数不足のために確認したのは11.6インチの2 in 1 Y11のみです。レビューを参照したところ、3割〜4割は本物のレビューであるものの、なかには13.3インチのY13のレビューや、一部のコアな方しか知らない(Y11では関係のない)Bitlockerの記載があり、購入を検討している方の役に立たないコメントも目立ちます。Jumperほどではないですが、これではレビューコメントの信頼性は低くなるのも当然だと思います。
▼BMAXのノートPCは所有していませんが、ミニPCは他社の製品と比較するとスペック・機能・価格は優れています。
Teclast
Teclastの製品もレビュー件数の絶対数が足らないため、チェックしたのは 11.6インチの2 in 1であるX4と、10インチのAndroid タブレット T30のみです。じっくりとAmazonのレビューを参照したことがなかったのですが、私の想像に反し意外と高スコアです。
Jumper、BMAX、Teclastともに概ねPCの品質は同じ、BMAXとTeclastは、同一製品でブランド名・色合いが異なる製品もあるのですが、やはり JumperとBMAXはサクラが多いことで逆にブランドの信用性を損ねています。
まとめ
中国の新興ブランドのうち、サクラチェッカーのレビュー分析件数を満たしている「Jumper」「CHUWI」「BMAX」「Teclast」のチェックを行なってみました。日頃、Amazonのレビューを参照するなかでの想像どおりに、Jumperの危険度の高さが際立ちます。Jumperの製品も、他ブランドと比較して劣るものではないのですが、サクラレビューにより怪しさを醸し出しており、Jumper製品の販売者には即刻 サクラレビューを廃止いただきたいものです。一方のBMAXは、今後 ブランド・製品の認知度・サクラでないレビュー件数が増えるにつれ、サクラレビューでの危険度は低下していくことでしょう。
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