Android Stick、またの名はスマートTV。2013年秋頃から短期間、流行しそうな兆しがあったものの不発で終わったデジギアの、今更ながらのレビューです。
私が購入したのは2014年末あたりでしょうか。今更ながらにレビューする背景は、このAndroid StickにLinux、あるいはRemix OSをインストールする目論見ですが、その前にAndroidのレスポンス等の備忘録です。
今回レビューするのは、なかでも格安であった中華製のMK809Ⅲです。ただし、このAndroid Stickは、現在は豊富に流通しているものでもなく、また、Windows 10のStick PCがはるかに使い勝手がよいため、決して購入をおすすめするものではありません。
※トップ画像は、Android Stick MK809Ⅲと、Fire TV Stick(ヒートシンク取付加工)を並べて掲載
Android Stick、MK809Ⅲの仕様など
レビューの前に、仕様などの確認です。
- CPUは、Cortex-A9 1.6GHz クアッドコア
- RAM 2GB、ROM 8GB
- 端子は、HDMI(テレビ接続用)、USBおよびminiUSB、電源接続用のマイクロUSB、マイクロSDスロット
- Wifi、Bluetooth受信モジュール
- 付属品は、本体、ACアダプター、HDMI延長コード
- OSは、Android 4.2
今となっては、ROMが8GBである点、Android 4.2であることがイマイチですが、CPUは廉価版とはいえクアッドコア、また RAMは2GBと、当時としては5,000円前後で購入できたデジギア、サブ運用としては十分なもの(安定運用できれば、ですが)。
私の使用環境は以下となります。
- 接続先はHDMIにて液晶テレビ(Sony ブラビア、40インチ)
- マウスは有線または無線、キーボードはBluetoothを利用
- ネット接続は、mineUSB・有線LAN変換アダプタ(これもまた800円前後の中華製)を介して優先接続(後述のとおり、Wifi接続は使用に耐えません)
MK809Ⅲ レビュー
では、ごく簡単にですが、ポイントのみを掲載します。
メリット
- クアッドコア搭載、2GB RAMとあわせ、レスポンスはそこそこ機敏です。Nexus7(2012)と比較すると、レスポンス自体はMK809Ⅲがよいイメージ。
- 発売直後では、5,000円前後で購入できるコスパが大きなメリット。今となっては、後述のデメリットとあわせ、購入をおすすめできるものではありませんが。
デメリット
MK809Ⅲは、他のAndroid Stickと比較すると、まともな部類ですが、それでも以下のデメリットがあります。デメリットというよりも、製品の品質自体に疑問というべきか。
- Windows 10のStick PCにも共通するものがありますが、Android Stickは全般的にWifiがかなりの低速、かつ繋がりにくい状況です。Wifi接続はあきらめ、USBの有線LANアダプターにより接続すべきです。
- ネットに有線接続の場合には、アプリダウンロードはかなり快適です。有線接続の場合、YouTube視聴は稀にカクツクことがあるものの、私が視聴の範囲では視聴に耐えないというレベルではありません。
- 目的の1つが、Hulu未対応の液晶テレビ(リビングにあるアクオス)でのHulu視聴だったのですが、非対応のメッセージがでて視聴できません。
- 時々、画面がフリーズします。低速なWifi接続と並び、こては最大の難点です。どうやら「1.4GHzのものをオーバークロックし1.6GHzとしている」との他サイトでのコメントもあり、熱暴走しているのでしょうか。電源を落とさず、しばらくテレビを視聴した後に、画面を切り替えると固まっているケースが多いです。こうなったら電源コードを抜き、再起動しかありません。
- ACアダプターが貧弱。下記の写真を参照ください。ACアダプターのカバーが外れています。購入直後にこの有り様です。電源を抜こうとしたところ、簡単に外れてしまいました。一応、片側はプラスネジで締められているのですが、すぐに接続部分が割れてしまします。
▼ホーム画面
「物理ボタンがないので、スクリーンショットが撮れない」と思っていると、赤枠のクリックでスクショを撮ることができ、便利です。
▼Androidのバージョンは4.2.2
▼Antutu Benchmark v6.2.7のスコアは、18,002。
かなり低いスコアですが、Webサイト閲覧程度なら十分。
まとめ
久しぶりに起動してみたAndroid Stick。ACアダプターが壊れているため、Fire TV Stickのものを流用して起動しましたが、Wifiは遅いものの、意外とレスポンスはサクサクであり、以前よりはフリーズする頻度も何故か減少。
ほとんど使用することがなく放置していたのですが、これをまずはmicro SDからLinuxをブートできるようカスタマイズしていく方向性です。
▽購入はおすすめしませんが、Amazonサイトでの同等品です。
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