Beelinkより ミニPC「Beelink SER7」が販売されています。CPUには 8コア16スレッド TDP 65Wで動作のAMD Ryzen 7 7840HSを搭載し、メモリはDDR5 5600MHzに対応、PCIe Gen 4 SSD(2スロット)に、USB4を2個搭載と、ハイエンドな構成です。さらには、電源コネクターはマグネット取付式の利便性も兼ね備えています。
販売元・引用元 当記事ではアフィリエイトリンクを掲載しています。
Beelink SER7のスペック
見どころ満載の「Beelink SER7」ですが、上の画像のようにヘッドホンジャックをフロント・リアの双方に備えていることも、今までになかった仕様です。
CPU | Ryzen 7 7840HS、Zen3+、8コア16スレッド、TDP 最大 65W |
GPU | AMD Radeon 780M 12 コア 2700MHz |
メモリ | 最大 64GB DDR5 5600MHz、2スロット |
ストレージ | 最大 2TB M.2 PCIe 4.0 SSD、M.2 PCIe 4.0 SSDを増設可能 |
WiFi | WiFi6 |
Bluetooth | 5.2 |
ポート類 | USB4 x 2、USB-C 3.2、USB 3.2、USB 2.0 x 2、DisplayPort、HDMI、有線LAN |
サイズ | 126 x 113 x 49mm、620g |
OS | おそらくは Windows 11 Pro |
その他 | マグネット式 DC IN |
Beelink GTR7 Pro、Ryzen 9 7940HSを搭載のミニPC フラッグシップ機。USB4、マグネット式 DC-IN、PCIe 4.0 SSDポートを2基搭載
▲2023年5月に上の記事で掲載の、Ryzen 7 7840HSを投稿する「GTR7」、Ryzen 9 7940HSを搭載の「GTR7 Pro」がリリースされています。「SER7」は、「GTR7」から指紋認証をカットし、USB-A ポートの個数を減らした仕様と言えそうです。
▼映像出力は、HDMI、USB4 x 2個、DisplayPortの4系統。私個人としては、DisplayPortを備えていることが有難いです。なお、前述のとおり、ヘッドホンジャックを前面と背面に装備しています。
Ryzen 7 7840HSのパフォーマンス
Zen 3+ アーキテクチャ / 8コア16スレッドのRyzen 7 7840HSを搭載しています。製品紹介にて、上の画像のベンチスコアが掲載されています。
3DMark Time Spyのスコアは 3164とありますが、以下の記事で実機レビューのCore i9-10885H / NVIDIA GTX 1650TiのPCのスコアが3668ですので、Ryzen 7 7840HSは相応の実力です。
NVISEN GX01 Pro 実機レビュー。Core i9-10885H / NVIDIA GTX 1650Tiを搭載のゲーミング ミニPCのベンチスコアと使用感
また、海外サイトでの確認ですが、Geekbench 5のシングルコアのスコアは 1857。こちらの記事にて これまでレビューしたPCをメインに Geekbench 5のスコアを一覧化していますが、Apple M2 ProとM1 Macの中間あたりの実力です。
メモリ、SSD
CPUにあわせ、メモリはDDR5 5600MHz(2スロット)、SSDは PCIe 4.0 SSDとハイエンドな構成(AliExpressで販売のセットモデルは、メモリ 32GB、SSD 1TB)です。
BeelinkのミニPCの場合、メモリとSSDに大手ブランドのパーツを搭載し、製品紹介にCrucial / Kingstonなどの採用しているブランドを明記していることが多いのですが、本製品では明記されていません。ただし、明記なくとも、大手ブランドの製品を採用していることと思います(過去の製品の傾向から)。
▼デフォルトでは、M.2 PCIe SSDスロット x 2個(上の画像の底板裏が空きポート)ですが、別途 M.2 to 2.5インチ SATA アダプターの購入により、2.5インチ SSD / HDDを増設することもできます。
マグネット式 DC IN
上の画像のとおり、「GTR7 / GTR7 Pro」と同様に、背面のポートを増やすために(領域を確保するために) マグネット式 DC INを備えています。私のように複数のPCを運用している場合、老眼であることも含めて 電源のケーブルを接続することが面倒になってきますが、これは便利な機能です。
冷却対応も万全
BeelinkやMINISFORUMなどの大手ブランドのミニPCは、冷却対応も万全です。本製品も含めてですが、Beelinkの場合には、製品紹介にてCPU温度を公開していることも多いです(実機は、公開の温度よりも若干高くなる傾向あり)。
SER7の場合、以下の写真のSER5 Proと同様に(マグネット式 DC IN部分は異なります)、CPUファン以外に メモリとSSDの冷却のためのシステムファンを備えています。また、ファン 2個となるとファン音量が懸念されますが、SER7の製品紹介で公開のファン音は 負荷をかけた場合にも40dB未満となり、静音性も保持しています。
Beelink SER5 Pro 実機レビュー。AMD Ryzen 7 5800Hにより キビキビ動作、2個のファン装備で冷却も万全、しかも静音仕様
Beelink SER7の外観
外観について簡単に記載します。ボディ色は、オレンジ・ブラック・スペースグレイ・グリーンの4色展開です。以下の画像に「Metal Chassis(金属製のシャーシ)」とありますが、樹脂+金属 / パンチングは金属製と思われます。手元にある SER5は天板のデザインが異なるものの、概ね同様の構成であり、重厚感のあるミニPCです。
また「CNC High Gloss」とあり光沢のある塗装であるものの、イメージ画像と従来モデルからの傾向では指紋がそれほど目立たない仕様と思われます。
価格情報
2023年9月18日現在では リリース直後であり、日本国内では販売されていません。AliExpressにおいても販売され始めた直後であり、価格の見定めのうえでも 他の販売店の価格情報が揃うまで「待ち」との認識です。ただし、Beelink 公式ストアにおいては 619ドルで販売されており、以下の販売店での618ドル マイナス クーポン適用は、妥当なところでしょう。
▼こちらは比較対象となる、AMD Ryzen 9 7940HSを搭載の「MINISFORUM UM790 Pro」
コメント