CPUに Gemini Lake あるいはJasper Lakeを搭載するPCは、Windows 11に更新することができます。私はGemini Lakeを搭載するPC 2台を Windows 10から11に更新したのですが、Windows 10と同様に動作はややモッサリ気味。
そこで、Jasper Lakeはいかがなものかと、先日 実機レビューした Jasper Lake N5095を搭載するミニPCを、Windows 11に更新しました。結果としては、Windows 10と同様に、Gemini Lakeよりもサクサクと動作します。
Windows 11への更新プロセス
今回、Windows 10から11へ更新したPCは、Jasper Lake N5095を搭載する、以下の記事で実機レビューの「TRIGKEY Green G2」。私はN5095のレスポンスを N4100クラスよりも多少よい程度のものと想像していたのですが、私の想像以上に体感レスポンスの相違は大きく、第5世代 モバイル向けのCore i5ほどにキビキビと動作します。
その他、Windows 10から11への更新は、以下の記事に詳述していますので、そちらの記事を参照ください。今回のWindows 11への更新にあたっては、更新可能の通知を待つことなく、2つめの記事の手順で更新しています。
- Windows 11、更新時のシステム要件確認に必須の「Windows PC 正常性チェックアプリ」の使用事例
- Windows 11への更新通知を待たずして Windows 10から11に更新する方法
Windows 11へ更新後の動作など
実機から抽出のシステム情報、ベンチマークスコア、体感レスポンスを簡易的に記載します。
▼Windows 11のシステム・OSの情報。
Jasper Lake N5095、メモリ 8GB、Windows 11 Proを搭載しています。
▼こちらは Geekbench 5のCPU ベンチマークスコア。
上から順に今回 検証した「TRIGKEY Green G2」のWindows 11、Windows 10。誤差の範囲で同スコアです。3つめは Gemini Lake J4115(Gemini Lakeでは主流となるCPUの一つ)のスコアですが、体感レスポンスも同じく N5095とはかなりの開きがあります。
▼たまたま システムのバックグラウンドプロセスが動作しない影響も大きいのですが、CPU使用率も少ないです。
Windows 11に更新後のJasper Lake N5095の動作状況のポイントを記載します。詳細は「TRIGKEY Green G2、Jasper Lake N5095搭載 ミニPC 実機レビュー。ベンチスコアはCore i5-5200U相当、かなりおすすめの200ドルPC」に記載のWindows 10でのレスポンスと変わりせん。
- レスポンスとしては、第5世代 Core i5-5200Uの水準となり キビキビと動作します。N5095の場合、Celeronとの先入観もあり、Core i5-5200Uよりも快適に思えることも。
- Gemini Lakeの場合には、設定画面の遷移などにおいても 僅かにテンポがずれることもあるのですが、キビキビと心地よく動作します。
- ただし、現在のところは Windowsの更新前後のバックグラウンドプロセスに遭遇していないのですが、その際のCPU使用率とレスポンスの悪化がどれほどのものかを確認する必要があります。Gemini Lakeの場合には、Windows 10 / 11ともにPCを使用し難いほどのレスポンスの悪化となります。
- 「TRIGKEY Green G2」に固有の事項ですが、CPUファンの静音性もWindows 10と変わらず。
まとめ
Jasper Lake N5095のWindows 10でのレスポンスから想像できていましたが、Windows 11に更新しても レスポンスへの影響はなく快適に動作します。2021年12月5日時点では、それほど多くない Jasper Lakeを搭載するPCですが、今後 (供給不足の場合は別にして)Jasper Lake / Windows 11のPCが増えてくるように思います。
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▼こちらは概ね同レスポンスとなる 第5世代 Core i5の実機レビュー記事。
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