先日のBMAX B6 Proのレビュー記事を投稿しましたが、関連して同社のハイエンドモデル「BMAX B7 Power」のスペックと特徴について記載します。
CPUはインテル 第11世代のCore i7-11390Hと旧世代ですが、オフィスソフトなどの普段使いでは十分にキビキビと動作します。
販売元 以前はAmazonでも販売されていましたが、2023年9月5日現在では「取り扱いなし」となっています。
BMAX B7 Powerのスペック
以下の記事にて実機レビューの「BMAX B6 Pro」は、M.2 PCIe SSDを2基取り付けできることを特徴としていましたが、本製品は 標準装備の2280サイズのM.2 SSDに 2.5インチのSATA SSD/HDDを増設可能と一般的な構成です。
なお、姉妹機のB7 Proの記事は2023年4月に投稿していますが、B7 Powerも同時期のリリースです。
BMAX B6 Pro 実機レビュー、Core i5-1030NG7、PCIe SSDを2基 塔載可能な静音ミニPC
CPU | Core i7-11390H、4コア8スレッド、最大 5.0GHz |
GPU | Intel Xe Graphics |
メモリ | 16GB DDR4、2スロット |
ストレージ | 2280サイズ M.2 SSD 1TB、2.5インチ SATA SSD / HDDを増設可能 |
WiFi | 11a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | 5.2 |
ポート類 | USB 3.0 x 2、USB 2.0 x 2、USB Type-C(フル機能)、HDMI、有線LAN |
サイズ | 12.5 x 11.2 x 4.4 cm |
OS | Windows 11 |
9月5日時点では取り扱いなしとなっている Amazonのレビューコメント、公式サイト / Banggood サイト / 動画レビューなどを参照しましたが、以下の項目が曖昧です(私の見落としの可能性もあります)。
- M.2 SSDは、PCIe(NVMe)に対応していることは間違いないのですが、Banggoodのスペックでは「標準装備はSATA 1TB」とあります。また、Amazonの日本語の説明では「NVMe 拡張可能」とあり、標準装備はSATAとも読み取れます。
- メモリは2スロットですが、Amazon レビューコメントを参照すると、16GBのシングル。
- Windows 11に Home or Proの記載がありませんが、BMAXの他製品の傾向では後者と思われます。
▲▼下のGeekbench 5のスコアは、CPUに「BMAX B7 Power」と同じく Core i7-11390Hを搭載するミニPC「GEEKOM IT11」の実機にて計測のものです。
普段使いでの体感レスポンスに影響する シングルコアのスコアは1577となり、これは AMD Ryzen 9 6900HXや Core i5-1235Uと同水準。マルチコアのスコアは Ryzen 9 6900HXとCore i5-1235Uが大きな差をつけ優位ですが、Core i7-11390Hは データ量や関数の多いExcelやAccessにおいても キビキビと動作する水準です。
なお、これまでに実機レビューしたPCのGeekbench 5のスコアは、以下の記事にて一覧化しています。
PC 実機で計測、Geekbench CPU ベンチマークスコアの一覧、サクサクと動作するスコアの指標
▼画像では M.2 NVMeとありますが、1TBとこのクラスとしては大容量であること、BanggoodでのスペックにSATA SSDとあることから、「NVMe SSD(PCIe 3.0)にも換装可能」なことを示していると思われます。
▼ポート類は、映像出力に対応のUSB Type-Cを備えているものの、その他はUSB 3.0 x 2、USB 2.0 x 2、HDMI、有線LANと一般的。前述の同CPUを搭載する「GEEKOM IT11」が USB4 x 2個を装備することを考慮すると、USB4が一つあると更によかったように思います(ただし、コストとの見合いです)。
外観
樹脂製のボディですが、天板には以下の「BMAX B7 Pro(実機レビューはこちら)」と同様に、レコード調の模様が入っています。質感もB7 Proと同様かと思われ、コスパの高さをアピールする Alder Lake N95 / N100のミニPCと比較すると、質感は高めです。
▲▼初めて BMAXのミニPCを見た方は、天板のロゴの大きさに少なからず驚くかと思いますが、以下のミニPCなど 数年間も使用している私としては、慣れてしましました。
BMAX B4 Pro 実機レビュー、Core i3-8145UにPCIe SSD、Win 10 Proの快適仕様。4万円未満でメイン利用可能なミニPC
BMAX B2 Plus 実機レビュー、Win 10 Pro、PCIe SSD対応、静音でスピーカー内蔵と意外性のあるミニPC
▼電源ボタンの電源アイコンは、電源オンでブルーに点灯します。右側の通風孔からヒートシンクを確認できますが、こちらから内部の熱が排出されます。天板の傷つき防止のため、フィルムが付属しています。
まとめ、価格情報
コスパの高さでは、以下の記事などで実機レビューのAlder Lake N95 / N100のミニPCが突出していますが、旧世代のCore i7-11390Hを搭載することにより コストを抑えつつも、普段使いでは N100以上にキビキビと動作するスペックです。このため、N95 / N100よりもワンランク上のミニPCをお探しの場合には、候補となる製品の一つです。
T-BAO MN100 実機レビュー、Alder Lake-N N100、LPDDR5 RAM搭載のミニPC
Beelink EQ12 実機レビュー、Alder Lake N100 / DDR5 16GB / PCIe 500GB SSDで 約32千円とコスパ度最強
▼Banggoodの販売価格は、クーポン「BGJPe7e0」の利用により 348.99ドル、クーポンは9月10日まで有効
▼Core i7-11390H搭載で競合する製品は「GEEKOM IT11(レビュー記事はこちら)」。
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