11月に速報ベースでお伝えした「Beelink SEi12 Pro」が正式販売となりました。CPUに Core i5-1240P、あるいは Core i7-1260Pを搭載するモデルが存在し、Amazon / AliExpressともに両モデルが販売されています。
CPU以外では、メモリはDDR5に対応(搭載するメモリはDDR4)、高速なPCIe 4.0 SSDとThunderbolt 4を搭載していることが大きな特徴です。
引用元
Beelink SEi12 Proのスペック
下表は、2023年1月8日現在、Amazonで販売のCore i7-1260P モデルのスペックです。
CPU | Core i7-1260P、12コア 16スレッド、最大 4.7GHz |
GPU | Intel Iris Xe Graphics |
メモリ | 32GB DDR4、2スロット / DDR5に対応 |
ストレージ | 500GB M.2 PCIe 4.0 SSD、2.5インチ HDD / SSDを増設可能 |
WiFi | WIFI 6 |
Bluetooth | 5.2 |
ポート類 | USB 3.0 x 4、USB Type-C(Thunderbolt 4)、HDMI x 2、有線LAN |
サイズ | 12.6 x 11.3 x 4.2 cm |
OS | Windows 11 (おそらく Pro) |
その他 |
スペックの補足は以下です。
- Geekbench 5 CPU ベンチマークスコアは、Core i5-1240Pが1400台(AMD Ryzen 9 5900HXと同水準)、Core i7-1260Pは1800前後(M1 Macと同水準)。マルチコアのスコアはいづれも 9000台となり、M1 Macを大きく凌駕。
- 高速なDDR5のメモリに対応していますが、標準装備のメモリはDDR4 32GBです(Core i5 1240Pモデルは16GB))。
- SSDは高速なPCIe 4.0 500GBを標準装備。読み書きの速度は 3500MB/s、
▼AliExpress サイトでは「CINEBENCH R20」と「3DMark 11」のスコアが公開されています。
▼読み書き 3500MB/sと高速なPCIe 4.0 SSDは、Intel / Kingsoton / Crucialのいづれかの大手ブランドの製品を搭載と明記されています。
Beelink SEi12 Proの外観、内部の構成
続いて、外観と内部の構成をみていきます。上の画像で読み取れる事項は以下です。
- 外枠の天板は「Fabric Cloth Cover」とあり、生地の編み込みのような構造で、空気の流れが考慮されています。
- サイドのパンチング形状のフレームは金属製ですが、無印のSEi 12と同様に 外枠は樹脂と思われます。
- CPUファン以外に、底板の上にファンブラケットとファンを装備し、メモリ・PCIe SSD・増設したHDD / SSDを冷やすしくみです。
- なお、繰り返しますが、上の画像ではDDR5 メモリと読み取れますが、標準装備のメモリはDDR4となり、DDR5のメモリにユーザーで換装可能との意味です。
▼こちらの断面構成を確認しても、厚いヒートシンクにボトムのファンブラケット、2つのファンと、空冷は十分に考慮されています。
▲▼40℃の室内温のもと、内部温度のテスト結果が公開されています。私は2022年に以下のハイエンド寄りのBeelinkのミニPCをレビューしていますが、いづれもほとんどファン音が聞こえないほどの静音仕様となり、かつボディの熱も感じず、よく冷えています。この点では、SEi 12 Proにも期待できそうです。
▼映像出力は HDMI x 2、Thunderbolt 4の3系統
まとめ
上の記事で紹介の「SEi12」との比較では、以下の事項がスペックアップしています。メモリがDDR5対応でありながら、DDR4のメモリを標準装備していますが、価格を考慮すると止むを得ないとの認識です。
- CPUは Core i5-1235UからCore i5-1240P、あるいは Core i7-1260Pに
- メモリはDDR5に対応
- PCIe 4.0のSSDは変わらず
- Thunderbolt 4を搭載
▼こちらはCore i5-1235Uモデルの販売情報です。
▲▼MinixPCサイトから購入の場合、以下の記事に掲載のクーポン利用により 5%オフとなります。
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