
AMD Ryzen 7 7735HSの概要(仕様)、および同CPUを搭載するPC実機で計測のベンチマークスコアを掲載します。AMD Ryzen 7 7735HSは、Zen 3+ アーキテクチャ、モバイル向け 8コア 16スレッドのCPUであり、2026年1月現在では ミドルレンジクラスのノートPCやミニPCに搭載されています。
ベンチマークスコアは、Ryzen 7000シリーズの末尾HSの期待値ほどに高くはないものの、普段使いにおいては上位機と同水準でサクサクと動作します。
ベンチスコア計測の、Ryzen 7 7735HSを搭載するPC

ベンチマークスコアを計測の、AMD Ryzen 7 7735HSを搭載するPCは以下の「ACEMAGIC RX16」です。16インチのノートPCですが、メモリ・SSDともに2スロットであることも特徴の一つ。私は16GBのメモリを増設のうえ、32GBで使用しています。
ACEMAGIC RX16 実機レビュー、Ryzen 7 7735HSを搭載の16インチノートPC、金属製筐体にメモリとSSDを増設可能。高品質、拡張性豊富でおすすめ
▼参考までに、標準構成の「ACEMAGIC RX16」のスペックを掲載しました。天板と底板は金属製となり、高品質なPCです。
| CPU | AMD Ryzen 7 7735HS、Zen 3+、8コア 16スレッド |
| GPU | AMD Radeon 680M |
| メモリ | 16GB DDR5 4800MHz、空きスロットあり、最大 64GBまで増設可能 |
| ストレージ | M.2 PCIe 3.0 SSD 512GB、空きスロットあり |
| ディスプレイ | 16インチ IPS、解像度 1920 x 1200、アスペクト比 16:10、非光沢 |
| WiFi | WiFi 6 |
| Bluetooth | 5.2 |
| ポート類 | USB-C x 2(フル機能)、USB-A 3.2 x 2、USB-A 2.0、HDMI、3.5mm ヘッドホンジャック、TF カードリーダー |
| サイズ | 357 x 248 x 20mm、約1.85kg |
| OS | Windows 11 Pro |
| その他 | 英語キーボード、バックライト付きキーボード、金属製シェル(天板と底板は金属製) |
モバイル向けAMD Ryzen、型番の見方

AMD Ryzen モバイル向けCPUにおける型番の見方について、その概要を記載します。上の画像の事例は今回のRyzen 7 7735HSですが、①~⑥は概ね以下を示しています。
▼①については、インテルでのCore i7、Core i5なの数値と同様に、階級的なものを示しています。Ryzen 3はエントリークラスですが、普段使いでバランスがよいのは Ryzen 5との認識です。

▼4桁数値の1桁目の②は、モデルイヤー・各シリーズの発売年を示しています。

4桁数値の2桁目の③の図表はありませんが、概ね Ryzen 7の7と同義です。Ryzen 7 7735HSの場合、赤文字の部分が(概ね)同じとなり、階級的なものを示しています。
▼4桁数の3桁目の④は、一部に例外もありますが、概ねアーキテクチャを示しています。Ryzen 7 7735HSの場合、3桁目は「3」であることから、モデル名のみで Zen 3 あるいは Zen 3+であることがわかります。

4桁数値の4桁目の⑤の図表はありませんが、「0」は一般的なパフォーマンス、「5」は高いパフォーマンスを示しています。
▼末尾の⑥のアルファベットは以下を示しています。概ねTDPともリンクし、省電力向けの末尾「U」は TDP 15~28W、H あるいは HSは35W 程度までが目安です。

AMD Ryzen 7 7735HSの概要
AMD Ryzen 7 7735HSの概要について記載します。上の段落の「型番の見方」に則ると、AMD Ryzen 7 7735HSは、AMD Ryzen 7000シリーズ、Zen 3+ アーキテクチャ、モバイル向けとしてはハイエンドのRyzen 7 / 末尾「HS」です。
▼Ryzen 7 7735HSの基本情報は以下です。
参照元:AMD 公式サイト
| 発表年月 | 2024年1月 |
| コードネーム | Rembrandt R(レンブラント アール) |
| シリーズ | Ryzen 7000シリーズ |
| アーキテクチャ | Zen 3+ |
| コア スレッド | 8コア 16スレッド |
| ベース・最大クロック | 3.2GHz、最大 4.75GHz |
| キャッシュ | L1 512KB、L2 4MB、L3 16MB |
| プロセス、TDP | 6nm プロセス、TDP 45W |
| Tjmax | 95℃ |
| PCIe バージョン | PCIe 4.0 |
▼同世代の主だったCPUのモデルを掲載しました。Ryzen 7 7735HSは上位のCPUです。

実機のシステム情報
続いて、「ACEMAGIC RX16」の実機から抽出のシステム情報を掲載します。システム情報は、以下の記事にて紹介のフリーソフト「HWiNFO」から抽出しています。
HWiNFOの使い方、Windows PCのデバイス詳細情報やCPU温度など、導入必須のフリーソフト。投稿数 約4万件のフォーラムも充実
▼「システムの概要」です。クリックにて拡大できます。
▼上の画像のうち、CPUの情報です。もちろん、仕様どおりに Rembrandt / Zen 3+ アーキテクチャ、6nm プロセス、TDP 45W、8コア 16スレッド、L3 キャッシュは16MBです。

▼念のため「CPU-Z」においても確認しました。

▼メモリはPCにより異なるために参考情報ですが、事例としての「ACEMAGIC RX16」では 標準装備のDDR5 16GBのメモリに加え、16GBを増設し 32GBとしています。

▼統合型GPUは AMD Radeon 680M、DDR3 2GBです。同クラスのインテル 統合型GPUと比較するとベンチマークスコアは高めですが、ゲーム向きではありません。

Ryzen 7 7735HS、実機で計測のベンチマークスコア
AMD Ryzen 7 7735HSを搭載するPC 実機で計測のベンチマークスコアを掲載します。ゲーム向けのGPUではないため、3DMARKなどのゲーム向けのベンチマークは未計測です。なお、他のCPUとのベンチマークスコアの比較は、後の段落に掲載しています。全般的に、以下などの用途では 遅さを感じることなくサクサクと動作するレベルです。
- Web サイトのブラウジング、FHD クラスの動画視聴
- データ量の比較的多いExcel やAccessなどでの在宅勤務
- 画像編集も含めたブログ記事の編集
Geekbench 5
Geekbench 5のスコアは「シングルコア 1536、マルチコア 8091」。他のベンチマークソフトのスコアも同様ですが、Ryzen 7000シリーズ 末尾「HS」の期待感ほどに高いスコアではありません。ただし、当然ながらも、Alder Lake N100やTwin Lake N150、Ryzen 3 3300UなどのエントリークラスのCPUと比較すると、高いスコアです。事例として、N100やN150のシングルコアのスコアは 900台後半となります。

▼これまでに実機レビューした 主だったCPU・PCで計測のスコアは、以下の記事にて一覧化しています。
PC 実機で計測、Geekbench CPU ベンチマークスコアの一覧、サクサクと動作するスコアの指標
Geekbench 6
Geekbench 6のスコアは「シングルコア 2049、マルチコア 7865」。Geekbench 5と6では、スコア判定のベースとなる項目やPCのスペックが異なり、Geekbench 6のスコアは5よりも高くなります。

CINEBENCH R23
CINEBENCH R23のスコアは「シングルコア 1,478、マルチコア 11,029」

▼これまでに実機レビューした 主だったCPU・PCで計測のスコアは、以下の記事にて一覧化しています。
CINEBENCH R23、ミニPCやノートPC 35製品で計測のスコア一覧。キビキビ動作のスコアの指標
PCMARK 10
PCMARK 10の総合スコアは 5,958。オフィスソフトでの快適さの指標は Productivityのスコア 4500ですが、本製品のスコアは 8,117と大きく上回っています。なお、下位のRyzen 5 7430Uのスコアは 4,647ですが、Digital Content Creationのスコアは Ryzen 5 7430Uの3,781に対して、Ryzen 7 7735HSは 7,814となり、大きく上回っています。
ドラクエベンチマーク
軽量のドラクエベンチマークにおける、標準品質・FHDでのスコアは「とても快適、7050」。負荷の大きなゲーム向けではありませんが、軽量ゲームはプレイできるレベルです。ただし、下位のRyzen 5 7430U(スコアは「とても快適、9671」)よりも低いスコアとなっています(要因などは未確認です)。

Ryzen 7 7735HS、他のCPUとのベンチ比較
Ryzen 7 7735HDの実機で計測のベンチマークスコアを、同価格帯 あるいはやや上位・下位のCPUを搭載するPCとのベンチマーク比較を簡単な表にしてみました。
AMD Ryzenをメインとした世代の異なるCPUとの比較ですが、Geekbench 5/6、CINEBENCH R23のスコアは順当なところ。掲載のCPUでは Ryzen 5 7545Uがトップとなっていますが、6コア 12スレッドながらも Zen 4 アーキテクチャであることが大きな要因です。
なお、繰り返しの掲載となりますが、以下の記事にて、これまで実機レビューした主だったCPUのGeekbench 5とCINEBENCH R23のスコアを一覧化しています。
PC 実機で計測、Geekbench CPU ベンチマークスコアの一覧、サクサクと動作するスコアの指標
CINEBENCH R23、ミニPCやノートPC 35製品で計測のスコア一覧。キビキビ動作のスコアの指標
▼こちらは「PCMARK 10」のスコアです。上位3つのCPUのスコアは概ね同水準ですが、Ryzen 7 5800Hのスコアが高くなっています。なお、オフィスソフトでの快適さの指標は Productivityのスコア 4,500ですが、いづれのCPUにおいても 余裕で超過しています。
Ryzen 7 7735HSを搭載するPCの事例
実機レビューした製品も含めて、Ryzen 7 7735HSを搭載するPCの事例を搭載します。なお、実機レビューした「ACEMAGIC RX16」は、2026年1月4日現在は在庫切れのために未掲載です。
▼15.3インチ アスペクト比 16:10 液晶の「NEC LAVIE N15 Slim」です。MS Office 2024を搭載し 12万円前後と、NECのPCとしては低価格です。
▼14インチ アスペクト比 16:10液晶の「Lenovo IdeaPad Slim 3 Gen 10」です。楽天市場 Lenovo 公式ストアでの販売ですが、メモリ 16GB / SSD 1TB モデルが 109,800円での販売です。
▼こちらはミニPCの販売情報です。








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